部屋干しは扇風機で効率的に乾く!干し方のコツ&実践レビュー
部屋干しの時に洗濯物を早く乾かすなら、扇風機を使う方法がおすすめです。
当記事では、扇風機を使った部屋干しのやり方や、臭いを発生しにくくする洗濯方法などについてまとめ、実際に検証しました。
除湿器など他のアイテムを使った場合や、便利な部屋干しグッズについても紹介しているので参考にしてみてください。
目次
部屋干しに扇風機を使うメリットとは?
「部屋干しする時は扇風機を回すと良い」とはよく言いますが、その根拠は何なのでしょうか?
部屋干しに扇風機を使うと良いとされるのは、以下のようなメリットがあるためです。
普通に部屋干しするより数倍早く乾く
最大のメリットは、普通に干すよりも格段に洗濯物が早く乾くところです。
そのまま室内に干した場合、ワイシャツは8時間後には乾きました。<中略>扇風機の風を当てて乾かすと、ワイシャツもバスタオルも3時間で乾きました。そのまま干すのに比べ3倍以上の早さです。
研究によると、部屋干しに扇風機を使った場合と使わなかった場合では、乾くまでの時間に3倍以上の差があったということ。
外干しの時も風通しが良いと洗濯物が早く乾くかと思いますが、原理はそれと同じですね。扇風機の風が空気を循環させ素早く水分を飛ばしてくれるので、部屋干しは時間がかかるというお悩みを解消することができるでしょう。
特に洗濯物が乾きにくい冬場や梅雨時期などには嬉しいメリットです。
生乾き臭を防いでくれる
部屋干しのもう一つの悩みといえば、「洗濯物が臭う」ということ。扇風機を使って洗濯物を素早く乾かすことは、生乾き臭の防止にもなります。
そもそもあの嫌な臭いの原因は、洗濯物に繁殖した雑菌だということはご存じでしょうか?濡れている(生乾き)状態が長時間続けば続くほど、菌が繁殖して臭いやすくなるといわれます。
そのため、部屋干し特有の嫌な臭いを予防するには、何より短時間で素早く乾かすことがポイントなんです。
衣類を傷めず電気代の節約にもなる
扇風機以外に部屋干しの洗濯物を短時間で乾かす方法として、エアコン・除湿器・乾燥機などが挙げられます。
一般的に、エアコンは扇風機の10倍程度の電気代で、コンプレッサー式除湿器はエアコンよりやや安いぐらいの電気代といわれています。
また、洗濯乾燥機は早くて楽ですが、扇風機より電気代がかさむ上に熱風で衣類が傷みやすいという難点があります。布団乾燥機の場合、素早く洗濯物を乾かせて電気代があまりかからないようなモデルもありますが、基本的に温風で乾かすため傷みやすい難点は変わりません。
風呂場についている浴室乾燥機は一般的なドラム式洗濯乾燥機を使うよりももっと電気代が高く、1時間でおよそ100円にもなるということ。
部屋干しで何か家電を活用するとしたら、扇風機は非常にコストパフォーマンスの良い方法というわけなんですね。
※電気代は商品や使用環境によって異なります
部屋干しに扇風機を使うやり方
部屋干しで、扇風機を使って洗濯物を効果的に乾かすためのやり方がこちらです。
【部屋干しに扇風機を使う方法】
詳しくは後述のレビューで解説していますが、ポイントは風の通り道を作って空気を循環させることです。
部屋干しするときの洗濯&干し方のポイント
部屋干しをする際、洗濯の仕方や干し方を工夫するとさらに素早く乾く&臭いが発生しにくくなります。
【部屋干しの時に洗濯で気をつけるポイント】
洗濯物を長時間カゴにためて置いたり、洗濯機を回すときに詰め込みすぎてしまうと、しっかりと洗いきれずに汚れ(雑菌)が残ってしまうことがあるので気をつけましょう。
前述のように菌は臭いの原因なので、部屋干し用除菌洗剤などを使用するのも有効です。
【部屋干しの時に干し方で気をつけるポイント】
こちらも詳しくは後述のレビューに記載していますが、扇風機の使い方と同様に風を通しやすくする干し方がポイントになっています。
部屋干しに扇風機を使うと本当に早く乾くのか?実践レビュー
