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私はシアトルに2010年末まで二年半まで住んでいて、今回約8年ぶりに行ってきました。
この8年でAmazonが急成長して、中心部のあちらこちらにAmazonのオフィスがあり、公開されているものだけで40を超えています。
本社隣のAmazon Spheresというガラス張りの球体のビルがあり、中は植物園のようになっていて4万種を超える植物が植えられています。
シアトルのランドマークといえばSpace Needleですが、いまはこのSpheresが追加されたみたいです。
Amazon GoはAmazon本社のあるシアトルの1号店から始まり、2018年11月現在で全米に6店舗あります。1号店は本社の中にあるので、社員らしき人がたくさんお昼を買いにきてました。
お店に入る前にAmazon GoアプリをダウンロードしてAmazonアカウントでログインしておく必要があります。
入り口には地下鉄の改札のような機械があり、ここにアプリに表示された二次元バーコードをかざすと扉が開きます。
お店に入るとアメリカのスーパーマーケットって雰囲気がします。なんでそう感じるんだろう?
日本だと「無人コンビニ」的なこと感じで言われることがありますが、無人なのはレジに相当する部分だけなので、店内には品出ししているスタッフがたくさんいます。お店の奥の方にはお酒のコーナーもあり、そこには年齢確認のための人が常に立っていました。
また私以外にも明らかに見学に来ている感じの人や、10人近くで視察に来ている感じの団体がいたりと、一種の観光名所のようにもなっていましたw
店の天井には黒いカメラとセンサーがびっちりと設置されていました。電源ランプっぽいものもなく設置されているので、一見すると気がつかない感じになっています。視界内にセンサーやカメラとわかるものがないので、監視されている感みたいなものは全くありませんでした。
売っているものはサンドイッチやサラダなどのDELIや飲み物、スナックやお金、マグカップなど色々ありますが、電池やペン、みたいな日本のコンビニで売っているような小さなものはないので、この辺は判別できるのか、その場合特別なパッケージにいれる必要があるのか考える必要がありそうです。
Goアプリはシンプルで入り口でかざす二次元バーコードの表示、買い物・決済履歴、ストアの位置情報などが見れるようになっています。
今後の展開を考えると、お店の中に入るとお勧めが出たり、商品にかざすと詳細が確認できたりするとより便利になっていくと思います。
実際に試してきた感想としては、非常にスムーズで特に困ることもないので「すごい技術を使っている感」は全くありませんでしたw
「技術を感じさせない」というのはユーザ体験として素晴らしいと思います。
いつも使っている人に話を聞くと、たまに商品認識ミスをするらしいのですが、その場合はアプリから簡単に修正できるそうです。
スーパーやコンビニの動線の中、一番のボトルネックはレジにあることは間違いありません。日本では電子マネーやレジの高度化、セルフレジなどでボトルネックの解消を図ってきましたが、そこを根本からなくして一気に自動化するというのはアメリカの会社らしい発想だなと思いました。
もちろん認識ミスなどは想定の範囲内で、システム投資や人件費を考えるとある程度のミスは許容した方が結果コストは安くなるという合理性をとって運営しているものと思われます。
日本だとレジ締めで1円合わないと大騒ぎになりますが、金額やオペレーションの正確性より全体としての合理性を追求して、それを消費者も受け入れられるか、そういう前提や空気感を作ることができるかが日本で同じようなシステムが受けれられる鍵になると思います。
(動画ライター masuidrive)