〈プロ解説〉LANケーブルをUSBに変換、アダプタおすすめ14選 タイプC対応モデルも
より安定したインターネット接続を求めるユーザーに必須のアイテムともいえるのが、有線LANアダプター。
オンラインゲームや大容量データのダウンロード、ビデオ会議など、高速かつ安定した通信が求められる場面でその真価を発揮します。
しかし、数多くの製品がある中から、最適な1台を選ぶのは簡単ではありません。
そこで今回は、有線LANアダプターの選び方とおすすめ人気商品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
まずはプロのおすすめ、有線LANアダプタ4選
内川功一朗さんのおすすめポイント
ネットワーク機器の老舗メーカーTP-Link社の製品です。有線LANアダプターをお試しで購入したい方にも向いていて、性能も問題ありません。手軽に使い始めてみたい方にもぴったりです。こちらの製品を使ってみて、もっと違うタイプの製品がほしくなったら後述で紹介するような特色のある製品に乗り換えてみるのもひとつの手です。
内川功一朗さんのおすすめポイント
ネットワーク機器を数多くラインアップしているパソコン周辺機器メーカーBUFFALO社の製品です。国内メーカーという安心感と、ダウンロード速度が最大約2,338Mbpsという、高速の通信速度に対応しています。これだけの高速転送は、最大転送速度2.5Gbpsの2.5GBASE-T規格のLANポートと最大転送速度5GbpsのUSB 3.2 Gen1を搭載したことで実現されています。有線LANをUSBに変換するだけのシンプルな機能のため、形状がコンパクトで持ち運びやすい点もメリットです。USB変換コネクターが付属しているのが特徴的で、USB Type-A（タイプA）、USB Type-C（タイプC）どちらにも対応します。利用する人や使い方、パソコンの種類などを選ばない製品です。
内川功一朗さんのおすすめポイント
とにかく高速な通信を求める方にぴったりな製品です。USB Type-C端子を採用した「Thunderbolt 3」に対応し、最大10Gbpsでの高速通信が可能です。WindowsパソコンではThunderbolt 3に対応したモデルは少ないですが、Macでは基本的に対応しています。MacBookシリーズでは有線LANポートのないモデルが多いので、高速通信を求めるMacBookユーザーにおすすめです。一般的な有線LANアダプターに比べてかなり大きいため、持ち運びよりも固定して利用する使い方が向いています。また、放熱性の高さもポイントで、連続して長時間通信し続ける方に適しています。
内川 功一朗
最大1Gbpsの通信速度で高速通信ができるだけでなく、USB Type-Cの充電ポートから4K（30Hz）対応のHDMIポート、microSD＆SDカードスロットまで備えた多機能なドッキングステーションです。この製品はGoogleの上級エンジニアが創業したAnker社の製品です。モバイルバッテリーなどで高い品質の製品を販売しています。こちらの製品は小型で、しかもポーチを付属しているため、持ち運ぶことが多い方に利用しやすい製品です。ポート数が多いので、普段使用しているパソコンのインターフェースが少ない場合、あると便利です。
有線LANアダプターの選び方
LANケーブルをUSBポートに接続するための有線LANアダプターについて、選び方のポイントを4つご紹介します。
ポイント①｜USBポートの形状で選ぶ
USB Type-C端子（編集部員撮影）
まずは接続するUSBの形状に注目しましょう。最近のノートパソコンは軽量化・薄型化を重視してインターフェース（接続端子）が少ないモデルが多くあります。
USB端子も従来からの「USB Type-A」から、より小さな「USB Type-C」に移行しつつあるのが現状です。
USB Type-Aは大きめで挿しやすいのが特徴的、古いパソコンでも使えます。一方、USB Type-Cは上下逆さまに挿しても認識するため使い勝手がよく、さらに最新の通信規格に対応しているものもあります。
形状の見分け方としては、USB Type-Aは長方形で、USB Type-Cは小型で楕円形。角があればUSB Type-A、丸ければUSB Type-Cと判断して問題ありません。
有線LANアダプターを選ぶ前に、接続するデバイスが搭載しているUSBポートのタイプを確認しておきましょう。
ポイント②｜通信速度で選ぶ
Photo by iStock
有線LANアダプターは有線LAN（イーサネット）をUSBに変換するため、有線LAN側の最大通信速度とUSB側のデータ転送速度を確認しましょう。
規格の数字が大きいほど最大通信速度が早くなります。
LAN側では、現在最も速い規格が「10GBASE-T」、最大通信速度は10Gbpsです。これは最も速い無線LANと比べて2倍以上速く、かつ安定しています。
