コマツのマイクロショベルPC01E-1。コンパクトな見た目ながらパワフルに動く小型建設機械だ。
今回は、栃木県にあるモビリティリゾートもてぎ(https://www.mr-motegi.jp/ )内の「森と星空のキャンプビレッジ」で実際に動かしてみた。
いったいどんなことができるのだろう。
PC01E-1とは?
PC01E-1は30年以上にわたって愛されてきたロングセラーの小型建設機械、PC01-1を電動化し、最新テクノロジーを詰め込んだ電動マイクロショベルである。
エンジンに代わってモーターで稼働し、機体後部のバッテリーにはホンダの「Honda Mobile Power Pack e:」が搭載されている。バッテリーを取り外して家庭用のコンセント(100V電源)で充電できるため給油は不要。駆動音は静かで排出ガスも排熱もゼロである。
PC01E-1の横幅は580mm、重量は340㎏と超コンパクト。軽トラックに載せて運搬できるため、畑や果樹園、庭づくりなどでスコップ代わりにつかえる手軽さが魅力だ。
小ささがわかるイベントでの展示の様子はこちら
運転には資格が必要
工事関係者だけでなく、一般家庭での使用も想定されているPC01E-1は、小さくても建設機械である。運転には小型車両系建設機械運転特別講習(機体質量3t未満)の資格が必要だ。
資格を獲得するには、全国にあるコマツ教習所などで2日間の講習を受ける必要がある。
講習内容は1日目に建設機械の構造や法律などを中心とした座学、2日目に建設機械を運転して走行したり掘削したりする実技を学ぶ。講習を修了すると技能資格証明書と特別教育の修了証を獲得し、機体質量3t未満のショベルカーやブルドーザーなどを運転できるようになる。
決して難しい講習ではないので安心してチャレンジしよう。
実際に講習を受けた様子はこちら
キャンプ場で試してみた
資格を獲得したところで実際にPC01E-1の実力を試してみたいと、今回はキャンプ場で使用してみることに。訪れたのは「モビリティリゾートもてぎ」内にある「森と星空のキャンプビレッジ」。
「モビリティリゾートもてぎ」はファミリーで楽しめるアスレチックからモータースポーツ観戦まで、さまざまな体験ができるモビリティテーマパークである。自然豊かで広大な敷地内にはキャンプ場やホテル、レストランなどもあり、誰もが楽しめる巨大施設だ。
今回はキャンプサイトにPC01E-1を持ち込み、キャンプ場でどのような活躍をするのか実際に試してみた。
※この度は特別にモビリティリゾートもてぎ様にご協力いただきました。本来は施設内でのショベルカーの運転は禁止されておりますのでご注意ください。
コンパクトなので狭いところを通って移動できる。
木の根っこや石に邪魔されてもどんどん掘削できる。人力とは比べものにならない効率の良さ。
PC01E-1はコンパクトでもハイパワー。丸太だって軽々と持ち上げられる。
今回は森と星空のキャンプビレッジ内にあるグランピングサイト「ベルテント 森のテラス」を使用した。昼休憩中にテント内のコンセントから充電できるのが嬉しいポイント。PC01E-1は電動のため駆動音が静かで快適だ。
使ってみた感想は?
「凄く楽しかったです。教習所だと凸凹した地面ってないし、山道を運転したので土の固さや段差がリアルに感じられました。平らな教習所の実技では味わえない体験ですね。それと、穴を掘るときに人力だったら大変だろうな、というのが実際にやってみて良く分かりました。穴を埋めたり木をどかしたりするのも同じ。PC01E-1が通るとき、クローラー(履帯)の痕が道になるので、ちょっとした山道を作ったりするのに良いのでは。」
他にはどんなシーンで便利だと思いますか?
「キャンプ場の人が区画を広げるために倒れた木をどかしたり、切り株の根っこを掘ったり、整地したりといった作業に役立つと思いました。実際にキャンプ場で使ってみたところ、力不足を感じることはなかったです。」
キャンプ場の整備に役立つ
PC01E-1をキャンプサイトの他の場所でも試してみた。モビリティリゾートもてぎ内にある自然体験施設「ハローウッズ」にある家庭菜園や
林道などでも使用してみたところ、斜面や地面の凹凸をものともせずに稼働できた。
このようにPC01E-1がどこでも活躍できるのは、そのサイズ感にある。コンパクトなので人が通れるところなら大抵は入ってパワフルに仕事ができる。
コマツは週末のちょっとした作業にマイクロショベルPC01E-1を提案しており、「週末はショベライダー」として展開中だ。キャンプ場や山の整備、畑、農場、庭、駐車場、家庭菜園・・・、マイクロショベルの活躍の場はたくさんありそうだ。
PC01E-1との生活、ためしてみては?
コマツ