Timekettle W4 Proをレビュー、双方向のリアルタイム翻訳ができるイヤホン
海外旅行やグローバルビジネスで感じることの多い言語の壁。コミュニケーションに困らないほど外国語を習得するのは簡単ではありません。
そんな時に頼りにするのが翻訳機。ただ、普段の会話のようにスムーズにコミュニケーションが取れず、ストレスを感じることも多いのでは。
そこで役立つのが、Timekettle(タイムケトル)W4 Pro AI翻訳イヤホン。その名の通りイヤホン型の翻訳機で、お互いの発言内容を双方向にリアルタイムで翻訳してくれる優れモノです。
今回は、Timekettle社よりW4 Pro AI翻訳イヤホンの提供を受け、編集部で実際に使用してみました。ぜひ参考にしてください。
- Timekettle(タイムケトル)
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W4 Pro AI翻訳イヤホン
- 税込み67,513円(公式サイト)
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40か国語 93のアクセントに対応、双方向同時翻訳を可能にするイヤホン
目次
Timekettle W4 Pro AI翻訳イヤホンとは?
編集部撮影
Timekettle W4 Proは、Timekettle社が開発した双方向の同時通訳ができるオープンイヤー(耳をふさがない)タイプのイヤホンです。
最短0.2秒での翻訳が可能で、40か国語と93のアクセントに対応し、聞き取りづらい方言までカバーしています。
海外の人との1対1の会話や、会議、セミナー、外国語の動画コンテンツなど、言語の壁を感じるさまざまな場面で、自分専属の通訳がいるかのようにサポートしてくれます。
また、専用アプリ(Timekettle APP)により、スマホ画面に会話内容をテキスト表示させたり保存したりも可能。さらに要点を整理した議事録まで作成してくれるので、会議の振り返りや、外国語の学習などにも役立ちます。
編集部撮影
Moovoo編集部員
イヤホン型の翻訳デバイスを初めて使ってみて、耳に近い分、翻訳された音声がしっかりと聴き取れました。しかもスマホ画面に会話内容が表示されるため、聞き逃しても安心です。音質は高価格帯のワイヤレスイヤホンに比べるとやや劣る印象ですが、音楽を聴いてみると中音域を強く感じ、とくに声をクリアに聴かせている印象です。サイズは一般的な完全ワイヤレスイヤホンに比べると格段に大きいものの、軽い着け心地です。長時間の使用でもストレスを感じにくい印象でした。
Timekettle W4 Proが役立つ4つのシーン
Timekettle W4 Proは活用シーンにあわせて4つの翻訳モードを備えています。シーンにあわせて専用アプリ(Timekettle)から少ないステップで設定を行うだけで、海外の人とも手軽にコミュニケーションを取れます。
① 二人での会話モード
Photo by iStock
1対1で会話する場面では、イヤホンの片方ずつを互いに分けて装着することで、双方向に翻訳してくれます。
Timekettle専用アプリのスマホ画面
設定の手順は、まずスマホとペアリングした状態で専用アプリを起動し、「二人での会話」を選択します。
二人での会話モードのスマホ画面
次にお互いの言語を選択してから、相手に片方のイヤホンを装着してもらい、もう片方を自分の耳に装着します。あとは左下の開始ボタンを押すだけです。
翻訳された音声を聴くだけでなくテキストでも確認できるので、相手からの大事な情報を聞き逃してしまっても振り返れます。
Moovoo編集部
オープンイヤータイプのため、耳の穴の大きさが合わないといったことが起きにくく、衛生面でも気になりにくいので、初めて知り合った人とも共有しやすい印象です。また、小さなイヤホンと違って持ちやすく、装着感も軽くて耳への負担もほとんど感じません。スマホでの設定もシンプルなので、すぐに会話を始められるのは大きなメリットだと感じました。
② 通話通訳モード
Photo by iStock
海外の人と通話をサポートしてくれるのが「通話通訳」モード。イヤホンを両耳に装着し、通話アプリを使って双方向の翻訳に対応します。
通話通訳モードのスマホ画面
「通話通訳」モードの画面から相手の言語を選択し、左下のスタートボタンを押すと双方向に通話内容を翻訳してくれます。
▼ 通訳通訳モードの使用イメージを紹介する公式動画
③ 傍聴通訳モード
Photo by iStock
外国語での会議やセミナーなどで、発言者の言葉を翻訳して聴ききたい時に使えるのが「傍聴通訳」モード。翻訳された発言者の言葉はイヤホンで聴き、自分の発言は翻訳されてスマホのスピーカーから流れます。
イヤホンには片方ずつ3つのマイクを搭載し、集音性を高めているのがポイント。離れた位置から発せられた言葉も拾いやすくなっています。
