〈プロ解説〉低温調理器おすすめ15選 安くて良い品から高機能商品まで
自宅で簡単にローストビーフやサラダチキンなどが作れる低温調理器。商品ごとに豊富なレシピがあり、アイリスオーヤマやAnovaなど、さまざまなメーカーから発売されています。
この記事では、家事アドバイザーの矢野きくのさんに、低温調理器の選び方やおすすめ商品を紹介していただきました。ぜひ参考にしてください。
まずはプロおすすめ、低温調理器3選
矢野きくのさんがおすすめする、低温調理器を紹介します。
① 葉山社中 低温料理器 BONIQ(ボニーク)2.0
小型でスタイリッシュなデザイン
おすすめポイント
② 貝印 KaiHouse aio The Sousvide Machine 低温調理器
専用シーラーと専用袋が付属
おすすめポイント
価格は少し高めですが、充実のセット内容です。本体にバキュームポンプが内蔵されていて、チューブで電動シーラーをつなげると、専用袋に入れた食材の脱気が簡単に行えます。また、他メーカーの低温調理器はタッチパネル式のものが多いなか、本品はボタン式なので、調理中の湿った手でもしっかりと操作ができます。公式サイトに公開されているレシピに加えて、購入者は特典として、プロのシェフ12名が監修した63のオリジナルレシピを見ることができます。
③ アイリスオーヤマ スリム低温調理器 LTC-02
深さ10cmの鍋で使えるコンパクト設計
おすすめポイント
深さ10cm以上の鍋であれば使える、コンパクトサイズの低温調理器。軽くて扱いやすく、収納場所にも困りません。ギザギザタイプのクリップ式なので、鍋にしっかりと取り付けられるのも特徴です。比較的低価格で購入できるため、初心者でも手を出しやすいでしょう。公式サイトには、肉料理、卵料理、デザートなど、合計19のレシピが掲載されています。
低温調理器の選び方、Q&A
低温調理器の選び方について、Q&A形式で3つ紹介します。
Q1、低温調理器の注意点や選ぶコツは?
Photo by iStock
矢野 きくのさん
たんぱく質が硬くなる温度帯より低い温度でじっくりと加熱をすることで、柔らかくジューシーに仕上げられる低温調理器ですが、加熱時間や使い方を間違えると食中毒のリスクが高まる場合があります。そのため、設定した温度を、設定した時間通りに、しっかりと保てることが必須です。
家庭用の低温調理器はここ数年で一気に普及したため、格安の商品のなかには故障しやすいものもあります。安心して調理するためにも、信頼できるメーカーのものを選ぶようにしましょう。
また自己流のアレンジレシピは、加熱が不十分となりやすいので避けるべき。レシピ本付きや公式サイトのレシピ掲載数が多い製品を選ぶと、さまざまな料理を楽しめます。
Q2、低温調理器を快適に使うポイントは?
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矢野 きくのさん
一般的な低温調理器は、スティックタイプの本体を鍋に入れて、設定した温度と時間の通りに加熱を行います。
本体は意外と大きいので、小さく浅い鍋だと低温調理器が使えない場合があります。そのため、手持ちの鍋のサイズ(容量や高さ)を確認し、そのサイズで使える低温調理器を選ばなくてはなりません。深さが20cmほどある鍋なら、おおむねどの低温調理器も使うことができます。
鍋への取り付け方には、鍋のふちをはさむクリップ式とネジで固定するネジ式があります。ネジ式のほうがしっかりと固定できますが、そのぶん、着脱の手間がかかります。取り付けが簡単なクリップ式でも、格安の商品でなければある程度しっかり固定できるので、問題はありません。
Q3、低温調理器の機能で注目すべき点は?
