島根県安来市にある足立美術館は、地元出身の実業家・足立全康によって設立された美術館。日本画の巨匠・横山大観をはじめ、近代日本画の名作を多数収蔵しているが、この美術館が人々を魅了するのは、5万坪に及ぶ広大な日本庭園の存在だ。
2025.03.15
「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、近代の絹産業において絹を世界中に広め、生活や文化を豊かにした点が評価され、2014年(平成26年)に登録された世界遺産。富岡製糸場はその中心的な構成遺産で、生糸の大量生産を実現した主な設備が、ほぼ創業当時の姿で現存している。
2025.02.12
オホーツク海沿岸のほぼ中央に位置する、紋別(もんべつ)。冬に到来する流氷を観覧する、砕氷観光船が運航することで知られるが、交易の拠点として開けた港町としても、古い歴史を持つ。市街をめぐれば街の隆盛の名残が、各所にとどめられている。
2025.01.10
神奈川県の川崎は、多摩川沿いや臨海地区に工場地帯を有する、古くからの労働者の街。現在も多くの工場が稼働しているほか、再開発された工場の跡地には、往時の名残も見られる。彼らの憩いの場となった娯楽施設も合わせて、昔と今の川崎の風景を訪ね歩いてみよう。
2024.12.03
阿蘇のカルデラ山麓に数多く湧き出ることで知られる、南阿蘇地方の湧水群。阿蘇五岳(あそごがく)や外輪山に降った雨水が、25~30年をかけて地下を流れ、山麓へと湧出する伏流水で、その数は1500ヶ所以上ともいわれている。
2024.10.30
横須賀は、戦前は横須賀造船所や日本海軍横須賀海軍工廠(こうしょう)、戦後からはアメリカ海軍の基地が置かれた、古くからの軍港の街である。横須賀本港の周辺には現在も、アメリカ海軍横須賀基地と、海上自衛隊の地方隊が置かれ、海軍時代の名残も各所に残っている。
2024.09.30
今ではすっかり国産のブランドマグロとして定着した、大間産の天然本マグロ。イカや青魚などの餌が豊富、かつ流れの激しい津軽海峡で棲息するため、上質の脂がのり、身が引き締まっているのが特徴だ。
2024.08.31
上越線の土合駅は、谷川岳や上州の山々の登山口への最寄りで、谷川連峰を貫く新清水トンネルの中にある地下駅。地上にある駅舎までは長い階段で結ばれており、山岳の駅らしい立地と構造が特徴だ。登山者の利用はもちろん、鉄道が好きな方も多く訪れる、個性的な山合いの駅なのである。
2024.07.31
新幹線の自由席特急料金は、一駅乗った場合の最低料金でも870円かかる。なのに、乗車券も含めてわずか330円で、新幹線に乗れる路線が福岡県にある。 山陽新幹線の終点の博多駅を起点とする「博多南線」で、ワンコインで新幹線の旅が楽しめるため、鉄道ファンや子ども連れに人気が高い路線である。
2024.06.28
那覇市の中心街・国際通りの牧志周辺には、古くから続く多数の商店街が集積している。いずれも戦後の復興期に、自然発生的に集まった露店が起源。ウチナンチュ(沖縄の人々)の活気に満ちた風景が、今もなお継承されている。
2024.05.29