Windows 10サポート終了へ 自分に合うグラフィックカードでPCをゲーミング仕様に

Moovoo編集部,Taniguchi Munenori
公開: 2025-09-16

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マイクロソフトは2025年10月14日Windows 10へのセキュリティアップデートの提供を終了することを発表*しており、Windows 10ユーザーにはWindows 11への移行を推奨しています。

Windows 10からWindows 11へは無料でアップグレードができますが、それは使用しているPCがWindows 11のインストール要件を満たしている場合に限られます。もしマイクロソフトが定めた要件に満たなければ、ユーザーはそのPCの性能に不満がなくとも、Windows 11をインストールすることができないので、新しいPCを用意しなければなりません

では、どうせPCを新しくするのなら、この機会にGPU(画像処理装置)を搭載するグラフィックカードを組み込んでゲーミングPC仕様にしてみるのはいかがでしょうか。


ゲーミングPCならゲームやクリエイティブ作業も快適

ゲーミングPCであれば、PlayStationやXboxといった専用のゲーム機やソフトを別に購入する必要がなくなるうえ、必然的にPC全体の性能が高くなり、動画編集や配信、CG制作といったクリエイティブな用途にも快適に使える作業環境が手に入ります。

ただ、グラフィックカードと言ってもその性能や価格はピンキリです。必要以上に高性能なグラフィックカードには必要以上のお金がかかり、あまり安価な製品を選べば、思っていたほどの性能が得られず、かえって不満を感じることになりかねません。

以下では、おすすめのグラフィックカード製品をエントリークラス、ミドルクラス、ミドルハイの順に2製品ずつご紹介します。

なお、グラフィックカード製品で特に重要なのは搭載されるGPUの種類であるため、別のグラフィックカード製品でもGPUが同じなら、多少の違いはあるもののほぼ同じ性能と考えて問題ありません。また、紹介する以外にもさらに高性能なグラフィックカード製品やさらに安価な製品もありますが、かなり高額であったり、GPUの世代が古かったりするので、今回は筆者がおすすめできる商品を厳選しました。

〈PICK UP!〉グラフィックカードの注目おすすめ商品

1. ZOTAC GAMING GeForce RTX 5050 SOLO ZT-B50500G-10L

PICK UP➀
  • ZOTAC
  • GAMING GeForce RTX 5050 SOLO ZT-B50500G-10L

  • 税込み41,826円(Amazon)
  • ゲーミングPC入門向け

  • GeForce RTX 50世代で最廉価モデルとなるRTX 5050を搭載するグラフィックカード。とりあえずPCゲームはフルHD(1080p)解像度で楽しめれば良いと考える、どちらかといえばライトなゲーマー向けの製品です。

超解像技術とマルチフレーム生成機能を持つDLSS 4に対応し、プレイ時の画質向上が期待できます。ただ、VRAMが8GBというのは2025年に発売されたGPUとしては少なめで、将来的に物足りなくなるかもしれません。

ZOTAC GAMING GeForce RTX 5050 SOLO ZT-B50500G-10L
搭載GPU:NVIDIA GeForce RTX 5050
VRAM:GDDR6 8GB
消費電力:130W、補助電源8pin x1使用
超解像技術:DLSS 4
冷却方式:空冷ファン x1
インターフェース:PCI Express 5.0
出力:DisplayPort 2.1b x3、HDMI 2.1b x1
消費スロット:2スロット
サイズ:164.5 x 111.2 x 36.4mm

2. ASRock Intel Arc B580 Challenger 12GB OC

PICK UP②
  • ASRock
  • Intel Arc B580 Challenger 12GB OC

  • 税込み41,645円(Amazon)
  • エントリークラスの価格にミドルクラス寄りの性能

  • インテルのARC B580 GPUを搭載するグラフィックカード。インテル独自の超解像技術XeSSを搭載しており、これに対応するゲームではプレイの快適さが向上します。

性能や価格帯で競合する他社製GPUのVRAMが概ね8GBであるのに比べ、B580は12GBと多めのVRAMを搭載しています。このためかフルHD(1080p)よりも1440pなど高解像度で処理が落ちにくい傾向があります。VRAMの大きさは動画編集などでも有利になると考えられます。

ASRock Intel Arc B580 Challenger 12GB OC
搭載GPU:インテルARC B580
VRAM:GDDR6 12GB
消費電力:記載なし、補助電源8pin x1使用
超解像技術:XeSS
冷却方式:空冷ファン x2
インターフェース:PCI Express 5.0
出力:DisplayPort 2.1 x3、HDMI 2.1a x1
消費スロット:2スロット
サイズ:249 x 132 x 41mm

3. 玄人志向 GALAKURO GAMING GG-RTX5060Ti-E16GB/OC/DF

PICK UP③
  • 玄人志向
  • GALAKURO GAMING GG-RTX5060Ti-E16GB/OC/DF

  • 税込み75,555円(Amazon)
  • フルHD解像度で高画質かつなめらかなプレイが可能なミドルクラス製品

  • PC用のモニターが1080p(フルHD)解像度なら、ミドルクラスのGPUチップであるGeForce RTX 5060 Ti搭載のグラフィックカードがおすすめ。なかでも、VRAMが通常8GBのところを16GB搭載するこの製品は、ゲームの設定次第で1440p解像度でも快適にプレイできる可能性があります。

