ダイビングフィン、おすすめ10選 人気の種類やシーン別の選び方を紹介
ダイビングフィンは水中や水面を効率よく移動するための器材です。
サイズや形状、素材が異なる多くの種類があり、泳ぎやすさや水中での取り回しに大きく影響します。そのため自分の脚力やダイビングスポットの環境にあった、フィンを選ぶことが大切です。
この記事では元ダイビングインストラクターの筆者が、さまざまなシーンに応じたダイビングフィンの選び方とおすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
ダイビングフィンの特徴
まずは、ダイビングフィンの特徴を見てみましょう。
ダイビングフィンの素材
ダイビングフィンの素材は、「ゴム(ラバー)」と「樹脂」の2種類に分けられます。
素材によって、反発弾性*、重さ、浮力などが異なり、ダイビングのパフォーマンスに大きく影響します。
- ゴム(ラバー):ゴムフィンは優れた反発弾性があり、しなりから戻ろうとする力によって効率よく推進力を得られます。やわらかいゴムから硬いゴムまで、ダイバーの脚力や用途にあわせた硬度があります。
- 樹脂:樹脂には、プラスチックとウレタンがあります。プラスチックフィンは軽量で、カーボンやガラス繊維を織り込んだタイプや、ゴムを組み合わせた複合タイプなどがあります。ウレタンフィンはゴムとプラスチックの中間ほどの重さがあり、反発弾性と耐久性に優れています。
ダイビングフィンの種類
ダイビングフィンには、「オープンヒール(ストラップ)」と「フルフット」の2つの種類があります。
- オープンヒールタイプ:ストラップ式とも呼ばれ、ブーツを履いた状態で使用するダイビングフィン。汎用性が高く、かかと部分の調節ストラップとバックルで容易に着脱できます。
- フルフットタイプ:素足または薄いソックスを履いた状態で使用するダイビングフィン。ブレードとフットポケットが一体化したデザインで、フィット感に優れています。
ダイビングフィン各部の形状と機能
ダイビングフィン各部の形状と機能を見てみましょう。
- ブレードの長さ:水を捉える部分がブレード。ブレードが長いロングフィンは大きな推進力が得られ、ブレードが短めのミドルまたはショートフィンは取り回しに優れています。
- ブレードの形状:フィンキックをサポートする水抜き口を備えたものや、複数の素材を組み合わせたもの、先端が2つに割れたものなど、さまざまな形状のブレードがあります。
- フットポケット:足を入れる部分がフットポケット。正確なフィンワークのため、足にぴったりとフィットするサイズを選びましょう。
- ストラップ:オープンヒールのフィンを選ぶ際は、容易に長さ調節ができ、着脱しやすい機能をもった形状のストラップがおすすめです。
ダイビングフィンの選び方
ダイバーのレベルやダイビングスタイルにあわせた、ダイビングフィンの選び方をご紹介します。
初心者に適したフィンを選ぶ
初心者ダイバーはブレードが短く、やわらかめのフィンが適しています。
脚力に自信がない方でも無理なくフィンキックができ、水中での取り回しも楽なので、環境へのダメージを軽減できます。
とはいえ、あくまでエントリーモデルのため、推進力に物足りなさを感じてきたら上位モデルにグレードアップするのが良いでしょう。
ビーチダイビングに適したフィンを選ぶ
ビーチダイビングがメインのダイバーは、着脱が楽な調節ストラップが付いたオープンヒールのフィンがおすすめです。
ブーツを履いて使用できるため、岩場など足元の悪い場所からのエントリーに適しています。汎用性が高いため、ドライスーツにも対応可能です。
ブーツを着用した状態で足にフィットする、サイズのフィンを選びましょう。
外洋でのボートダイビングに適したフィンを選ぶ
回遊魚や大物狙いの方は、ブレードが長めで大きな推進力を得られるフィンがおすすめ。
外洋のダイナミックなボートポイントでは、効率的に泳ぐスキルが求められます。適度な硬さがあり、反発弾性が強いフィンを選ぶと良いでしょう。
ただし、相応の脚力が必要になるため、フィンワークに慣れた中上級者向けです。
持ち運びのしやすいフィンを選ぶ
持ち運び重視のダイバーは、軽量でやや短いブレードのフィンが便利です。
シンプルなプラスチックフィンや、ブレードとフットポケットが分離できるフィンなどがおすすめです。
シュノーケリングでも使えるフィンを選ぶ
やわらかすぎず、硬すぎない適度な反発弾性があるフルフットタイプのダイビングフィンなら、シュノーケリングやスキンダイビングにもぴったりです。
シュノーケリング専用のコンパクトなショートフィンは、ダイビングでの使用には適さないので注意しましょう。
ドライスーツに使えるフィンを選ぶ
ドライスーツをメインに着用するダイバーは、フットポケットが大きいフィンがおすすめです。
あえて重く設計されたフィンなら、水中でのバランスが取りやすく、アンクルウエイトが不要になる場合もあります。
ドライスーツ専用のフィンもありますが、ウエットスーツでの使用には不向きです。
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Moovoo編集部
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