Jackery ポータブル電源 1000 Newを防災のプロがレビュー、進化した性能に注目
災害時やアウトドアでも活躍するポータブル電源。中でも人気の高いメーカーJackeryから新たに発売されたのが「ポータブル電源 1000 New」。
今回はJackery Japanより、注目の新機能を搭載した「Jackery ポータブル電源 1000 New」と、ソーラーパネル「Jackery SolarSaga 100」とのセットで使うことで非常時でも活躍できる「Jackery Solar Generator 1000 New」の貸与を受け、災害危機管理アドバイザー 和田隆昌さんに製品レビューをしていただきました。
災害時の備えや普段使いとしての実力を防災のプロが解説します。初めてのポータブル電源を検討している方もぜひ参考にしてください。
目次
防災のプロ、和田隆昌さんがJackery 1000 Newを使ってみた
ポータブル電源 1000 Newとソーラーパネルとのセット Solar Generator 1000 New を実際に使い、防災と日常使いの観点から新機能やグレードアップした性能について実感したことを紹介します。
Jackery ポータブル電源 1000 Newは初めてでも使いやすい?
筆者撮影
これまでにも様々な機会があり、多くのポータブル電源を試用してきましたが、Jackery ポータブル電源 1000 Newを最初にハンドルを持って持ち上げた時に「あれっ?」と思うほど軽くなったことを実感し、その進化の速さに驚きました。
和田隆昌さん
これまで1000Wh以上の大容量のポータブル電源は、その重さで敬遠する方も多かったと思います。しかしこれなら力に自信のない方でも車のトランクに積みやすいので、アウトドアでも手軽に利用しやすく、初めてのポータブル電源としてもベストサイズなのではと思います。
実際に今回は湯沸かし器を使用してみました。定格容量1070Whは十分に余裕のある容量ですが、できればソーラーパネル Jackery SolarSaga 100もセットで利用したいところ。
従来のJackery 100Wソーラーパネルなどは、晴天が長時間続かないとなかなかポータブル電源を満充電にできなかったのですが、今回の新モデルは両面で太陽光を受けることができ、発電効率を高めている優れものです。
和田隆昌さん
メーカーによるとJackery ポータブル電源 1000 Newは最大400Wのソーラー入力に対応し、3時間での満充電を可能にしているとのこと。正直に言って「やっと実用的なソーラーパネルとポータブル電源が登場した」という感想を持ちました。それほどまでにこの性能向上の数値は驚きです。
もし災害が起きたら、Jackery ポータブル電源 1000 Newはどう役立つ?
筆者撮影
私はポータブル電源を水や食料に続く「第三の備蓄」として位置づけています。インフラの中でも電源確保は重要な位置を占め「電気が使えない」ことで生活のクオリティは一気に低下します。
近年の災害では停電のために自宅から避難所に移動せざるを得なくなり、そこで健康を害してしまって二次被害に遭うケースが増えています。とくに都市部に住む方は「電源がない」状況を想像できない場合が多く、いざ停電にあうと生活ができなくなることも。
電源があれば「在宅避難」できたのに、泣く泣く避難所に移動するケースが続発しています。
今や生活の中心にあるスマートフォンの電源が確保できないだけでも不安になる人は数多くいると思います。災害時にはスマートフォンは家族との連絡や情報収集など絶対に欠かせない最重要のサバイバルグッズです。
和田隆昌さん
とくに夏場に停電してしまうとエアコンなどが使えなくなるので「熱中症」の危険が増します。夏場に扇風機や冷風扇が使用できるだけでもどれだけ生活が楽になるかを考えると、ポータブル電源の必要性を感じます。今回、所有している冷風扇(消費電力1〜4W)の電源として使ってみると、90時間(約3.5日間)の連続使用が可能でした。
日常生活でどう使う? あると便利な使い方とは
筆者撮影(オーブンレンジに1287Wで出力)
Jackery ポータブル電源 1000 Newはキャンプなどアウトドアでの活用に便利なのは言うまでもありませんが、お庭やテラスなど電源を取りにくいところでもパソコンや家電を使用できるのが大きなメリット。
ちょっとしたパーティーの調理器や明かりなどの電源としても使えます。また、自宅でリモートワークをしている方は、Jackery ポータブル電源 1000 Newがあれば、どんなところでもバッテリー切れの心配なく会議やPC作業が行えます。
