四日市は明治初期から発展してきた、中京工業地帯の中枢に位置する街。大規模なコンビナートを中心に、重厚な風景が広がる臨港地区は、工業都市の活力を肌で感じられるエリアである。 最寄のJR四日市駅は繁華街から離れていて、あたりはやや閑散としている。臨港地区の貨物輸送の拠点で、タンク貨車の留置線やコンテナ輸送の基地が併設。港湾に立地する事業所を結ぶ、貨物専用線の起点にもなっている。
2024.04.26
「KOTOBATABI」は、場所に言葉を残せるARアプリ。街中で言葉をつぶやくと雲の形となって宙に浮かびます。みんながつぶやいた言葉の雲をみつけ、その場所を訪れれば、今まで知らなかったものに出会えるかも。
2023.12.24
世界一の卸売市場と称された東京都中央卸売市場、通称「築地市場」が、2018年11月に豊洲に移転した後も、食の集積地としての賑わいを見せている築地場外市場。水産物を中心とした食事処や小売店が建ち並ぶ市場街だが、古くは築地本願寺と密接な関わりがあった歴史がある。
2023.06.03
天下人となった徳川家康は、今川義元の人質だった幼少期、駿河を領国とした中年期、江戸幕府将軍から退いて「大御所」となった高年期を、静岡で過ごしている。市街の中ほどに位置する駿府城には、それぞれの名残をとどめる史跡が見られ、家康の足跡をたどりながら散策ができる。
2023.04.27
今回は、ドイツの国際芸術祭ドクメンタをご紹介する。 ドクメンタは5年に一回、ドイツのカッセルで開催されるもので、もともとナチス政権が現代アートを排斥したことを反省し、現代アートを奨励するために1955年に始まった。 歴史の長いイタリア・ヴェネチア国際芸術祭に対抗するように、ドクメンタは、アートの批判性と社会性を強調してきた。 たとえば、2012年のドクメンタでは、カデル・アッティアが修復されたアフリカ民族彫刻と第一次大戦時の負傷兵の顔写真を並べ、民族的な身体装飾とも対比して美意識の逆転を試みた。それはカウンターカルチャーを追う筆者にアートの批判性を気づかせてくれた。 美術館以外の地下通路や倉庫、使っていない駅などでも展示することで、アートと街が溶け合う様子は社会派のドクメンタならではの光景である。 また2017年のドクメンタでは元豆腐工場でパリ人肉事件の佐川一政のドキュメンタリーが上映されて物議を醸した。
2023.04.06
横浜、神戸、函館など明治の開国期に開港した港町に対し、長崎は鎖国していた江戸期に唯一、海外へ開かれていた港町である。江戸時代の異国人街の名残から、明治期の居留地の欧風建築群へと、時代をたどりながら街を歩けるのが、長崎の散策の魅力といえる。
2023.03.31
愛知県が生んだ三傑の中で、天下統一を果たした徳川家康。2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』で、若き頃の姿が放映されており、主要な舞台の一つとして岡崎がとり上げられている。
2023.03.01
旅のはじまりはどこから? 旅先までどう移動するか、それは旅を構成するうえで大切な要素じゃないだろうか。 急いで行くなら飛行機や新幹線もあるけれど、時間をかけて行く船ならば移動すら旅の一部になる。「船旅」という選択肢が旅をもっと魅力的にするはずだ。 開設から110年以上の歴史がある大阪~別府航路に、このたび新造船「さんふらわあ くれない」が投入された。今回は従来のフェリーのイメージを覆す、豪華で快適な客室やグルメが盛りだくさんの「さんふらわあ くれない」の魅力を紐解いてみよう。
2023.03.01
Sponsored今回は、世界最高峰の国際芸術祭ヴェネチア・ビエンナーレをご紹介する。 カウンターカルチャーの最前線を追う身体改造ジャーナリストが「なぜアートを取材するのか?」と疑問に思う人がいるかもしれない。しかし、現代アートには従来の価値観に対するカウンター性があり、ますます多様化する世界を読み解く鍵が潜んでいると思うのだ。 たとえば、2013年のヴェネチア・ビエンナーレでは、マーク・クインが身体をテーマにし、彼の巨大作品が水上バスからみえたときには胸踊った。彼は身体改造実践家たちの立体作品も作っていて、自分の血液を冷凍して作った肖像も展示していた。
2023.01.27
北見は開拓でつくられた碁盤目状の区画に街並みが広がる、オホーツク圏の中心都市。 2018年(平成30年)に開催された平昌オリンピックで銅メダルを獲得した、カーリング日本代表のロコ・ソラーレの活動拠点として、街の名を耳にしたことがある方も多いのでは。 古くはハッカの生産地として世界に名を馳せたこともあり、それぞれが今昔の北見の街の象徴といえる。
2023.01.21