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チェコの航空ベンチャーUDXが開発中の「Airwolf」は、バイクのようにまたがって乗る電動垂直離着陸機(eVTOL)。4基の可変電動ダクテッドファンを備え、近距離の移動用やレクリエーション用を想定して開発が行われている。
ダクテッドファンの採用で高い安全性
「Airwolf」はティルトローター式のeVTOLだが、この種の他の航空機がよく採用している開放ローターではなく、ダクテッドファン方式を採用している。「Airwolf」はコクピットではなく、バイクのようにまたがって搭乗するため、ローターをダクト内に収めることで、乗員や周囲の安全性が強化される。また、ガレージのような場所にも格納しやすくなる。
ハチドリのように機敏
ダクテッドファン方式の採用により、小さいローター径で高い推力が得られるほか、ティルト機構との組み合わせで、離陸、着陸、水平飛行時などあらゆる場面における高い制御性が得られるとUDXは説明している。
また、水平飛行中はダクテッドファンを支える翼部分揚力を発生するため、消費エネルギーを節約できる。これにより、ハチドリのような機敏さを保ちながら飛行時間も伸ばせるとのことだ。
電気自動車用充電器が使える
「Airwolf」は最高時速230kmという機敏さを誇り、飛行時間は最長25分、航続距離は66kmとなっている。長距離の人員輸送には向かないが、個人用としての需要を見込む。充電には一般的な電気自動車用充電器を使用でき、2時間あれば充電が完了するという。
1/4サイズの試作機を用いて開発中
実は「Airwolf」はまだ開発中であり、現物は存在しない。UDXは1/4サイズの試作機を構築し、それを用いてテスト飛行を行っているところだ。
テスト飛行を順調にこなし十分なデータが得られれば、数年先には「Airwolf」の実機が完成し量産化されるだろう。そうなれば個人の近距離移動の手段として、またレクリエーションやスポーツ、緊急の輸送用途などで「Airwolf」が活躍する日が来るかもしれない。
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UDX s.r.o.