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2019年1月24日(木)~2月6日(水)、東京・天王洲にあるamana squareにて、落合陽一個展「質量への憧憬」が開催。
落合陽一がライフログのように撮影してきた写真を再構成した展示で、平面作品21作品、立体作品2作品が並ぶ。
落合陽一と写真
大学教員、会社経営者、メディアアーティストなどいくつもの顔をもつ落合陽一。
多彩な活躍を続ける落合陽一のトレードマークといえば、黒尽くめの洋服と、腰に下げたカメラだ。
最近はライカのカメラにオールドレンズをつけて撮影しているそうで、今回の展示もオールドレンズならでは質感や光の入り方が目立った。
撮影する写真は年間約10万枚。「何を考えていたかすぐ忘れてしまうので写真を撮って残しておく」ため、まさにライフログのように写真を撮り続けているのだという。
落合陽一と質量
今回の展示はでは、写真を21の作品群に分けて展示。その根底にあるのは個展のタイトルである「質量への憧憬」だ。
ここでいう質量とは、簡単に言ってしまえば「物質」のことで、錆びついた配管や、枯れた木など、時間が経つと変化するもの。デジタル(非物質)と対比し、物質が作り出す質感や儚さをあぶり出す展示になっている。
8Kディスプレイとアナログディスプレイ
会場の中心には、いくつものディスプレイが積み上げられた彫刻のような立体作品がそびえている。
最も大きいディスプレイは8Kの高精細ディスプレイ。その他はブラウン管のもので、大きさも様々。
落合陽一によると「8Kディスプレイを見た後にアナログディスプレイを見ると、解像度が高く見える。どうしてかというと、ブラウン管にはわずかにノイズがのるため、ノイズがないディスプレイよりリアルに見えるから。つまり、解像度では表現できない物質性がある」と語る。
様々なものがデジタルに移り変わっていく現代で、物質が持つ魅力や特徴とはいったいどんなものなのだろうか? あらためて見てみると、なにか気づきがあるかも?
会期 2019年1月24日~2月6日
会場 amana square(session hall/IMA gallery/IMA cafe)
住所 東京都品川区東品川2-2-43 T33ビル1F
開館時間 11:00~21:00