10GBASE-Tに対応するUSB規格は、USB3.1 Gen2やUSB3.2 Gen2など。どちらも最大転送速度は10Gbpsです。
次に早い規格が「5GBASE-T」、最大通信速度は5Gbpsです。こちらも無線LANよりやや速い転送速度に対応しています。
5GBASE-Tに対応するUSB規格は、USB3.0以上です。
基本的にはパソコン側のインターフェースがUSB3.0以上であれば、高速通信を問題なく利用できます。
ポイント③｜有線LAN以外の付加機能で選ぶ
HDMI端子（編集部員撮影）
インターフェースが少ないノートパソコンで使うなら、多機能な有線LANアダプターを選ぶのもひとつの手です。
複数の入力ポートを備えた「ドッキングステーション」なら、有線LANアダプターを接続することで1つ埋まってしまうインターフェースを有効に活用できます。
例えば、USBポートを増設できるUSBハブ機能や、SDカードを使う方に便利なSDカードリーダーを搭載した製品もあります。
最近のノートパソコンではSDカードリーダーが省かれがちなので、専用カードリーダーの代わりにもなります。
また、最近のパソコンの多くは複数の外部モニタとの接続に対応しているため、映像出力用のHDMIポートがある有線LANアダプターもおすすめです。
こうした付加機能のある有線LANアダプターを選ぶ場合は、高速通信を可能にする高性能の規格を採用したモデルを選びましょう。
ポイント④｜パソコンの利用方法や活用するシーンで選ぶ
普段の使い方や活用するシーンにあわせてどういった製品を選ぶべきか、選び方について提案しますのでぜひ参考にしてみてください。
ノートパソコンを持ち運ぶことが多いなら
外出先の有線LANに接続する場合は、荷物にならないような小型で持ち運びやすいものがよいでしょう。
さまざまな外部機器と接続するなら
多機能なドッキングステーションを選ぶと便利です。USBハブやSDカードリーダーなど複数のほかの周辺機器を持ち歩く手間を省けます。さらにパソコンのインターフェースが埋まるのを防ぐこともできます。
オンラインのパソコンゲームをよくプレイするなら
高価にはなりますが、通信速度が速く安定して使えるよう、冷却性にこだわった製品がおすすめです。ただし、ハブ機能などを求めないのであれば、シンプルで安価な製品でも十分です。
自宅やオフィスなど決まった場所で使うなら
持ち運びを考えなければ、大きめの有線LANアダプターでもよいでしょう。大型の製品では、性能の優れたものが多く、より快適な通信を行うことができるでしょう。
〈編集部PICK UP〉有線LANアダプター、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数ある有線LANアダプターの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
|
外観 |
商品名 |
特長 |
USBタイプ |
USB規格 |
有線LAN通信速度 |
対応機器OS |
付加機能 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
【執筆者おすすめ】 TP-Link UE306 |
最大通信速度1Gbpsに対応、Nintendo Switchにも使える |
USB Type-A |
USB3.0 |
1000/100/10Mbps |
Windows 10/8.1/8/7、Linux OS ※Nintendo Switchにも対応 |
ー |
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【執筆者おすすめ】 BUFFALO LUA-U3-A2G/C |
最大通信速度2.5Gbps、USB Type-A/Cどちらにも対応 |
USB Type-A/USB Type-C（変換コネクター付属） |
USB 3.2 Gen1、USB 3.1 Gen 1、3.0、2.0、1.1 |
2.5Gbps/1000Mbps/100Mbps |
Windows 10/8.1、macOS 10.15/10.14/10.13 |
ー |
|
【執筆者おすすめ】 Sonnet Technologies SOLO10G-TB3 |
Thunderbolt 3ポートを搭載したデバイスに対応、10GBASE-Tの最大通信速度を可能に |
Thunderbolt 3（USB Type-Cと同じ形状） |
Thunderbolt 3 |
10Gb/s、5Gb/s、2.5Gb/s、1Gb/s、100 Mb/s |
Windows 10、macOS 10.13.4以降 |
ー |
|
【執筆者おすすめ】 Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C |
7ポート搭載の多機能モデル、MacBookの充電にも対応（PD対応で最大48W） |
