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台湾のアーティストTaiyi Yuは、風車で知られるオランダに到着したときに、その風景と強い風に魅了され「風はどのようにして産業に利用されたのか」というテーマに魅了された。
そして工業化が進むなか、現代の比喩として風車を作ることで、見る者が人間と自然の関わり方の再考を促すきっかけを提供している。
強い風と風車
このオブジェクトは、風車によって風の力を動力に変え、ベルトコンベアで砂浜の砂を採取しては別の場所に運ぶ。風見鶏のように風向きによって向きが変わり、砂を掘り起こし、降ろす場所も移動する。
このような一連の動作によって、オブジェクトは風の力を視覚的な痕跡として地面に残す。しだいにそれを色濃くしていく様子によって、風車がどうして風を捉えてきたかという疑問を投げかけている。
メタファーとしての風車
風という自然現象を動力に変換する風車は、単にそれを見て楽しむだけでなく、近代工業化のメタファー(比喩)の役目を果たしている。ただ吹き抜けていくだけだった風を資源として利用する機械的構造は、我々の日常生活に必要なインフラストラクチャーに例えられる。
風車を通じて、自然と調和
自身を、考察とストーリーテリングのためのオブジェクトを製作するデザイナーだと言うTaiyi Yu。「風を物体化することから離れて、自然界との関わりを再構築する別の方法を考えることはできるだろうか?」という疑問を、このオブジェを見る者に問いかけているのだという。
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風車の動きをじっと眺めていれば、もっと自然と調和した社会を築く方法がみつかるのかもしれない。
Taiyi Yu