ここからは、扇風機の使い方と部屋干しのポイントを参考に、本当に早く乾かすことができるかどうか実際にレビューしていきます。
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ニトリの強力つっぱりポールや部屋干しに突っ張り棒を活用する方法について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
また、扇風機は自宅にある一般的なものを使用しましたが、部屋干し臭が気になる方にはシャープの「プラズマクラスター扇風機」もおすすめです。
シャープのプラズマクラスター技術が搭載された扇風機は、風をあてながら生乾き臭やタバコ臭などを消臭してくれます。
部屋干しレビュー① 洗濯する
詰め込みすぎないという洗濯のポイントを参考に、洗濯機の8分目の量を通常モードで回します。
ちなみに、今回の部屋干し方法は特に乾きにくい厚手の素材のものほど効果的ということなので、乾かすのがやっかいなスウェットやバスタオルなどを洗濯してみました。
部屋干しレビュー② 風通しを意識して洗濯物を部屋干しする
乾きにくい洗濯物の縫い目が内側にあるため、基本的には裏返しにして干します。パーカーのフード部分やパンツの筒状になっている部分などは、洗濯ばさみを利用して立体的にしました。
特に厚手の衣類は、できるだけ布が重なっている部分を作らないように干すことが乾きやすくするコツです。
バスタオルもこのように、普通に物干し竿にかけるのではなくハンガーを2本使って広げ、空気が通るようにしました。
洗濯物と洗濯物の間はこぶし一つ以上の間隔をあけ、ギチギチに詰めて干さないのも大事なポイントです。
こんな風に、乾きやすいもの・乾きにくいもの・乾きやすいもの…と、交互になるように干していきましょう。
部屋干しレビュー③ 洗濯物から1mほど離れた位置に扇風機を置く
扇風機の位置は、洗濯物の真横か水分がたまりやすいやや下が良いといわれています。
今回は間取りの都合上、やや下に配置しました。
部屋干しレビュー④ 扇風機を首振り・弱風で回す
準備ができたら扇風機を自動首振り・弱風モードにして稼働させます。
換気が重要なので、併せて窓をあけたり換気扇を回すなどするとさらに早く乾く手助けをしてくれます。
部屋干しレビュー⑤ 乾いた洗濯物からどんどんしまっていく
部屋干しの用意をして扇風機のスイッチを入れ、約2時間後。薄手のインナーシャツなどは早くも乾いていたため外しました。
部屋干しは乾いたものからどんどん片付けていくのもポイントで、間が空いた分、風の通りが良くなって残りの洗濯物が早く乾きます。
部屋干しレビュー⑥ 部屋干し完了!
■部屋干しで乾いた洗濯物
薄手の衣類は2~3時間前後、厚手のバスタオルやスウェットなどは最長でも4~5時間後には乾いていました。もちろん季節や天候、部屋の環境にもよりますが。
今回の反省点としては、風の当て方が微妙だったというものがあります。扇風機の位置が下すぎたため、上の方にはあまり風が届いていなかったようなのです。
扇風機の置き方は家具や間取りの都合もあるので難しいですが、やはり均等に風をあてるというのはポイントになりそうです。
とはいえ、今回部屋干しに使った部屋は湿気がこもりやすく、普段の部屋干しのやり方だと窓をあけていてもほぼ1日干しっぱなしにしないと乾かないのが普通でした。それなので、何時間も早く乾いたこの方法は非常に優秀といえます!
乾きかけの時に臭いを嗅いでみましたが、部屋干し特有の気になる生乾き臭も特にありませんでした。
ちなみに、「風の強さは強モードの方が早く乾くのでは…?」と思い、試しに途中で強風にしてみたのですが…洗濯物が落ちそうだったのと風でハンガーがズレてせっかくあけた洗濯物同士の間隔が詰まってしまうので止めました。
洗濯ばさみでハンガー位置を固定したり、落ちない工夫をすればより早く乾かす方法として有効かもしれませんね!
