〈プロ解説〉家電の安い時期はいつ? 冷蔵庫やエアコンの買い時とは
家電を賢く購入するためには、押さえておくべきポイントがあります。それは、購入するタイミングや、使っている家電の状態、店頭での交渉の仕方などです。
日々の生活で必需品ともいえる家電は、多くの場合、10年程度使い続けるものなので、後悔のない買い物をしたいところです。
そこで今回は、家電の安い時期やお得に購入するコツ、おすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
▼ 家電の役立つ情報を紹介
まずはプロおすすめ、家電3選
おすすめポイント
一人暮らし、または二人暮らし用の中型冷蔵庫です。最大の特徴はドア内側にカメラを搭載したこと。ドア開閉の約8分後、自動的に撮影し画像をクラウドにアップするので、外出先からスマホで冷蔵庫の中身を確認できます。スーパーマーケットで食材の買い物中に冷蔵庫の中を確認できれば、買い忘れや二重購入が防げて便利です。
おすすめポイント
9つの地デジチューナーを搭載。別売のUSBハードディスクを接続すれば、このうち6チャンネル分を自動的にまるまる録画できる「タイムシフト」機能が便利です。録画したチャンネルは番組表で遡れるので、いちいちエアチェックする必要がなく、また、見逃しもなくなります。ツイッターなどで前夜のテレビ番組が話題になり、「それ見たかったなあ」と思ったことは一度ならずあるはず。タイムシフトマシンなら自動録画されているので、過去に遡って目当ての番組が見られるのです。外出から帰ってきてテレビをつけたら面白い番組をやっていて、最初が気になるときも、「始めにジャンプ」ボタンを押すだけで番組の始めから遡って見ることができます。テレビ視聴の常識を覆し、生活スタイルを一変させてくれる、そんなインパクトのあるテレビです。
「レグザ Z740XSシリーズ」の機能を説明する公式動画がこちら
- パナソニック(Panasonic)
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エオリア エアコン CS-LX562D2(生産終了)
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※後継モデルは「CS-LX564D2-W」
おすすめポイント
ダイキンに続き、2社目となるパナソニックの加湿できるエアコンです。独自開発の高分子収着材により、気温が低く、乾燥した日でも外気の水分をたっぷり取り込み、室内を素早く加湿します。冬の加湿には様々なメリットがあります。暖房の設定温度が低めでよい、肌や喉が乾燥しない、ウイルス対策にもなるなど。加湿器の給水の手間が省け、何より面倒な加湿器のフィルターお手入れが不要というのは嬉しいものです。基本である冷暖房能力も高く、冬はすぐに部屋が暖まり、夏はよく冷えます。メーカー指定価格商品のため値引きは一切なく、かなり高価なエアコンですが、価格に見合った価値は存分にあります。
「エオリア LXシリーズ」の機能を説明する公式動画がこちら
家電の安い時期、買い替えるならいつ?
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家電をお得に購入しようとするなら、2つのタイミングを狙いましょう。
3・9月の決算時期が安い
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多くのメーカーや家電量販店では、9月に中間決算、3月に年度決算を行います。上場企業であれば株価に影響するため、決算期には少しでも多くの売り上げを取ろうと、価格競争も激しくなってきます。近年、期末セールが早まる傾向にあるので、公式サイトやチラシをチェックしておきましょう。
なお、配送を伴う冷蔵庫や洗濯機のような大型製品は、店頭のレジで代金を払っても売り上げが立たず、購入者の自宅に設置してはじめて売り上げが立つ場合があります。配送日が決算月をまたいでしまうのを嫌がり、早めにキャンペーンが終わる可能性があるので注意してください。
ポイント解説
配送の必要がない小型家電や、大型家電でも持ち帰りであれば、決算月ぎりぎりのタイミングでも価格交渉が可能になることもあります。
新製品の発売時期も狙い目
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家電の多くは、発売時に最も価格が高く、徐々に下がっていきます。新製品への切り替えは、旧製品を売り切った状態でスタートしたいので、旧製品は大幅に価格が下がります。
ただ、少々やっかいなのは、数年前までは同じ時期に各社一斉に新製品に切り替わったものですが、最近ではメーカーによって、さらにモデルのグレードによって新製品への切り替え時期がバラバラになる傾向にあります。
とはいえ、新製品が発売される時期の大まかな傾向はありますので、参考までに紹介します。
テレビ |
4~7月 |
---|---|
電子レンジ・炊飯器 |
6~9月 |
ドラム式洗濯乾燥機・掃除機 |
9~11月 |
空気清浄機 |
11~1月 |
エアコン |
10~2月 |
かなり幅があり、さらにはこれに外れた時期に発売するメーカーもあるので、家電ニュースサイトなどで新製品情報をチェックしておきましょう。
こうした新製品切り替え時期には旧製品の値段が下がるのですが、注意したいのは、台数が限られていること。
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たとえば、エアコンの場合、8月下旬から9月にかけてが最も価格の下がる時期ですが、その年が猛暑だと、販売のピーク時に想定以上の売れ行きとなり、人気モデルは在庫がなくなってしまうケースがあります。
お目当ての製品があるなら、店頭在庫が残っているかにも注意したほうがよいでしょう。
価格が安くなりにくい「需要期」に注意
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黙っていてもお客が来て、売り上げがあがる時期には安売りする必要がないので、価格は高くなりがち。特に近年、家電量販店でも「需要連動型価格戦略」であるダイナミック・プライシングをとる企業が増えています。
お客が来ているときには価格を下げず、売れ行きが芳しくないときに価格を下げる、ということを臨機応変に行っています。
価格が下がりにくい時期は、夏のエアコン販売のピーク時や、夏と冬のボーナス支給日前後の週など。最近ではPayPayボーナス祭りやコロナ給付金支給で家電市場が盛り上がった時期に高値安定する傾向がありました。
