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世界有数の自転車大国オランダ。なかでも首都のアムステルダムは全長400kmもの自転車専用道路が整備され、市民の数よりも自転車の数が多いと言われる「自転車の街」だ。
しかし、アムステルダム北地区の住民は地理関係上、中心部へは自転車だけではアクセスできず、フェリーに乗って川を渡る必要がある。近年、この北地区の人気が高まって住民が急増し、フェリー待ちによる交通渋滞が深刻化してしまった。
そこで建築会社が提案した画期的な解決策が、巨大水中トンネル「The IJ Klopper」だ。
ゆるやかな螺旋通路で自転車でも安全に通行
トンネルの両端は幅50mもの巨大なスパイラル。ゆるやかな螺旋通路で地上と地下を行き来するため、自転車でも下りは安全に、上りは疲れずに通行できる。もちろん歩行者用にエスカレーター・エレベーター・階段も整備される。
トンネル内も自転車用と歩行者用で通路が分かれ、安全で快適な通行を確保。さらに人工光で植物を栽培でき、緑が美しいアムステルダムの景観が踏襲される見込みだ。
水中トンネルの寿命は橋の3倍といわれ、巨大な橋を建設するより費用対効果が高い。またパンデミック時はフェリーだとソーシャルディスタンスの確保が難しいが、広く通気性抜群の水中トンネルならその心配もほぼいらないだろう。
「The IJ Klopper」はまだ計画段階だが、アムステルダムの交通渋滞を緩和する最適な解決策として注目を集めている。
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実現すればアムステルダムの新名所になりそう!
Syb van Breda & Co