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矢野 きくのさん
本体の出力パワーが大きいものなら、予熱時間を短くすることができます。また大量の水を温められるので、大きな塊肉の調理も可能になります。ただし、そのぶん電気代が高くついてしまうことは否めません。
また、温度が何度刻みで設定できるか、タイマーが何分刻みで設定できるかもチェックしましょう。細かく設定できればできるほど、より本格的に調理を楽しめます。
加熱時間が終了したら、アラームが鳴るタイプもおすすめです。食中毒を防ぐためにも、加熱終了後はすぐに取り出し、冷蔵庫に入れるなどの対応が必要です。調理中、離れていられる低温調理器だからこそ、アラームが重要な役割を果たします。
〈編集部PICK UP〉低温調理器、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数ある低温調理器の中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- アイリスオーヤマ
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スリム低温調理器 LTC-02
- 税込み14,800円(公式サイト)
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斜めパネル、軽量スリム本体など、初心者でも使いやすい
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わずか0.9kgと軽量で、サイズもほかの機種に比べてスリムなタイプ。クリップはギザギザ付きで、しっかりと鍋に取り付けられます。寸胴鍋を用意しなくても、深さ10cm~と浅型の鍋でも調理が可能です。
正面からも見やすい角度のななめ操作パネルなど、これから低温調理をはじめてみたい方におすすめです。
- BRUNO
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コンパクト低温調理器 BOE099
- 税込み11,000円(公式サイト)
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おしゃれな本体でプレゼントにもおすすめ
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デザイン性の高い調理家電ブランド「BRUNO(ブルーノ)」の低温調理器です。かわいいだけではなく、出力は1,000Wとハイパワー。
湯煎できる水量も最大15Lまでと十分です。シンプルで操作しやすいタッチパネル式で、温度は1℃単位で設定可能。プレゼントにもおすすめです。
- アイリスオーヤマ
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低温調理器 LTC-01
- 税込み12,200円(公式サイト)
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1,000Wのハイパワーで、IPX7相当の高い防水性能が安心
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調理時間を1分単位で設定できて、調理完了時にはアラームで知らせてくれます。操作パネルに傾斜がついていて、見やすく操作しやすいのが特徴的。1,000Wのハイパワーで時短調理が可能です。
① TESCOM 芯温スマートクッカー TLC70A-K
鍋と水不要、「食材の芯」の温度で調理する新しい低温調理器
テスコムの低温調理器は、水の温度ではなく食材の芯の温度を測りながら調理していく、新しい低温調理器です。また、食材を入れる容器が本体に含まれているため、鍋を準備する必要がありません。
A4縦半分のスペースにおさまるコンパクトなサイズで、キッチンでの置き場所確保もらくらく。たくさんの食材をまとめて調理するのには向かないので、一度に調理する食材の量が少しだけでいいという方におすすめです。
② GLUDIA(グルーディア) GLU-INM01
水量20Lに対応した1,200Wのハイパワーモデル
プラグは日本仕様で、日本語のオリジナルレシピ冊子も付属しているので、初心者でも安心。1,200Wのハイパワーで調理時間を短縮。20Lの大型容器で大量に調理することも可能です。
③ EmperorTamarin(エンペラータマリン) 低温調理器
スタンド式&1,200Wのハイパワー低温調理器
出力1,200Wと、業務用レベルのハイバワーで調理ができる機種です。設定した温度に到達するまでの時間が短く、思い立ったらすぐに調理がスタートできます。
鍋に固定する必要のあるクリップ式ではなく、スタンド式で自立が可能。高さがない鍋でも使える仕組みになっています。加熱中に水位が下がると自動停止する安全機能つき。
