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SHARP Tech-Dayより。シャープは、ローカル5G環境をスーツケースサイズに押し込んだプロトタイプを公開した。会場では通信免許を取得し、実際に映像伝送するデモが行われた。自治体などの災害対策に活用される想定。
ローカル5G?
ローカル5Gは、いわゆる携帯電話事業者が展開する「5G」とは異なり、自治体や地域の企業が自営の5Gネットワークを敷設できる仕組み。
5Gは低遅延で同時接続性のある高速データ通信を実現する技術。4Gまでのネットワークが人のコミュニケーションのネットワークだとすれば、5G以降はマシン to マシンの機器間コミュニケーションなどに使いやすくなっている。
5Gが遠隔操作に使われるのも、映像伝送と機械の制御を低遅延で行えるため。ローカル5Gは通信免許が必要ではあるものの、ローカルであるがゆえに通信障害などの影響をうけにくく、接続する機器も自治体や企業が限定できる。同時接続性も確保されており、WiFiよりも広いエリアに安定したネットワーク環境の構築が可能だ。
ローカル5Gを使いやすく
今回シャープは、このローカル5Gを扱いやすくするための防水パッケージを披露。ケースには5Gコアや基地局設備に加え、バッテリーやアプリケーションサーバーなどが1つになっている。接続試験などもシャープが用意し、メンテナンスを行うという。
たとえば災害時、災害状況を正確に把握するためにドローンを空を飛ばし、空から高精細な映像を地上に伝える。アプリケーションサーバーで人物や車両を自動検知するといった使い方ができる。
また、たとえば大規模な農園。遠隔操作でトラクターを制御する際にローカル5Gを使える。たくさん人が集まるイベント会場では、複数のカメラをローカル5Gで接続して映像伝送し、ケーブルの取り回しをしないで済む。通信インフラ敷設の大幅な時間短縮に期待できる。
ひとくちに5Gといっても、僕らが普段スマホで使う5Gはその全貌の一部でしかない。ローカル5Gの便利な使い方が拡がるのはまだまだこれからだ。
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