〈プロ解説〉初心者向けランニングシューズおすすめ5選 走りを支える重要アイテム
走る動作をスムーズにし、ランナーの足を守るランニングシューズ。快適に走りやすい軽量モデルや、見た目がおしゃれなモデルなど、さまざまな商品があります。
この記事では、パーソナルトレーナーの田子政昌さんに、初心者向けランニングシューズを選ぶポイントとおすすめ商品を紹介していただきました。ぜひ参考にしてください。
▼ ランニングに役立つ情報を紹介
まずはプロおすすめ、初心者向けランニングシューズ5選
おすすめポイント
多くの市民ランナーに選ばれ、トレーニングからレースまでを支えてきた、クッション性・安定性の高い定番シューズ。かかと部にはアシックス伝統の衝撃緩衝機能「PureGELテクノロジー」を採用し、土ふまずの真下には過度なプロネーション(※)を予防する硬質素材が使われています。長く続いている「ゲルカヤノ」シリーズの本格的なランニングシューズですが、近年フルモデルチェンジに近い素材・機構変更があり、最新の機能をふんだんに使った、初心者でも履きやすい一足となっています。※着地時に足首が内側に倒れ込むことで衝撃を緩和する動き(参考:プロネーションガイド/アシックス)
おすすめポイント
トップランナーもゆっくりと走る際に使っている、スローランニング向けのシューズ。ミッドソールには、軽量性と耐久性を両立させた軽量素材「ライトストライク」が使われています。1kmあたり7〜8分程度かかる初級ランナーにも適していて、27cmで240gと比較的軽い(他社製品だと300g前後)ので、足の負担軽減に役立ちます。初心者でも快適な履き心地でランニングを楽しめます。
▼アディダスのランニングシューズについては、以下の記事も合わせて参考にしてください。
おすすめポイント
多くの初心者ランナーを支えてきた、ナイキの「ストラクチャー」シリーズ。高いクッション性はそのままに、より厚みのあるソールとなった最新タイプです。長い時間ランニングしても快適性を損なわないフィット感をつくるため、シューレース(くつひも)を通した際に、アッパーが足の甲を包むような構造になっています。デザインにもナイキらしいスタイリッシュさがあり、人気シリーズのひとつです。
おすすめポイント
近年、市民ランナーが履いているのを多く見かけるようになった、HOKAのクッショニングシューズ。柔らかいクッションと高い安定性を兼ね備えた、初心者ランナーも安心して履きやすいタイプです。また、「ドロップ」というつま先とかかとの高低差を少なくしたフラットタイプになっているのが特徴。かかと側が高めになっている一般的なシューズに比べ、より安定性を高めることを目指しています。
おすすめポイント
初級ランナーにとって、着地の際の衝撃を和らげる「クッション性」がまず重要な要素になりますが、「走りやすさ」という観点では、着地のあとの離地を行いやすくする「反発性」にも注目する必要があります。ニューバランスのフューエルセルは、高いクッション性に加えて、カーボンプレートよりしなやかなTPUプレートを使用した適度な反発性も兼ね備えているため、安定性と走パフォーマンスの、どちらも両立させられるタイプです。
初心者向けランニングシューズの選び方、Q&A
初心者向けランニングシューズの選び方について、Q&A形式で3つ紹介します。
Q1、初心者でもランニングシューズは必要?
田子 政昌さん
誰でも・どこでも気軽に始められるのがランニングの良いところですが、一般的なスニーカー(運動靴)で長時間のランニングにチャレンジすると、ケガのリスクが高くなることがあります。
ランニング初心者でも、ある程度専門的なシューズを一足手にして欲しいと思いますが、フルマラソンを目指したトレーニングというわけでなければ、10,000円未満の価格帯の製品でも問題はありません。
まずは、ソール(足底)が比較的厚めで、クッション性の高いシューズを選ぶと良いでしょう。
Q2、ランニングによるケガを予防するには?
田子 政昌さん
初心者向けのランニングシューズには、クッション性のほかに、足部の安定性……特に着地の際に足部が過剰に内側に倒れこむ「オーバープロネーション」を防止する機能を備えているものが多くあります。
価格帯や軽量性を比較するまえに、プロネーションの観点から足をサポートするシューズを選ぶことで、快適にランニングを継続できます。
プロネーションに起因して足底部・アキレス腱・すね・膝などに負荷がかかるフォームになることが多いため、シューズの機能でまずチェックして欲しいポイントのひとつです。
Q3、「厚底」シューズは初心者におすすめ?
田子 政昌さん
近年流行りの厚底ランニングシューズは初心者向けなのか……?という問いには、「多くの場合は初心者向けではない」が回答となります。
初心者向けのシューズはもともとクッション性の高さなどからソールが厚めですが、トップランナーが履く厚底シューズとは一線を画すものです。
上級者向けの厚底シューズは、高反発素材(カーボンプレートなど)を用いたり、つま先側に体重が乗りやすいように前足部が厚底になっていたりしています。そのため、走行するペースがまだあまり速くなく、かかとから着地しがちな初心者が履くと、逆に足部への負荷が増大する要因になるのです。
外見からはなかなか区別がつきにくいので、メーカーの発表する用途別のシューズチャートをチェックしてみると良いでしょう。
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
重量 |
素材 |
---|---|---|---|---|---|
【筆者おすすめ】 アシックス ゲルカヤノ30 メンズ ランニングシューズ |
優れたクッション性と安定性 |
24.5〜29、30、31〜32 |
303g(27cm) |
インナーソール/合成樹脂(ORTHOLITE)取替式、アッパー/合成繊維・合成樹脂・人工皮革(合成皮革)、アウター/ゴム底 |
|
【筆者おすすめ】 アディダス アディゼロ SL M |
集中力が続く、軽い履き心地 |
23.5〜30 |
240g(27cm片足重量) |
アッパー/合成繊維(リサイクル素材50%以上)、ソール/ラバー |
|
【筆者おすすめ】 ナイキ ストラクチャー 25 |
足にぴったりフィットするデザイン |
24.5〜30 |
322g(メンズサイズ28cm) |
アッパー/合成繊維、ソール/ゴム底 |
|
【筆者おすすめ】 HOKA(ホカ) ガビオタ 5 |
安定性の高い形状で履きやすい |
25、25.5〜29、30 |
310g(28cm) |
アッパー/ポリエステル・ナイロン・ポリウレタン・熱可塑ポリウレタン、ソール/合成底 |
|
【筆者おすすめ】 ニューバランス FuelCell Propel v4 CC4 |
ほどよい反発のTPUプレートを内蔵 |
25、25.5〜29 |
記載未確認 |
アッパー/合成繊維、ソール/ゴム底 |
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