傍聴通訳モードのスマホ画面
設定の手順は、専用アプリを起動して「傍聴通訳」を選択すると上の画面がスマホに表示されます。自分が発言する際は、右下の「発言」をタップします。
Timekettleの特長は、会議後の議事録作成までしてくれること。履歴からテキストデータで出力したり「AIサマリー」により要約もしてくれます。
Moovoo編集部員
「発言」ボタンを押し、日本語で文章を読み上げたものが上の画像です。それほど長い文章ではないですが、読み上げている途中から翻訳された音声がスマホから流れ、翻訳機能のスピードに驚きました。英語翻訳をほかにも試したところ、自動翻訳が苦手とする固有名詞でも「所沢市→Tokorozawa City」、「金閣寺→Kinkakuji Temple」、「中央自動車道→Chuo Expressway」など、よく知られたものであれば正しく翻訳してくれました。
④ 動画通訳モード
Photo by iStock
外国語の動画コンテンツの中には、日本語字幕や音声に対応したものもありますが、未対応のコンテンツや最新の海外ニュースなどを翻訳して視聴するのに便利なのが「動画通訳」モードです。
音声・動画通訳のスマホ画面
スピーカーをTimekettle W4 Proに設定して、上の画面の左下にあるスタートボタンを押し、それから動画コンテンツのアプリを起動します。
YouTubeアプリのスマホ画面
YouTubeアプリを起動すると上の画面のように、左下の赤枠の位置に翻訳されたテキストが表示されるポップアップが現れます。テキストは一覧で見ることができるので、重要な情報を拾い出すのにも便利です。
Moovoo編集部
海外の動画を実際に視聴してみて、翻訳された音声やテキストの表示まで数秒のタイムラグはあるものの、自然な日本語にほとんどが変換され、理解しやすく感じました。
Timekettle W4 Proのスペックをチェック
- Timekettle(タイムケトル)
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W4 Pro AI翻訳イヤホン
- 税込み67,513円(公式サイト)
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40か国語 93のアクセントに対応、双方向同時翻訳を可能にするイヤホン
商品の内容や、スペックについて紹介します。
編集部撮影
商品の内容は、ユーザーマニュアルのほか、充電ケースとイヤホン、充電用のケーブル(Type-A to Type-C)です。
編集部撮影
充電ケースは83.3×83.5×41.7mmと大型サイズ。一般的な完全ワイヤレスイヤホンのように、ポケットに入れて持ち歩きやすいサイズではありません。
ケースの側面に充電用のUSB Type-Cのポートと、充電中に点灯するLEDを備えています。また、背面にはペアリング用のボタンがあります。
Moovoo編集部
充電時のLEDの点灯が弱く、明るい場所だと正しく充電されているかわかりにくいと感じました。
編集部撮影(イヤホンを格納した様子)
充電ケースは上下がマグネットで合わさっていて、2つに分けると格納されたイヤホンを取り出せます。ケース、イヤホンともに高級感のある質感です。
編集部撮影
イヤホンは大きめで片方16.1gの重さがありますが、耳にソフトにかけるタイプで、重さを感じにくい作りです。
サイズ |
【充電ケース】 |
---|---|
充電時間 |
【充電ケース】 |
バッテリー容量 |
800mAh(充電ケース) |
翻訳稼働時間 |
【充電ケース含む総稼働時間】 |
対応言語 |
40か国語と93のアクセント |
翻訳料金 |
毎月300分の翻訳は無料。 |
オフライン翻訳対応 |
オフライン言語パッケージから2組までダウンロード可能。 |
アフターサービス |
1年間保証 |
Moovoo編集部
翻訳機能は使い放題ではなく、無料で使えるのは毎月300分までです。それ以上に翻訳機能を利用したい場合は、音声・動画通訳と通話通訳のみ、専用アプリ内で利用時間の購入ができます。
海外の人とのコミュニケーションを積極的に楽しめる、未来を感じるデバイス
Timekettle W4 Proを今回使ってみて、シンプルな操作と多様な言語に対応している点、さらに翻訳精度の高さから、海外の人とのコミュニケーションのハードルを大幅に下げてくれるアイテムだと実感しました。
インバウンドの増加により、日本語が不慣れな海外からの旅行者と接する機会が増している昨今では、海外旅行やビジネスで活用する機会が少なくても、手元にあると安心なデバイスだといえるでしょう。
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