〈プロ解説〉Switch有機EL、通常モデルやライトと何が違う? おすすめソフトも紹介
大人気ゲーム機の任天堂スイッチ。数々の人気ゲームソフトをラインアップし、子どもだけでなく大人も一緒に楽しめるのが魅力です。
ゲーム機本体は、通常モデル(Nintendo Switch)とスイッチライト(Nintendo Switch Lite)、有機ELモデル(Nintendo Switch 有機ELモデル)の3種類があります。
これからスイッチ本体の購入を検討している方は、どの機種を選ぶかによって遊び方に違いがあるため、納得したうえで選びましょう。
そこでこの記事では、スイッチ3機種の違いや、おすすめソフトについて、デジタルライターの岡安 学さんに解説していただきました。ぜひ参考にしてください。
目次
▼ Switchをもっと楽しむ情報を紹介
まずはスイッチ3機種とプロおすすめソフト7選
岡安 学さん
Nintendo Switch 3モデルそれぞれの特徴にあわせておすすめゲームを紹介します。
おすすめポイント
据え置き機として、テレビに映してプレイするのがメインの方におすすめです。「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」や「マリオパーティ スーパースターズ」など、家族や友達とワイワイ楽しむタイトルを楽しむのにうってつけです。
▼ ゲーム内容を紹介する公式動画がこちら
おすすめポイント
TVモード以外に、携帯モードやテーブルモードでも迫力あるゲームプレイを楽しみたい方におすすめです。発色のよい有機ELディスプレイを搭載し、さらに7インチ画面は3モデルで最大サイズ。「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の広大なゲーム空間を携帯モードでも楽しめます。また、有線LANに接続することで「Apex Legends(エイペックス レジェンズ)」を高速通信でストレスなく楽しめるのも魅力です。
- Electronic Arts(エレクトロニック・アーツ)
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APEX Legends(エーペックスレジェンズ)
- 無料ダウンロード
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個性的なキャラクターと強力なアビリティで爽快なバトルを展開
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個性的で魅力的なキャラクター(レジェンド)が最大60人集い、チームで争うオンライン対戦ゲーム。Apexチャンピオンを目指してバトルを展開します。
キャラクターごとに特徴的なアビリティを備え、使いこなすことで戦況を有利に。バリエーション豊かな武器やアイテム、爽快なバトルもこのゲームの魅力です。
おすすめポイント
基本的に携帯モードで遊ぶ、ひとり向けのタイプです。スイッチライトで遊ぶタイトルでは、「あつまれ どうぶつの森」や「ポケットモンスター ソード・シールド」などがおすすめ。小学生に絶大な人気を誇る「Minecraft(マインクラフト)」の専用機として使用するのもアリです。
スイッチ通常モデルの特徴
まず基本となるのが、こちらのNintendo Switch(通常モデル)。希望小売価格は3万2,978円(税込)で、3モデルの中間に位置します。
モデル |
通常モデル |
有機ELモデル |
スイッチライト |
---|---|---|---|
希望小売価格 |
32,978円(税込) |
37,980円(税込) |
21,978円(税込) |
Amazon |
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楽天市場 |
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Yahoo!ショッピング |
ドックが付属、大画面でプレイも
有機ELモデルも同じですが、通常モデルにはゲーム機本体をセットできるドックが付属しています。
ドックはスイッチ本体の充電器という役割があるだけでなく、HDMIケーブルでテレビやモニターに映像・音声信号を送ることが可能です。つまり、大画面で家族や友人とゲームを楽しむこともできるのです。
これはNintendo公式サイトで「TVモード」と呼んでいるスイッチの遊び方です。
プレイモード |
特徴 |
対応モデル |
---|---|---|
TVモード |
テレビの画面に映して遊ぶスタイル |
・通常モデル |
テーブルモード |
本体をテーブルなどに置き、Joy-Con(コントローラー)を外して遊ぶスタイル |
・通常モデル |
携帯モード |
