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Telexistence(テレイグジスタンス)は、遠隔地にいるロボットをまるでアバター(分身)であるかのようにコントロールし、人がロボットに乗り移る、そんな技術です。
日本語で言うと「遠隔存在」。人が今いる場所から肉体をこえて飛び出し、あたかも遠くのその場所にいるかのような感覚になるところからきています。
人型のロボットは量産試作機。このロボットに憑依するため、人は触感が得られるグローブとVRゴーグルを装着します。ロボットが何かをつかむとそれに応じ、グローブにはつかんだ感覚が届きます。VRゴーグルでロボットの視線となるため、まるで自分がロボットになったかのような不思議な感覚に。
Telexistenceと5G
これを実現しているのが、高速で低遅延が売りものの5Gの技術です。ロボットに搭載したカメラの映像をリアルタイムに人に届けるには高速な通信が必要です。
また、ロボットの動きや触感はリアルタイムに連動していなければ、ロボットに乗り移ったような感覚は得られません。
新しい未来
今回bouncy編集部ではKDDIの施設にて、このTelexistenceの取材を敢行。視察に訪れた「政界きってのギーク」衆議院議員の小林史明さん、そしてKDDIの髙橋誠社長に5Gが実現する未来について聞きました。
小林議員は「テクノロジーが発展すればまだまだ発展できる。俺たちはまだいける! 」と力強く語り、5Gによって人の実現したいことが形になる未来に期待を寄せました。また、KDDIの髙橋社長は5Gという技術を使い、会社を越えて新しい未来を作りあげていきたいと話しました。
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東大の舘暲名誉教授によって提唱されたTelexistenceの研究は、40年弱にわたっています。今、この研究がもうまもなく社会に実装されようと動き始めているところです。
時空を飛び越え遠隔地のロボットに乗り移るこの技術によって、人は肉体の制約から解き放たれ、現実にはその場所には行かずともドラえもんの「どこでもドア」のようなことが行えるようになります。
移動の制限なく世界中を飛び回ることもできますし、世界中の時差を使うと24時間稼働する工場なのに昼間勤務の人員だけで働く、そんなことも可能です。工場にいるロボットに工員は昼間の時間だけ乗り移って作業すればいいんです。
また、年齢を重ねて肉体は衰えたとしても、ロボットがそれを補正することで仕事を続けられるかもしれません。
同時にTelexistenceは、ロボットに人間というものを理解させる、そんな仕組みでもあります。人が乗り移ることそのものが、ロボットに人を学習させているからです。
たくさんの可能性を秘めたロボットと人との関係、Telexistenceで想像の翼を広げてみては?
Telexistence Inc.