アウトドアでは、ソーラーパネルがあればさらに安心。いつも十分な電源を手元に持ち続けられる安心感があります。
和田隆昌さん
Jackery ポータブル電源 1000 Newは、家庭のコンセントから充電しながら家電に電力を供給できるパススルー機能を備え、いつも十分な充電容量を確保できます。使いたいときにすぐに使用できるのはとても画期的です。
スマホアプリと連携、緊急充電・静音モードに対応
筆者撮影
Jackeryアプリをダウンロードして、実際に使ってみました。アプリを立ち上げれば、本体は電源ONと同時にスタンバイし、認証コードを入手して機器を追加すれば自動的に接続するので非常に簡単です。ほとんど直感的に操作可能です。
もちろん本体の液晶でも確認できますが、アプリ上で現在の入出力の状況や、残りの使用時間などを明示してくれるのは便利ですね。
ほかにもバッテリーへの負担を防ぎ、充電時のノイズを軽減する充電速度設定や緊急時に1時間で満充電になる緊急充電モードなども設定することができるのはとても良いと思いました。
最初に充電をほぼ使い切ってから通常の高速充電モードを試しましたが、2時間もかからず、あっという間に100%になってしまったのも素晴らしい性能の進化だと思いました。
大容量のポータブル電源で「いつになったら満充電になるんだろう」と思っていた印象はこの機種ではもうありません。今や主流のUSB-Cが2口、ACが3口というのも使いやすい。
もちろんDC12Vは車載用の機器を使用したい人には必須ですね。
和田隆昌さん
すぐにポータブル電源を持ち出して使用したいときに、十分に充電できていない場合「緊急充電モード」があると大変助かります。充電残量がなくても、支度をしている1時間で満充電にできます。(※緊急充電モードはお急ぎの場合のみおすすめなので、常時使用するのは避けましょう。)また、ゆっくりと充電する「静音充電モード」にすると明らかに機器の発生音が減少します。とくに寝室で常用する人にはマストの機能ですね。電池にも優しいはずなので普段はこれを使用するのが良いでしょう。
Jackery ポータブル電源 1000 NewとSolarSaga 100の強みとは?
筆者撮影
これまでのポータブル電源ではその重量によって選択外になるケースも多かったのではないかと思います。
今回自宅の電子レンジの電源としてJackery ポータブル電源 1000 Newを使用しましたが、1500Wの最大出力により余裕で動作できました。これと急速充電が可能になったソーラーパネル SolarSaga 100があれば、災害が起きたときにも電源確保に困らない最強のセットとなるでしょう。
これまでのポータブル電源の選び方では「まずはどんな機器を使いたいか」で容量を選ぶことをおすすめしてきました。例えば、スマホの電源確保やノートパソコンや灯りの確保なら600W程度の電源があれば良いです。
しかしこの軽量さ、コンパクトさで日常使う家電が動かせるなら選択の指針は大きく変わります。ポータブル電源購入の初心者でもこの機種からスタートしたほうが良いのではと思います。
和田隆昌さん
Jackery ポータブル電源 1000 NewとSolarSaga 100を使ってみて、ポータブル電源とソーラーパネルの性能の急速な進化に驚きました。現時点でマーケットをリードする製品の一つであると思います。
Jackery ポータブル電源 1000 NewとSolarSaga 100とは
ここからは、今回ご紹介した「Jackery ポータブル電源 1000 New」とソーラーパネル「Jackery SolarSaga 100」の性能と、Jackeryの従来モデルから進化した点を紹介します。
新たなステージへと進化「Jackery ポータブル電源 1000 New」
Jackery Japan提供
Jackery ポータブル電源 1000 Newは、ポータブル電源 1000、1000Proからのリニューアル版として登場し、従来の三元系リチウムイオンではなく「リン酸鉄リチウムイオン」を採用しているのが大きな特徴です。
中身が進化したことにより、従来のモデルから飛躍的に性能や使い勝手がアップしています。注目のポイントを紹介します。
1500W出力と最大100WのデュアルPD搭載
1000W出力に対応した1000/1000Proから50%アップとなる1500W出力に対応。スマホやPCはもちろん、消費電力が1000Wを超えるコーヒーメーカーや電子レンジの電源としても利用できます。
