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ウンチを学ぶ、ソフトロボティクスが実現する未来。看護師向けロボから子供教育「うんちろぼ」へ

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慶應義塾大学と東京工業大学は、『いいかげんなロボット展 2024』にて、ウンチ学習のロボット「うんちろぼ」を展示しました。このイベントは、人や動物のように柔軟な身体と頭脳を持ち合わせたロボットを研究する「ソフトロボティクス」の展示が中心となっています。

ロボットが人の生活により密接に関係するためには、生き物のように事態に柔軟に対応できるロボットが求められます。それは身体的な部分でもそうですし、知能や頭脳の部分でも「やわらかさ」が求められるということです。

慶応大と東工大では、かねてより看護師向けの排便ケア訓練ロボットの研究を進めています。展示していた直腸と肛門を模した機械には、各種センサーが取りつけられていて「肛門マッサージ→恥骨直腸筋の弛緩→直腸マッサージ→便の送り出し」といった一連の作業が把握できるようになっています。

ちなみに、排便障害などの患者に対し、腹部を刺激したり肛門から直腸を刺激したりといった看護活動はごく一般的な行為です。会場で説明をしていた看護師によると、排便ケアは看護師であれば誰もが経験するそう。しかし、その一方で現場で直接患者に対して行うことでしか経験を得られないそうです。

現場の前にロボット学習

この研究では、ロボットを通じて排便ケアの一連の作業を把握できるようにするため、看護師からフィードバックを得ながら実用化を目指しています。

「実際の経験は現場でしか積めないが、ロボットを通した訓練によって、いきなり患者の前でやるよりも看護師側に心の準備ができるのではないか」と語っていました。

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なお、子供向けの学習用途を想定している「うんちろぼ」はというと、この看護師向けの研究から派生したもの。ウンチがどうやって出てくるかを、ロボットと粘土を使ってデモできるものとなっています。説明員は、子供たちは大喜びだと話していました。


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