液タブ「Kamvas Pro 16(2.5K)」はどんな人におすすめ?使用感を徹底レビュー
イラスト制作やデジタル作業に欠かせない液晶タブレット。趣味からプロフェッショナルな用途まで、幅広く活躍するアイテムです。
液晶タブレットのメリットのひとつは、直感的に使えるペン操作と高精細な画面で、スムーズな作業が可能になること。外出先や自宅での作業効率が格段に上がり、クリエイティブな時間をより充実させてくれます。
今回Moovoo編集部では、「Kamvas Pro 16(2.5K)」を株式会社HUIONから提供を受け、普段デザイン業務に従事するレビュワーが試用してみました。普段は板タブを使用しており、液タブは未経験のため、イラスト制作やデザイン業務への活用を検討している方はもちろん、液晶タブレットに初めて触れる方にとっての使用感も考慮しながら、詳しく解説します。
Kamvas Pro 16(2.5K)がどのように作業環境を変えてくれるのか気になっている方は、ぜひ参考にしてください!
- HUION
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Kamvas Pro 16(2.5K)
- 税込み55,000円(Amazon)
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15.8インチのQHD液晶、付属品も充実
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15.8インチのQHD(2560×1440)解像度のIPSパネルを搭載し、Adobe RGBカバー率109%の広色域を実現した液晶タブレット。画面は傷つきにくいアンチグレア加工が施され、長時間の使用でも目に優しい仕様です。さらに、スタンドやグローブ、ペンホルダー、替え芯なども付属し、すぐに使い始められます。
目次
Kamvas Pro 16(2.5K)を開封!
HUIONの液晶ペンタブレット「Kamvas Pro 16(2.5K)」は、コストパフォーマンスと機能性が特徴の製品です。さっそく開封してパッケージ内容を確認していきましょう。
パッケージ内容
レビューの画像はいずれも編集部撮影
箱を開けると以下の内容物が確認できます。
必要なアクセサリーはひと通り揃っている印象で、ペンやスタンドに加えて、作業用のグローブやクリーニングクロスが付属している点は地味にうれしいポイントです。ケーブルが複数入っていますが、接続方法については後ほど確認します。
本体の外観
Kamvas Pro 16(2.5K)は、15.8インチのQHD(2560×1440)解像度を持つIPSパネルを採用しています。Adobe RGBカバー率が109%と発色が豊かな設計ですが、実際の色味や精度については後述のレビューで詳しく見ていきましょう。
本体は薄型で約1.28kgと軽量で、持ち運びにも支障はなさそうです。今回は女性のレビュワーが試用しましたが、デスク上で移動する際に重いと感じることは特にありませんでした。
ただ、画面サイズが約16インチ、外形寸法は436×247mmとそれなりに大きいため、特に狭い作業スペースでの使用を検討している場合はスペースの確保が少し難しくなるかもしれません。
Kamvas Pro 16(2.5K)を試してみた!性能と使用感をレビュー
いよいよここからは、実際にKamvas Pro 16(2.5K)を使って感じた使い勝手、描き心地などをレビューしていきます。
接続が簡単で取り回しやすい
Kamvas Pro 16(2.5K)は、利用する端末にもよりますが、USB-Cケーブル1本で接続できます。ケーブルの取り回しが容易で、デスク周りがすっきりしました。
特に、複数のケーブルを使うタブレットに慣れている方にとっては、この点が大きな魅力に感じられるかもしれません。
付属する他のケーブル(3 in 2ケーブルやUSB延長ケーブルなど)は、端末に応じて使用する形になります。
同梱されている説明書がイラスト形式でわかりやすく、初めて液晶タブレットを使用する方でも迷うことなく設置できる印象でした。
PCとの接続方法を解説する公式動画も用意されています。
▼「Kamvas Pro 13&16(2.5K)をPCに接続する方法」の解説動画
描画性能と操作感
Kamvas Pro 16(2.5K)には、8192段階の筆圧感知を備えたデジタルペン「PW517」が付属します。
ペンは軽量で握りやすく、描画時の反応も非常にスムーズでした。特に、線の入りや抜きが自然に再現され、繊細なタッチを求められる作業にも十分対応できます。