また、最近のスマホやタブレット、ノートパソコンなどの急速充電に便利なUSB PDを2つ備え、1つは100W出力に対応。電源のない場所でのリモートワークにも活躍します。
Jackery Japan提供
最速1時間の緊急充電モードに対応
専用スマホアプリから充電モードの切替が可能で、緊急充電モードなら最速1時間で満充電に。すぐに使いたいときにも安心です。
4000回の充電サイクルでも残量70%を維持
バッテリーの耐久性能がアップし、充電サイクル1,000回が寿命の目安だった従来モデルから、4,000回へと飛躍的にアップしています。
突然の停電にも安心な「パススルー」「UPS」機能
充電しながら家電などに給電できるのが「パススルー機能」。例えば、普段からコンセントと冷蔵庫に接続することで、冷蔵庫を利用しながら同時に本体の充電が可能です。
また、電源供給を自動で切り替える「UPS機能」により、停電時には自動でポータブル電源からの給電に切り替わるため、停電で冷蔵庫内の食品が傷むのを防げます。
Jackery Japan提供
機能や保証で長く安心して使える
専用のスマホアプリから「バッテリー節約モード」を設定すると、バッテリーへの負荷を抑えた運用に切り替わり、バッテリー寿命の長期化に役立ちます。
また、自然放電を抑える「超ロングスタンバイモード」により、普段充電をしておかなくても長くバッテリー残量を維持してくれます。
保証は従来の3年から5年保証に対応し、安心して長く使い続けることができるもの魅力です。
さらに、Jackeryからも無償回収サービスを提供しています。使い終わった後のポータブル電源も心配なく回収できます。
1000New |
1000 |
1000Pro |
|
---|---|---|---|
画像 |
|||
電池 |
リン酸鉄リチウムイオン |
三元系リチウムイオン |
三元系リチウムイオン |
容量 |
1070Wh |
1002Wh |
1002Wh |
定格出力 |
1500W |
1000W |
1000W |
ポート |
・USB-C PD 100W |
・USB-C PD 18W |
・USB-C PD 100W |
AC充電時間 |
1.7H(緊急充電1H) |
5.5H |
1.8H |
サイズ/重さ |
32.7×22.4×24.7cm |
33.2×23.3×24.3cm |
34.0×26.2×25.5cm |
スマホアプリとの連携 |
あり |
ー |
ー |
保証期間 |
5年 |
3年 |
5年 |
発電量がアップ、高速充電が可能に「Jackery SolarSaga 100」
Jackery Japan提供
Jackery SolarSaga 100は、新機能により発電効率がアップし、従来のモデルよりも短時間でポータブル電源を充電できます。主な特徴を紹介します。
「両面発電」で発電量がアップ
従来の片面のみではなく両面で太陽光を受けて発電することにより、高い発電量を実現。最大100Wのソーラー出力が可能で、Jackery ポータブル電源 1000 Newは最大400Wのソーラー入力に対応しています。
Jackery Japan提供
軽量化と高い防水・防塵性能
従来のJackery 100W ソーラーパネルに比べ、10%の軽量化を実現。持ち運びの負担を軽減します。また、IP68の防水・防塵性能を備え、IP65の従来モデルから性能がアップしています。
保証期間は5年
従来モデルのメーカー保証期間は3年でしたが、Jackery SolarSaga 100は5年保証が設定されています。長く安心して使えるのはユーザーにとって大きなメリットです。
Jackery ポータブル電源 1000 Newは都市の防災対策やリモートワークにもぴったり
今回紹介したJackery ポータブル電源 1000 NewとSolarSaga 100はJackeryの従来モデルから飛躍的な進化を遂げ、災害時への備えとしてはもちろん、アウトドアや車中泊での活躍がさらに期待できます。
ポータブル電源とソーラーパネルをセットにしたJackery Solar Generator 1000 Newは、より安心感のある便利な生活に向けて役立つことでしょう。
和田隆昌さん
今回のポータブル電源とソーラーパネルは、災害時などに電源がないと生活に困る都市部に暮らす方や、アウトドアやリモートワーク環境を充実させたい方におすすめです。とくにポータブル電源が初めてという方にもとても適しているでしょう。
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