本体を持ち運んで遊ぶスタイル |
全モデル対応 |
外せるJoy-Con、協力や対戦プレイも
Photo by iStock
通常モデルと有機ELモデルは、コントローラーのJoy-Conを本体から外して遊べるのも大きな特徴。左右ふたつあるJoy-Conは1人用としても、2人で分けても使えるので、Switch1台で友人や家族と協力プレイや対戦プレイが楽しめます。
ポイント解説
Joy-Conに搭載しているモーションIRカメラによる動きの認知やバーチャルな振動を体感できるHD振動による新感覚のゲームの体験も魅力です。
▼モーションIRカメラを紹介する公式動画
有機ELモデルの特徴
こちらは2021年10月に発売された最新機種、Nintendo Switch 有機ELモデル(有機ELモデル)です。希望小売価格は3万7,980円(税込)で通常モデルよりも5,000円ほど高く設定されています。
有機ELディスプレイを搭載し、さらに大画面に
基本的な機能は通常モデルと同じですが、名前にある通り有機ELディスプレイを搭載している点がほかの2モデルとの大きな違いです。ほかのモデルの液晶ディスプレイと比べて発色がよく、より高画質でゲームを楽しめます。
画面のサイズは、通常モデルの6.2インチと比べ、7.0インチにわずかながらサイズアップ。本体サイズは、通常モデルよりも横幅が3mm広く、重さが22g重くなっています。
モデル |
通常モデル |
有機ELモデル |
スイッチライト |
---|---|---|---|
本体サイズ |
高さ:102mm |
高さ:102mm |
高さ:91.1mm |
重さ |
約398g |
約420g |
約275g |
画面サイズ |
6.2インチ(液晶) |
7.0インチ(有機EL) |
5.5インチ(液晶) |
有線LANに対応、オンラインゲームをより快適に
Photo by iStock
通常モデルの付属ドックにはなかった有線LAN端子が有機ELモデルのドックには搭載されています。有線LANでのオンライン接続はWi-Fi環境よりも遅延や通信障害が起きにくく、より快適にオンラインゲームを楽しむことができます。
ポイント解説
音質やメモリー容量もアップ
有機ELモデルは見た目でわかる画面サイズの大きさだけでなく、中身にもほかのモデルより優れた点があります。
▼ 再設計されたスピーカー構造
携帯モードやテーブルモードでサウンドを響かせて遊ぶならスピーカーが重要です。通常モデルやスイッチライトではスピーカーの背面側を「開放」している開放型でしたが、有機ELモデルは背面側を「密閉」している密閉型スピーカーへと設計が見直され、若干音質がよくなっています。
▼ 保存メモリーが64GBへと容量倍増
ダウンロード版ソフトの購入がメインの方は、十分な保存容量が必要です。有機ELモデル本体の保存メモリーは64GBで、通常モデルやスイッチライトの倍あります。
microSDカードでさらに保存容量を増やすこともできますが、別途購入しなくてもこれまでよりも多くのゲームソフトを保存できるようになりました。
▼ バッテリー持続時間は最大9時間ほど
2019年8月30日以前に発売された通常モデル(旧モデル)に比べると、有機ELモデルのバッテリー持ちは大幅に長くなっています。
とはいえ、現在販売中の通常モデルはバッテリー持ちが改善されているので、これから購入するのであれば通常モデルと有機ELモデルが一度の充電で遊べる時間の長さに大差はないと考えてよいでしょう。
モデル |
通常モデル |
有機ELモデル |
スイッチライト |
---|---|---|---|
本体保存メモリー容量 |
32GB |
64GB |
32GB |
バッテリー持続時間 |
約4.5〜9.0時間 |
約4.5〜9.0時間 |
約3.0〜7.0時間 |
角度調整がしやすいスタンドを搭載
背面には「フリーストップ式」のスタンドを搭載しています。通常モデルの固定式スタンドよりも角度調整が無段階で自在にできて使い勝手がよく、しかもワイドで安定性が高いため、テーブルモードでのゲームプレイがより快適に楽しめることでしょう。
▼ 通常モデルの固定式スタンド
Photo by iStock
モデル |
通常モデル |
有機ELモデル |
スイッチライト |
---|---|---|---|
背面スタンド |
固定式スタンド |
フリーストップ式ワイドスタンド |
スタンドなし |
Nintendo Switch Lite(スイッチライト)の特徴
こちらは3モデルの中でもっともコンパクトなNintendo Switch Lite(スイッチライト)です。希望小売価格は2万1,978円(税込)で有機ELモデルの半額程度に設定されていてお得に見えますが、大幅に機能が制限されています。
購入コストを抑えられるスイッチライトを検討している方は、他モデルとの違いをチェックしておきましょう。