画面の滑り具合は適度で、ペン先が引っかかるような感触も特にありませんでした。
ディスプレイはQHD解像度(2560×1440)で、鮮やかな発色。アンチグレアガラスを採用しており、照明の反射が軽減されるため、長時間の作業でも目の疲れを抑えられそうです。
また、これは普段板タブを使用するユーザーが液タブを初めて試した感想として、「直感的に書ける」「板タブに比べて慣れが早い」と感じました。個人的には、本格的な作業がしやすく、テンションが上がるというのも大きかったです。
▼「Kamvas Pro 13&16(2.5K)OSメニューの設定方法」の解説動画
ショートカットキーの使いやすさ
本体の左側に配置された8つのショートカットキーは適度な硬さで、誤って押してしまう心配は少ないでしょう。
シンプルな設計でカスタマイズもしやすいです。頻繁に使用するコマンド(コピー・ペースト・元に戻すなど)を登録することで、作業がスムーズになります。
一方で、キーの数が8個に限定されているため、複雑なショートカットを多用する場合には、設定の工夫が必要になるかもしれません。
また、ボタン式のショートカットしか配置されていないため、スティックやダイヤルなどの入力を求める方は、別途左手デバイスなどの使用を検討したほうがよさそうです。
ソフトウェアとの連携
Kamvas Pro 16(2.5K)は、WindowsとmacOSの両方に対応しており、主要な描画ソフトウェア(Photoshop、Illustrator、Clip Studioなど)とも互換性があります。ドライバのインストールは、公式サイトから行います。
設定は直感的で、初めて液晶タブレットを使用する方でもスムーズに進められそうです。
スタンドの使用感
付属のスタンド「ST200」は、角度調整が可能で作業姿勢に応じてカスタマイズできます。
ただ、無段階調整ではなく、完全にフラットな状態にすることもできないため、好みや用途によっては物足りなさを感じるかもしれません。
とはいえ付属のスタンドとしては十分満足できる使用感で、レビューで使用した範囲で安定感が気になることはありませんでした。
ただ軽量なので、角度や筆圧など、使い方によっては若干のぐらつきが気になる場面もありそうです。
デジタルペンの実用性
付属のデジタルペンには、替え芯として標準とフェルトタイプの2種類が用意されており、用途に応じて使い分けられます。
なお、ペンホルダーはコンパクトな作りで、普段使いするにはやや心もとない印象でした。
本体の発熱
長時間使用していると、本体上部がやや温かくなることがあります。極端な温度上昇ではありませんが、今回は冬場の使用だったため気にならなかっただけかもしれません。
夏場に使用する場合など、環境によっては気になることもありそうです。
Kamvas Pro 16(2.5K)を使ってみた総評
Kamvas Pro 16(2.5K)を使ってみた総評を、「おすすめポイント」「注意点」「おすすめな人」としてそれぞれまとめました。
Kamvas Pro 16(2.5K)に関するまとめ
Kamvas Pro 16(2.5K)は、滑らかな描画性能と広色域のQHDディスプレイを兼ね備えた、コストパフォーマンスに優れた液晶タブレットという印象です。USB-C1本で接続可能なシンプルな設計で、初心者にも扱いやすいでしょう。付属スタンドの安定性や本体の発熱が気になる場合は、別途スタンドやモニターアームなどの使用を検討してもよいでしょう。
総合的には、これから液晶タブレットを始めたい方や、手軽に高性能なタブレットを試したい方におすすめできる製品です。用途や好みに応じた工夫を加えることで、さらに快適な作業環境が構築できるでしょう。
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Kamvas Pro 16(2.5K)
- 税込み55,000円(Amazon)
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15.8インチのQHD液晶、付属品も充実
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15.8インチのQHD(2560×1440)解像度のIPSパネルを搭載し、Adobe RGBカバー率109%の広色域を実現した液晶タブレット。画面は傷つきにくいアンチグレア加工が施され、長時間の使用でも目に優しい仕様です。さらに、スタンドやグローブ、ペンホルダー、替え芯なども付属し、すぐに使い始められます。
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