以上、早く乾く部屋干しのやり方と扇風機を使った部屋干しのやり方を実践してみたレビューでした。
部屋干しの洗濯物をいつもより早く乾かしたい場合は、ぜひ試してみてください。
扇風機以外にもある!部屋干しを効率化する方法
部屋干しを効率的にするには、今回レビューした以外にもいくつか方法があります。それぞれに特徴があるので、季節や用途で上手に使い分けしてみましょう。
代用なら「サーキュレーター」
扇風機の代用といってまず頭に浮かぶのが、サーキュレーター。扇風機は人に風を送るのが目的で、サーキュレーターはエアコン利用時などに空気を循環させるのが目的の家電です。
どっちも似ていますが、サーキュレーターは直線的に強い風が出るようにサイドが覆われていて、首振り角度が上下左右に広い作りになっています。
送風力に長け、まんべんなく風がいきわたるのでよりスピーディな乾燥が期待できます。
部屋干しにサーキュレーターを使いたいときは、基本的に今回ご紹介したレビューと同じ当て方で大丈夫です。扇風機とサーキュレーターの2台使いをする時は、それぞれ違う方向から風を当てるようにするとさらに効率が良いでしょう。
ちなみに、同じような原理でもっとも手軽なのは「窓を開けて自然の風を利用して干す」方法です。
ライフスタイルメーカーのアイリスオーヤマから発売している、リーズナブルなサーキュレーター。小型ながら8畳まで対応可能で、上下左右の自動首振り+強力送風の衣類乾燥モードを兼ね備えているおすすめアイテムです。
▼サーキュレーターについては、以下の記事も参考にしてください。。
併用でさらに素早く乾かせる「除湿器」
扇風機と並んで部屋干しによく使われる家電が、除湿器です。洗濯物が乾く=水分が蒸発するためには風通しと湿度が重要なので、除湿器と扇風機を併用することでさらに効率アップできるでしょう。
除湿器を使った部屋干しのコツや電気代については、こちらで詳しく解説しています。
よく、「扇風機と除湿器はどっちが良いか」と議論されますが、電気代や音の静かさなどどちらもメリットデメリットがあるのでぜひ比較して用途に合う方法を選んでみてください。
衣類乾燥運転や送風運転、風向き調整などができる部屋干しにぴったりな除湿器。消費電力が低く、比較的電気代が安いコンプレッサー式です。
おすすめ除湿器についてもっと見たい方はこちらの記事をどうぞ。
電気代は気になるけど手っ取り早い「エアコン」
部屋干しを早く乾かすのに手っ取り早い方法がエアコンです。扇風機のように設置する手間もないので簡単ですが、電気代がかかるのが一番のネックです。
部屋干しでエアコンを使う場合、前述した「干し方」のポイントを守り、弱冷房か除湿(ドライ)モードで稼働させましょう。
ちなみに、冬場はエアコンの暖房モードやヒーター、ストーブなどで乾かす方法もありますが、温度が上がるだけで室内に水分がこもって乾きにくいことがあります。その場合は、窓を開ける、除湿器を併用する、丸めた新聞紙を洗濯物の下に置いて湿気を取るなど、湿度を下げる工夫をすると良いでしょう。
扇風機やサーキュレーターとの併用で部屋干しにも活躍するエアコンは、やはり各部屋一台あると便利な家電。こちらは6~9畳用で設置工事費込みでこの価格、ライフスタイル家電メーカーの人気商品です。
▼エアコンについては、専門家の解説記事も参考にしてください。
他の部屋干しにおすすめグッズ
最後に、扇風機と一緒に使える便利な部屋干しグッズをご紹介します。
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まとめ
部屋干しの時間短縮に扇風機を使うやり方や干し方のポイント、実際に試してみたレビューをまとめてご紹介しました。梅雨や花粉シーズンなど洗濯物を外に干せないときは、扇風機を活用して効率的に部屋干ししてはいかがでしょうか?
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