コントローラーが一体、遊び方や遊べるソフトに制限
Photo by iStock
スイッチライトがほかのモデルと大きく違う点は本体と一体化されたコントローラー。Joy-Conに搭載されている「HD振動」や「モーションIRカメラ」を使用したゲームプレイには非対応で、遊び方が制限されます。
また、Nintendo Switchドックも付属していないため、プレイモードは携帯モードに限定されます。通常モデルや有機ELモデルと比べて遊び方や使い方が大きく異なるため、スイッチシリーズの中で「別モノ」として考えるほうが賢明です。
ポイント解説
スイッチライトはドックに対応していないため、TVモードで遊ぶことはできません。つまり、別途Joy-Conを用意しても遊び方はテーブルモードです。しかも、スイッチライトには背面スタンドがないので、本体を立てて画面を見やすくするには別途スタンドが必要になります。こうした追加購入をするなら、はじめから通常モデルを検討するのがよいでしょう。
コンパクトで持ち運びやすい
Photo by iStock
サイズはほかの2モデルと比べてコンパクトです。通常モデルと比較すると縦幅が約1cm、横幅は約3cm短くなっています。重さは通常モデルより約123g、有機ELモデルより約145gも軽く、携帯性は3モデルでもっとも高いといえます。
ただ、搭載している液晶ディスプレイは3モデルでもっともコンパクトな5.5インチ。一般的なスマホと比較すると、5インチ台の画面は小型クラスです。
カラーバリエーションが豊富
スイッチライトの魅力のひとつがカラーバリエーションの豊富さです。イエロー、グレー、ターコイズ、コーラル、ブルーの5色から選ぶことができます。
モデル |
Nintendo Switch |
Nintendo Switch |
Nintendo Switch Lite |
---|---|---|---|
本体カラー |
ブラック |
ブラック |
・イエロー |
付属Joy-Conカラー |
・ネオンブルー/ネオンレッド |
・ネオンブルー/ネオンレッド |
ー |
付属ドックカラー |
ブラック |
・ブラック |
ー |
限定コラボモデルを含めなければ、通常モデルのカラーバリエーションはJoy-Conのカラーが異なる2タイプです。一方、有機ELモデルにはJoy-Conとドックがホワイトで統一された特徴的なカラーがラインアップされているものの、通常モデルと同じ2タイプです。
ポイント解説
通常モデルと有機ELモデルは、Joy-Con(別売り)のカラーバリエーションによるカスタマイズが可能です。
Nintendo Switchの選び方
使い方にあわせたNintendo Switchの選び方を提案します。
大画面で楽しみたいなら、通常モデルか有機ELモデル
テレビやモニターなど大画面でプレイしたい方、または本体1台で家族や兄弟、友人と対戦や協力プレイをしたい方なら通常モデルと有機ELモデルの2択になります。
もし完全にテレビ接続のみでゲームを楽しむのであれば、ゲーム機本体のディスプレイの差異は関係なくなるので、価格が抑えられる通常モデルがおすすめです。
最高のゲーム環境を追求するなら、有機ELモデル
FPS(ファーストパーソンシューティング)に代表されるシューティングゲームなどでは、わずかな通信の遅延がゲームに大きく影響するため、高速かつ安定した通信環境が得られる有線LAN環境が必須です。
有線LANアダプターや、別途Nintendo Switchドックを購入するコストと手間を考えると、通常モデルよりも有機ELモデルを選択するのがよいでしょう。
ポイント解説
TVモード・テーブルモード・携帯モードの3つのゲームモードをフル活用したいなら、どれでも最高のパフォーマンスを体験できる有機ELモデルがイチオシです。
ひとりで遊ぶのがメインなら、スイッチライト
Nintendo Switchを携帯ゲーム機と考え、テレビ接続などもせずにひとりで遊ぶのがメインであれば、カバンに気軽に入れられて外出先でもラクに遊べるスイッチライトがおすすめ。
Wi-Fi通信にも対応しているため、わずかな遅延が問題にならないオンラインゲームであれば、十分にプレイすることが可能です。
microSDカードは必要? 十分な容量とは
パッケージ版ではなくダウンロード版のゲームソフトをいくつも購入する場合、十分な空き容量が必要になります。そこで、本体に差し込んで保存容量を追加できるのがmicroSDカード。
Nintendo Switchが対応しているmicroSDカードの最大容量は2TB(2,048GB)です。容量は多いにこしたことはないものの、容量512GBなら相場が5,000~1万円前後、倍の容量1TBなら1万2,000~2万5,000円ほどもするので、ゲーム機本体の価格と比べても高額です。予算と相談して購入しましょう。