RTX 50シリーズはAMDのGPUに比べて発熱量が高い傾向と言われていますが、この製品は「WINGS 3.0」と呼ばれる独自の92mm径ファンを2基搭載し、放熱効率を高めています。

玄人志向 GALAKURO GAMING GG-RTX5060Ti-E16GB/OC/DF
搭載GPU:NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti
VRAM:GDDR7 16GB
消費電力:仕様表に記載なし、補助電源8pin x1使用
超解像技術:DLSS 4、FSRにも対応
冷却方式:空冷ファン x2
インターフェース:PCI Express 5.0
出力:HDMI2.1b x1、DisplayPort2.1b x3
消費スロット:2
サイズ:240 x 115.5 x 39.6 mm

4. SAPPHIRE PULSE Radeon RX 9060 XT GAMING OC 16GB

PICK UP④
  • SAPPHIRE
  • PULSE Radeon RX 9060 XT GAMING OC 16GB

  • 税込み59,394円(Amazon)
  • AMD RADEONシリーズで選ぶミドルクラス製品ならこれ

  • AMDはNVIDIAに比べるとやや影が薄い印象かもしれませんが、PlayStation 5や、Xbox Series X|SにCPU / GPU統合型チップを提供するなど、GPUメーカーとしての地位や実力はNVIDIAに引けを取らず、価格も比較的リーズナブルなところがおすすめです。

RX 9060 XTにも、VRAM 8GBの製品と16GBの製品があり、当然ながらおすすめは16GBのほうになります。AMD独自の超解像(アップスケーリング)技術「FSR 4」により、対応するゲームでは負荷が軽い低解像度で映像を出力し、それをアップスケーリング表示することで、軽快な動作と高画質の両方を得られます。

SAPPHIRE PULSE Radeon RX 9060 XT GAMING OC 16GB
搭載GPU:AMD RADEON RX 9060 XT
VRAM:GDDR6 16GB
消費電力:170W、補助電源8pin x1使用
超解像技術:FSR 4
冷却方式:空冷ファン x2
インターフェース:PCI Express 5.0 x16
出力:DisplayPort 2.1a x1、HDMI 2.1b x2
消費スロット:2.3スロット厚
サイズ:約240×124×46.1mm

5.GAINWARD RTX 5070 Ti Phoenix V1

PICK UP➄
  • GAINWARD
  • RTX 5070 Ti Phoenix V1

  • 税込み151,370円(Amazon)
  • コストよりも4Kゲーミングを快適に

  • RTX 5070 TiではAIを駆使したDLSSマルチフレーム生成によって、通常表示されるコマとコマの間に複数のコマを生成して挿入し、映像のなめらかさを向上させることができます。このような高解像度で、なめらかかつ安定した映像でプレイしたいなら、RTX 5070 Tiを選択肢に含めて検討するのが良いでしょう。

ただし、この製品は高性能ではあるものの、その分冷却のためのファンを3基搭載し、拡張カードスロットも3つ消費するなど、サイズが大きくなっています。お使いのPCに収まるか、電源容量が足りているかをあらかじめ確認されることをお勧めします。

GAINWARD RTX 5070 Ti Phoenix V1
搭載GPU:NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti
VRAM:GDDR7 16GB
消費電力:300W、補助電源16pin x1使用
超解像技術:DLSS 4
冷却方式:空冷ファン x3
インターフェース:PCI Express 5.0
出力:DisplayPort 2.1b x3、HDMI 2.1b x1
消費スロット:3スロット
サイズ:331.9 x 133.1 x 60 mm

6.ASRock Radeon RX 9070 XT Steel Legend 16GB

PICK UP⑥
  • ASRock
  • Radeon RX 9070 XT Steel Legend 16GB

  • 税込み112,600円(Amazon)
  • 4Kゲームとコスパのベストバランス

  • AMD Radeon RX 9070 XTは、NVIDIAのGe Force RTX 5070 Tiに競合するGPUです。この製品は作業負荷が軽いときに冷却ファンを停止する静音設計になっています。また256bitのメモリー帯域幅を持ち、下位モデルよりも高解像度での画像(テクスチャー)展開を高速化できます。

    RX 9070 XTはさらに超解像技術のFSR 4によって、高画質化や滑らかな描画を可能とし
    快適なゲーム環境を提供します。さらに動画のエンコードと再生を処理するメディアエンジンも、従来モデルより1.25倍の高速化を果たしています。

ASRock Radeon RX 9070 XT Steel Legend 16GB
搭載GPU:AMD RADEON RX 9070 XT
VRAM:GDDR6 16GB
消費電力:記載なし、補助電源8pin x2使用
超解像技術:FSR 4
冷却方式:空冷ファン x3
インターフェース:PCI Express 5.0
出力:DisplayPort 2.1a x3、HDMI 2.1b x1
消費スロット:2.9スロット
サイズ:298 x 131 x 58 mm

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ライター兼クリエイター
Taniguchi Munenori
ライター。ガジェット全般、宇宙、科学、音楽、モータースポーツetc... 電気・ネットワーク技術者。
実績媒体:TechnoEdge、Gadget Gate、Engadget日本版、Autoblog日本版、Forbes JAPANほか

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