壊れやすい時期を知っておく
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最近の家電は電子機器が組み込まれるなどかなり複雑な仕組みになっていて、部品点数が多い分、故障する箇所も多くなります。
たとえば、エアコンと冷蔵庫は真夏に最も故障が多くなります。35℃を超える外気温の中、フルパワーで24時間稼働を続けると内部機構に負荷がかかってしまうためです。
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逆に、給湯器や暖房器具は真冬に最も故障が多くなります。絶対必要な時期に故障してしまうと慌てて店頭に走るはめになり、値段を検討することなく、在庫の有無で購入を決めてしまうこともあります。
また、冷暖房が必須となる時期は店頭が混雑していることもあり、価格交渉が難しいだけでなく、商品在庫の都合で納品に時間がかかったり、設置工事が必要なものは混雑により工事日程が数週間後となったりと、買ってすぐに使うことができないケースが多々発生します。
ポイント解説
灼熱の真夏に、数週間もエアコンなしの生活を強いられるなんて地獄ですよね。そうならないよう、自分の家で使用している家電の使用年数(購入してから使い続けている期間)を把握しておくことが重要なのです。
家電の使用年数をチェック
国の消費動向調査(参考:令和3年3月実施調査結果)では、2020年度に買い替えた家電の平均使用年数を見てとることができます。たとえばテレビなら10年、冷蔵庫なら12.9年、エアコンなら13.2年という調査結果がでています。
買い替える理由として最も多いのはいずれも「故障」なので、テレビなら6〜7年、冷蔵庫やエアコンなら8〜9年使用していれば、不具合や故障を機に修理ではなく買い替えを検討してみるのもよいでしょう。その際、今使っているものに対する不満点を明確にし、次に買う製品に求める機能・性能をイメージしておくとスムーズに買い物ができます。
たとえば、冷蔵庫の冷凍室が狭い、エアコンで部屋がなかなか暖まらない、テレビの音がよく聞こえない、洗濯機の洗濯槽にカビが生えるなど。家電は5〜6年も経つと機能・性能が大きく進化し、こうした不満点の多くが解消されている場合が多いのです。
ポイント解説
もし家電が故障した場合、電子基板やコンプレッサーなどの基幹部品の交換費用は意外に高く、数万円かかる場合も。長く使用してきて「調子が悪くなった」と感じたら、安くなるタイミングで買い替えを検討してみるのもよいかもしれません。
安く買うコツは?下調べや交渉術
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商品価格が高い冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンなどの大型家電は、なるべく安く購入したいものです。情報を集める際のポイントや価格交渉のコツをご紹介します。
複数の店舗をチェック
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店舗とメーカーが連携してキャンペーンを張ることがよくあるのですが、店舗によって連携するメーカーが異なったり、同じメーカーでも対象モデルが違ったり、時期がずれたりします。
A店ではB社の製品をキャンペーンしているけど、C店ではE社の製品をキャンペーン中、といった具合です。店舗としてもメーカーとしても競合には負けたくないので、こうした情報を持って交渉することで有利に進められる場合があります。
C店でA店のキャンペーン内容を伝え、同じメーカーの製品で交渉してもよいし、他メーカーでもA店のキャンペーン製品と同等クラスの他社製品の交渉材料にしてもよいでしょう。他店ではこういうキャンペーンを展開していて、これだけ割り引きしてくれる、という情報を複数持つことが交渉を有利に持っていくためのコツといえます。
ポイント解説
家電量販店の店頭は情報の宝庫です。取り付け工事費無料やキャッシュバック、まとめ買い割引など、メーカーは期間限定キャンペーンを頻繁に展開しています。自分で集めた情報を武器に、価格交渉を楽しみましょう。キャンペーンの期間も2週間などと短い場合があるため、頻繁にチェックすることをおすすめします。
まとめ買いや下取りで値引きを狙う
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ある製品の価格交渉は難しいけど、別の製品ならば値引きが可能で、それらを組み合わせてまとめ買いすることで、おまけがついたり、ポイントアップしたりと、さらなる結果を引き出せる場合があります。
今日買う!という本気を見せて、価格交渉に挑みましょう。なお、故障する前に買い替える場合、製造年によって家電量販店で下取りしてくれることもあります。5,000円から、中には1万円を超える下取りも可能な場合があるので、壊れる前に買い替えを検討することがおすすめです。
ポイント解説
店員も人の子です。居丈高なお客より、気持ちのよい態度のお客のほうが、よりよい接客をしてくれます。よい買い物をするために、こちらも真摯な態度で行動しましょう。
安さだけでなく満足のいく1台を
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ここまで、家電をいかに安く購入するかについて話してきましたが、価格の安さばかりに目を向けてしまうと、購入後に様々な不満を抱え、結果的に損をする結果になることもあります。
たとえばエアコンの場合、安さをウリにしたモデルは機能がシンプルで、使い勝手のよさでは上位モデルに劣る場合が多くあります。安いのでよいという考えで買ってしまうと、猛暑日になかなか冷えなかったり、寝苦しい熱帯夜に室温が安定しなかったりと、不便を強いられることにもなりかねません。
ポイント解説
自分が本当に必要としている機能・性能のポイントは何かを考え、1グレード高いモデルも検討候補の中に入れてください。家電は一度購入したら10年は使い続けるものです。便利で快適、楽しい生活を送るために、満足のいく1台を選んでほしいと思っています。
〈編集部PICK UP〉家電、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
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