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2017年、トヨタ社内の自主活動で製作されたAI搭載ヒト型バスケットボールロボット「CUE」が、2024年12月4日にゴールから24.55m離れた場所からシュートを決め、ロボットによる最長バスケットボールショット最長距離のギネス世界記録を達成した。
自主活動がいまや世界にファンを持つ取り組みに
初代「CUE」は、フリースローラインからバスケットボールをゴールリングに放つのがやっとという性能だった。しかし、2018年にシュート精度を飛躍的に向上した「CUE2」が完成すると、この2代目バスケットボールロボットは、国内プロバスケットボールリーグのB.LEAGUEを戦うアルバルク東京チームに選手として登録された。そして、同チームのホームゲームでは、見事なフリースローを観客に披露して人気を得るようになった。
連続フリースロー成功2020回のギネス世界記録を達成
2019年になると「CUE3」が製作された。ロボット初のプロバスケットボール選手としてアルバルク東京チームに選手登録されたこのヒト型ロボットは、さらにシュート精度の向上やシュート動作の短縮をはかり、3ポイントシュートも成功させられるまでになった。
そして、この年の5月にはギネスブックの「人型ロボットによる連続フリースロー回数記録」にチャレンジ。連続2020回という途方もない記録を打ち立て、みごとギネス世界記録に認定をされた。
2024年、再びギネス世界記録にチャレンジ
2020年のギネス認定後も、さらにAIバスケットボールロボットとしての開発が続けられたCUEは、6代目の「CUE6」にまで進化を重ね、CUEプロジェクトは、もはやトヨタの代表的なコンテンツのひとつにまで成長した。
そして2024年、CUEは再びギネス世界記録へ挑戦することになった。今回、CUE6が挑戦するのは「ヒト型ロボットによるバスケットボールショットの最長距離」となる24.55mだ。狙うゴールとは反対側にあるゴールのほぼ真下に陣取ったCUE6は、静かにボールを手に取り、はるか遠くのゴールリングめがけてシュートを放つ。しかし、そのボールはリングに弾かれてしまった。
プロジェクトメンバーが調整を施したCUE6は、そのまま2投目に臨む。そして、1投目とまったく同じに見えるモーションで放たれたボールは、吸い込まれるように内径45cmのリングをくぐり抜けた。
スポーツとテクノロジーの融合で新たなスキルを習得
小さなプロジェクトが、いつのまにか世界記録を2つも達成するまでになったCUEだが、その開発は今後も続けられる。すでに、ドリブルなども習得しており、どこまで成長するのかが楽しみだ。
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「スポーツとテクノロジーの融合」で生まれたAIバスケットボールロボットは、まだまだ進化しそう!
トヨタイムズ