USB Type-C |
記載未確認 |
1000/100/10Mbps |
Windows 10/8/7/Vista/XP、mac OS X 10.6以降、Linux 2.6.14以降 |
USB Type-A×2（USB3.0）、USB Type-C（PD対応）、microSD&SDカードスロット、HDMIポート（4K30Hz対応） |
|
BUFFALO LUA5-U3-AGTE-BK |
ギガビット通信に対応した有線LANアダプター |
USB Type-A |
USB3.2 Gen1 |
1000/100/10Mbps |
Windows11/10、macOS 10.15以降 ※Nintendo Switchにも対応 |
ー |
|
エレコム(ELECOM) 1Gbps 有線LANアダプター EDC-GUA3V2-B |
ドライバー不要、接続するだけですぐに使える |
USB Type-A |
USB3.2 Gen1 |
1000/100/10Mbps |
Windows11/10、macOS 10.15以降 ※Nintendo Switchにも対応 |
ー |
|
プラネックス(Planex) 2.5Gbps 有線LANアダプター USB-LAN2500R2 |
低発熱、低消費電力の2.5GbE専用チップ搭載 |
USB Type-A |
USB3.2 Gen1 |
2.5Gbps/1000Mbps/100Mbps/10Mbps |
Windows11/10、macOS 11以降 |
— |
|
エレコム(ELECOM) 1Gbps有線LANアダプターUSBハブ付き EDC-GUA3H2-B |
不足しがちなUSBポートも同時に増設できる |
USB Type-A |
USB3.2 Gen1 |
1000/100/10Mbps |
Windows11/10/8.1、macOS 10.15以降 ※Nintendo Switchにも対応 |
USB Type-A×3（USB3.0） |
|
Anker PowerExpand USB-C&イーサネットアダプタ |
スタイリッシュで耐久性に優れたLANアダプター |
USB Type-C |
USB3.0 |
1000Mbps（最大） |
Windows11/10、macOS 10.2以降 |
— |
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TP-Link ギガビット有線LANアダプター UE300C |
折りたたみ式のデザインで持ち運びに便利 |
USB Type-C |
USB3.0 |
1000/100/10Mbps |
Windows11/10、macOS 10.9以降、ChromeOS、LinuxOS |
— |
|
GOPPA(ゴッパ) Gigabit有線LANアダプター GP-CR45H |
コネクター1つでLAN接続と充電が同時にできる |
USB Type-C |
USB3.2 Gen 1 |
1000/100/10Mbps |
Windows、Mac（M1チップ搭載）、iOS、ChromeOS |
USB Type-C（PD対応） |
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アドテック イーサーネットアダプタ AUCL-V025G-U31 |
最大2.5Gbpsのマルチギガビット対応 |
USB Type-C |
USB 3.2 Gen1、USB 3.1 Gen 1、3.0、2.0、1.1 |
2.5Gbps/1000Mbps/100Mbps/10Mbps |
Windows 11/10、macOS X10.8以降、Linux、ChromeOS、AndroidOS |
— |
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BUFFALO LUD-U3-CGD |
LANポートを搭載したドッキングステーション |
USB Type-C |
USB 3.2 Gen1/3.1 Gen1/3.0 |
1000/100/10Mbps |
Windows 11/10、macOS X10.11以降、ChromeOS |
USB Type-A（USB3.0）、USB Type-C（PD対応）、HDMIポート（4K30Hz対応）、VGAポート |
|
OWC Thunderbolt 3 10G Ethernet Adapter |
Thunderbolt 3対応LANアダプター |
USB Type-C |
Thunderbolt 3 |
10/5/2.5Gbps、1000/100Mbps |
Windows 11/10、macOS10.13.6以降 |
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