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宇宙開発に特化したロボットやロケット開発など、宇宙産業に関する企業が先端技術や新サービスを展示する「国際宇宙産業展 ISIEX」が開催。2022年に初開催され、2回目の開催となった本展示会は宇宙ビジネスとしては日本最大級の産業展示会だ。
2023年2月1日から2月3日まで東京ビッグサイトでリアル開催され、1月25日から2月10日までオンラインでも開催されている。
編集部は東京ビッグサイトに赴き、宇宙開発の最先端を体感してきた。
超小型・高強度の月面探査ロボット
ダイモンのブースでは、月面探査小型ロボット「YAOKI」が紹介されている。YAOKIは片手に収まるほど小型でありながら、100Gの衝撃にも耐える高強度で洞窟への投げ込み探査にも使える。だからこそ低コストで月面に送ることができ、月面開発の進展への貢献が期待されている。
ブースではYAOKIを実際に操作できた。ラジコンのように2つのスティックで両輪を操作して走行する仕組みで、慣れると簡単に動かせた。
月面では機体の前面に搭載されたカメラを通して操作され、機体後方に搭載されたスタビライザーのおかげで転倒したとしても走行再開できる。
現在は月面に実際に打ち上げて調査を実施することが目標であり、他にも被災地や廃炉などの人間が立ち入りづらい地域での活動も視野に入れている。
月や火星に住む
鹿島建設は将来的に月や火星で住む際の拠点となる「ルナグラス/マーズグラス」の構想を展示している。ブースではルナグラス/マーズグラスの仕組みと詳細を説明するポスター、マーズグラスの断面模型、ルナグラス/マーズグラスの3DモデルをVRで眺められる体験が用意されている。
将来的に月面や火星に住む場合、低重力が課題になっている。低重力下では、哺乳類は誕生や正常な発育ができない可能性が指摘されており、低重力に慣れると比較的重力が強い地球に戻れなくなってしまう。そうなると、地球との関係が希薄化するかもしれない。
そこで、ルナグラス/マーズグラスを回転させて遠心力を生み出し、天体が持つ重力と合わせて地球に近い重力を生み出す仕組みだ。月と火星では重力が違うことから、それぞれの天体に合わせた遠心力を生み出すために形状と名称がそれぞれ異なっている。
地球の生態系を月や火星でも維持するための人工の海や森も構想されており、宇宙でも持続可能な生活をするための構想が進められている。
星を眺めて故人を偲ぶ
SPACE NTKでは「宇宙葬」について紹介。宇宙葬は専用のカプセルに遺骨を入れてロケット上段に搭載する。ロケットで打ち上げられた後、上段は切り離され5〜6年ほど地球を周回した後に大気圏に落ちて燃え尽きるという仕組み。
ロケットは電気自動車で有名なテスラを経営するイーロン・マスク氏の会社、SPACE X社のものが利用されている。
ペットの遺骨を宇宙で散骨する「ペット葬」も新たなプランとして紹介されている。
bouncyでは以前、宇宙葬が実現するまでの過程や想いを取材し記事にしている。興味があれば是非そちらも一見して欲しい。
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