肝心なのはゲームのダウンロードに必要な容量ですが、数十MB程度のものから数十GBのものまでゲームによってデータ量はさまざま。タイトルや本数によっても必要な保存容量は違ってきます。
ポイント解説
10タイトル程度をダウンロードして、いつでもすぐに遊べる状態にしたいのであれば、最低でも容量128GB、できれば512GBのmicroSDカードを用意するとよいでしょう。
〈編集部PICK UP〉Nintendo Switch、人気のおすすめゲームソフト
ここからは、編集部でPICK UPしたNintendo Switchのおすすめゲームソフトをご紹介します。合わせて参考にしてください。
- コナミ
-
桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~
- 税込み5,179円(Amazon)
-
根強い人気の「桃鉄」シリーズ
-
最大4人対戦のすごろくゲームとして、根強い人気を持つ「桃鉄」シリーズ。サイコロを振って目的地を目指しながら、収益物件を買いつつ資産を増やします。最後に総資産が最も多かった人が勝利というパーティゲームです。
今作では世界が舞台となっており、物件駅数366駅・物件数2300件以上とボリュームある作品に。進行系カードのシステムも前作と変わっており、新たな貧乏神も登場します。
- 任天堂
-
スーパーマリオブラザーズ ワンダー
- 税込み5,385円(Amazon)
-
最大12人プレイで大冒険
-
世代を問わず根強い人気を誇る「スーパーマリオブラザーズ」シリーズの最新作。冒険を進めていくと、新たなアクションや効果が使用できる「バッジ」を手に入れることができます。壁のぼりジャンプやドルフィンキックなどを使って、よりスムーズに攻略しましょう。
土管が動き出したり敵の大群が出現したりと、従来のコースや仕掛けを一変させるワンダーフラワーにより、一層やり応えのあるプレイングを楽しめます。
- バンダイナムコ
-
ワンピース 海賊無双4 Deluxe Edition
- 税込み6,036円(Amazon)
-
ワンピースの世界をSwitchで体感
-
「リアルなONE PIECEの戦場体験」をコンセプトにした作品。戦場ごと破壊し敵を巻き込んで戦う「破壊アクション」や、コンボが地上から空中、空中から地上へとつながる新たなフロー「空中無双アクション」で躍動感を味わえます。
他にも、TVアニメのエピソードを追体験できる「ドラマティックログ」など、ワンピースファンに向けた要素も盛り込まれています。
- 任天堂
-
ポケットモンスター スカーレット・バイオレット
- 税込み5,327円(Amazon)
-
パルデアの舞台で待つ新たな出会い
-
ポケモンシリーズ初となるオープンワールド形式の作品。決まった攻略順がないので、行きたい場所を自由に訪れることができます。
「ジムテスト」「レジェンドルート」「スターダスト★ストリート」の3つのストーリーに挑みつつ、ポケモン図鑑の完成やランクマッチなどを楽しみましょう。
2023年9月から前編の配信が開始されたDLC「ゼロの秘宝」では、新たなポケモンとの出会いが待っています。同DLCは2024年4月30日までに後編を配信予定です。
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ/重さ |
画面サイズ |
プレイモード |
Nintendo Switchドック |
背面スタンド |
本体保存メモリー |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Nintendo Switch |
スイッチゲーム機のスタンダードモデル、TVモードでも遊べる |
高さ102×幅239×厚さ13.9mm/重さ約398g |
6.2インチ(液晶) |
TVモード/テーブルモード/携帯モード |
充電/テレビ接続 |
固定式スタンド |
32GB |
|
Nintendo Switch(有機ELモデル) |
有機ELディスプレイで7インチ大画面を搭載、有線LAN接続に標準対応 |
高さ102×幅242×厚さ13.9mm/重さ約420g |
7.0インチ(有機EL) |
TVモード/テーブルモード/携帯モード |
充電/テレビ接続/有線LAN接続 |
フリーストップ式ワイドスタンド |
64GB |
|
Nintendo Switch Lite |
ポップな5色から選べる、携帯しやすいコンパクトなスイッチ |
高さ91.1×幅208×厚さ13.9mm/重さ約275g |
5.5インチ(液晶) |
携帯モード(別途Joy-Conを購入するとテーブルモードにも対応) |
ー |
ー |
32GB |
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