「無人島に1つだけモノを持っていけるとしたら?」冒険家が選んだナイフとは……【Moovooモノ語り】
カスタムナイフ職人の父から受け継いだ
「無人島に1つだけモノを持っていけるとしたら?」と聞かれたら、私は間違いなく「ナイフ」と答えます。なぜならナイフは代替が難しく、逆に1本あればあらゆる道具を作ることができるから。
冒険家の私がご紹介する愛用品は、カスタムナイフ職人HIDEのセミスキナー。実はHIDEは私の父でもあり、このナイフは彼がカスタムナイフを作り始めた初期の頃、1995年にハンドメイドした1本。私が本格的にアウトドアを志すようになってから譲り受けたもので、以来無人島キャンプやハンティングなど、冒険には必ず連れていく相棒です。
こいつを駆使して、獲った魚や鹿を捌いたり、薪を削って火口にしたり、木を切ってシェルターを作ったりしてきました。
ポイント①:稀少なインド鹿の角を使ったハンドル
このナイフのお気に入りポイントは3つ。
1つ目は、今は入手困難なインディアンスタッグ(インド鹿の角)をハンドル材に使っているところ。見た目がかっこいいだけでなく、彫りが深いので海水や動物の血で濡れても滑ることなく、安全に使うことができます。
無人島などの過酷な状況では、少しの怪我があらゆるリスクに繋がります。特に、扱い方を間違えると大けがになる恐れのある刃物はなおさら、安全性が大切なのです。
ポイント②:どんな冒険でも使える形状
2つ目は、セミスキナーという形状。
峰が先端付近まで厚さを保っているため、衝撃や曲げに強く、多少手荒に使っても問題なし。一方でブレードの先端は薄く、魚を捌くなどの細かい作業もやりやすくなっています。あらゆる種類の冒険に連れていけるのは、このオールマイティに使えるデザインに起因しています。
ポイント③:鏡面仕上げのブレード
3つ目は、ブレードがミラーフィニッシュ(鏡面仕上げ)であること。
肉を切るときに脂肪が付きにくく、皮を剥いだりする際の作業効率が高いです。また、万一の際には日光の反射を利用して、遠くの船や飛行機に対してSOSシグナルを送る用途にも使えます(が、幸いその用途で使ったことはありません)。
過酷なシーンでこれからもサポート
これまで過酷なシーンで長く使ってきたので、ブレードやヒルトには傷がつき、多くの研磨を経てブレード長も短くなっています。ですが今もなお、研げば抜群の切れ味を発揮してくれますし、これから先も冒険家としての私の生き方をサポートしてくれる相棒に違いありません。
カスタムナイフというと敷居が高い印象を持たれるかもしれませんが、使用用途に合い、手に馴染むナイフはやはりアウトドアライフに欠かせません。職人によっては比較的リーズナブルな価格で製作してくれますので、キャンプが好きな方、釣りや狩猟などされる方は、1本持たれてみては。
- NAPI
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セミスキナー
- 税込み55,000円~71,500円
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刃の形とハンドル材を自分で選べる
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カスタムナイフ職人HIDEが手がけるナイフ。セミスキナーも含めた7種類のデザインからハンドル材を選ぶセミオーダー式です。材料やデザインを自由に決められるフルオーダー式も。
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