④ beemyi 低温調理器
できたてが食べられる、タイマー付き
タイマー機能付きの低温調理器です。朝起きる時間や帰宅時間にあわせてタイマーをセットし、できたてを食べることができます。出力は1,000Wとハイパワーで、360°水循環で食材を均一に加熱できます。
鍋への固定はクリップではなくネジ式で、ガッチリ固定できて安定感があります。
⑤ グリーンハウス GH-SVMA
スリムでコンパクト設計、0.1℃刻みで細かく加熱温度を設定
一般的な低温調理器に比べてスリムで小型ながら1,000Wのハイパワー。0.1℃刻みで加熱温度を細かく設定でき、使い勝手の良いモデルです。
すぐに使えるレシピブックも付属しています。
⑥ THANKO マスタースロークッカーS SSHORSLC
少ない水量でもOK、水を節約しながら低温調理
ヒーター部分が短く、少ない水量でしっかりヒーターをカバーできるので、水を節約しながら低温調理を行うことができます。
操作はタッチパネルとホイールで簡単。タイマー付きなので、常に見張る必要がなく、気軽に低温調理を楽しめますよ。
⑦ Anova(アノーバ) Culinary
スマートフォンで温度をコントロールできる
スマートフォンと機器を接続し、スマートフォンから温度をコントロール可能な低温調理器です。0.1℃単位で温度が設定でき、細やかな温度調理が可能となっています。海外からの輸入品ですが、日本語の説明書が付属するので安心です。
電源プラグが海外仕様のため、変換プラグを別途購入する必要があります。
⑧ Takistar 低温調理器 Sous vide
ムラなく正確な温度管理が可能
独自の温度制御技術と3D流路設計で、正確な温度管理が可能。食材をムラなく均一にあたためられます。取り付け方法はクリップ式で、片手でも簡単に着脱可能です。
1,100Wのハイパワー出力で、力強い加熱と時短効果を実現。コードも1.9mと長く、使い勝手の良いモデルです。
⑨ Hismile HS-SV6B
カバーが取り外せて手入れが楽
誤差0.1℃で安定した温度管理が可能。IPX7の防水設計で蒸気で電子回路が劣化する心配がありません。プラグが日本仕様なので、鍋などの適した容器があればすぐに調理を始められます。
外観 |
商品名 |
特長 |
取り付け方法 |
出力パワー |
温度 |
時間 |
---|---|---|---|---|---|---|
【筆者おすすめ】葉山社中 低温料理器 BONIQ(ボニーク)2.0 |
小型でスタイリッシュなデザイン |
クリップ式 |
1,000W |
5~95℃ |
1分〜99時間59分 |
|
【筆者おすすめ】 貝印 KaiHouse aio The Sousvide Machine 低温調理器 |
専用シーラーと専用袋が付属 |
クリップ式 |
1,000W |
1~95℃ |
99時間59分 |
|
【筆者おすすめ】 アイリスオーヤマ スリム低温調理器 LTC-02 |
深さ10cmの鍋で使えるコンパクト設計 |
クリップ式 |
800W |
25~95℃(0.5℃単位) |
1分~99時間59分(1分単位) |
|
TESCOM 芯温スマートクッカー TLC70A-K |
鍋と水不要、「食材の芯」の温度で調理する新しい低温調理器 |
スマートクッカー |
360W |
5~95℃(1℃単位) |
1分~12時間 |
|
GLUDIA(グルーディア) GLU-INM01 |
水量20Lに対応した1,200Wのハイパワーモデル |
クリップ式 |
1,200W |
~95℃ |
記載未確認 |
|
EmperorTamarin(エンペラータマリン) 低温調理器 |
スタンド式&1,200Wのハイパワー低温調理器 |
スタンド式 |
1,200W |
0~90℃(0.5℃単位) |
1分~99時間59分(1分単位) |
|
beemyi 低温調理器 |
できたてが食べられる、タイマー付き |
ネジ式スタンド |
1,000W |
25~92.5℃(0.1℃単位) |
1分~99時間59分(1分単位) |
|
THANKO マスタースロークッカーS SSHORSLC |
少ない水量でもOK、水を節約しながら低温調理 |
クリップ式 |
850W |
25~99.9℃(0.1℃単位) |
1分〜99時間59分 |
|
Anova(アノーバ) Culinary |
スマートフォンで温度をコントロールできる |
ネジ式 |
1,000W |
25~99℃ |
記載未確認 |
|
Takistar 低温調理器 Sous vide |
ムラなく正確な温度管理が可能 |
クリップ式 |
1,100 W |
25~90℃ |
1分〜99時間59分 |
|
Hismile HS-SV6B |
カバーが取り外せて手入れが楽、PSE認証で安心して使える |
クリップ式 |
850W |
1~90℃(1℃単位) |
1分~99時間59分(1分単位) |
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