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日本の工場から世界へ配送するオンラインカスタムシャツ「Original Stitch」

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あなたは洋服をオーダーで仕立てたことがあるだろうか?オーダーといえば、もともと一部のこだわり派のみが行うもので、決して一般的ではなかったが、昨今は“イージーオーダー”という言葉も生まれ、徐々に人々にとって身近な存在へと変わりつつある。

そんな、アパレル界の中で今注目度の高いオーダーメイド市場において、オンラインでカスタムシャツを展開する草分け的存在として2013年にデビューしたのが「Original Stitch(オリジナルスティッチ)」だ。

10億通りのカスタムメイドが可能なシャツブランド


「Original Stitch」は、シリコンバレーで働くエンジニアの「服を買いに行くのが面倒くさい」という思いを出発点として生まれたオンラインカスタムシャツブランド。2013年12月にシリコンバレーでテストサービスを開始し、2014年には日本版がスタートした。

400種類以上の高品質な生地をラインナップし、ジャンルを問わずさまざまなシャツを10億通りのデザインから自分好みにチョイスして最短5分でオーダー可能。また、実物に極めて近い生地の色彩や質感を画面上で再現する米国で特許を取得した技術「3D デザインシステム」や、最先端オンライン採寸システム「Bodygram(ボディグラム)」など、最新のテクノロジーを次々とウェブサイトに搭載し、オンラインでのリアルなオーダーシャツ体験を可能にしている。そして、その製品の全てが日本の工場で作られているのだ。

自分の生き方を表現するシャツ


「Original Stitch」の製品の魅力について、来日したブランドの創設者兼CEOであるJin Koh(ジン・コー)氏に話を伺った。

ーー様々なカスタムメイドブランドが流行っている今、「Original Stitch」の魅力とは何だと思いますか。


Jin:今回、JAY-Zが代表のレコードレーベル「Roc Nation(ロック・ネイション)」 が運営するクリエイティブコンサルティングエージェンシー「VOL. 4(ボリューム・フォー )」とタッグを組みウェブサイトのリニューアルを行いました。その際に「Original Stitchとはなんなのか?」を徹底的にディスカッションしたんです。

そして生まれた言葉が『Wear Your Story(あなただけの物語をまとう)』です。
「Original Stitch」のシャツを着ることは、自分が選んだ、自分だけのデザインをまとい、その証を残すということだと思います。

ーー「Original Stitch」にとって日本はどんなマーケットですか?


Jin:日本は会員数が15万人を超え、世界でも2番目に大きい市場として、今でも高い数値で成長しています。当初このビジネスを日本で展開する前、投資家や私の友人からは「カスタムメイドは日本では流行らないのでは?」と言われました。彼らがそう考えたのは、日本人は他者と同じ格好をしたがる国民性だと思い込んでいたからです。

しかし私は、「日本人もアメリカ人と同じで、心の中を自由に洋服で表現したいと思っているはず」と信じ、強い意志で日本版をスタートさせました。その結果、日本人がデザインするシャツは、私が思った通り決してシンプルなものばかりではなく、ユニークなものも非常に多いです。中にはかなりクレイジーなデザインを考える人もいて、みなさん個性を表現することを楽しんでいるようです。

また日本において、カスタマーサービスには特に力を入れています。日本人は購入前の相談やアフターケアなどの対応を重要視するので、EメールやLINE、Facebookのメッセンジャーといったさまざまなツールを使い、素早く回答できる体制も整えています。

日本のものづくりを世界へ

ーーシリコンバレーでシステム開発された「Original Stitch」ですが、製品製造を日本で行う理由は何ですか?


Jin:ブランドを立ち上げるにあたり、世界各国の工場を見て回りました。その中で、日本を訪れた時、長野県の工場が圧倒的に優れ、他とは全く違いました。工場で使っている機械自体はどこもそれほど変わりませんが、長野県の工場の職人さん一人一人のスキルと、それを支えるプライドが本当に素晴らしかったんです。繊細かつ忍耐強い日本人特有の職人技が、「Original Stitch」のクオリティを支えています。

ーー今後の戦略や日本市場への展望をお聞かせください。


Jin:4年ほど前まで、ブライベートドライバーというものは一部の人しか使用していませんでした。しかし今サンフランシスコではほとんどの人がプライベートドライバーを使用しています。それは何かというと「Uber」のことです。「Uber」のスローガンは全ての人にプライベートドライバーをというものでした。なぜそれが実現できたかと言うと、それはテクノロジー(アプリ)の発達によるものです。

「Original Stitch」は、同じことをアパレルの世界で実現させようとしています。日本版のスタートから約3年が経った今、日本の市場でもオーダーメイドが少しずつ注目されるようになってきました。これは弊社の取り組みが大きかったと自負しています。

『全てのクローゼットにオーダーメイドのシャツを』という「Original Stitch」の使命に基づき、現状『既製品が99%、オーダーメイドが1%』という市場の割合を私たちは逆転させたいと思っています。それは決して不可能ではありません。なぜなら、明らかに既製品や大量生産のシャツよりもオーダーメイドの方が良いからです。

クオリティも良くデザインも選ぶことができ、なおかつ材料の無駄も少なくて済みます。現在日本の市場ではリピート率が約70%という非常に良い数値ですが、さらにこれを高められるよう、テクノロジーを利用し、カスタマーサービスの向上とより良いものづくりで、お客さんのハッピーを増やし、ブランドを成長させていきたいです。

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日本の職人が作り、世界に配送される「Original Stitch」のカスタムメイドシャツ。ブランドが使命とする「全てのクローゼットにオーダーメイドのシャツを」が実現されたら、それはつまり「全て(全世界)のクローゼットに信州メイドのシャツが並ぶ」ということになるのかもしれない。日本人として、なんと誇らしい未来だろうか。

ちなみに、CEOにお好みのシャツのスタイルを聞いたところ、ビジネスではコンサバティブでありながらアイロンがけ不要で機能的なシャツ、休日はリラックスして着られるオーバーサイズのシャツ、デートではクールでコーディネートに映えるピンクや黒のシャツをチョイスするのだそう。もちろんその全てがオリジナルスティッチで手に入る。

あなたも一枚オーダーしてみてはいかがだろうか?シリコンバレー発、信州経由のシャツに袖を通せば、日本人として喜びもひとしおだろう。


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