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リクルートから発売されている精液簡易測定ツールの「Seem」はスマホで手軽に精子チェックが出来る商品。アプリと専用キットを使い、精子を撮影するだけで精子の濃度と運動率を確認できます。男性も積極的に妊活に取り組んで欲しいという願いが込められた商品です。
不妊の原因の約半数は男性
晩婚化が進んだ影響もあり、不妊に悩む夫婦の割合は30%を超えると言われ、6組に1組が不妊の治療や検査をうけると言われています。そんな中、WHOの調査によれば不妊の原因の約半数は男性にあるそうです。
にも関わらず、不妊治療は女性主導で行われる事が多いのが現状。確かに不妊治療でレディースクリニックに通う女性の話は多く聞きますが、男性側はあまり聞かない印象があります。
男性の場合泌尿器科で精液検査を行うことができるのですが、抵抗感からか来院のハードルは高いと言われています。また、どこか「自分は関係ない」と思いがちなのかもしれません。
使い方は簡単
用意するのはiPhoneと専用キットだけ。簡単な測定の仕方はこちら
iPhoneでSeemのアプリをダウンロードしたら、立ち上げてキットに入っている測定チケットのコードを読み取ります。
キットに入っている採取用カップに精液を全量採取し、精液が液化するまで15分〜30分待ちます。
カップをよく回して、液化した精液をゆっくり混ぜます。
採取棒の先に精液をつけて、スマホ顕微鏡レンズのレンズカバーの下に精液を広げます。
アプリ画面を見ながら、先ほど精液をつけたスマホ顕微鏡レンズをiPhoneにセット。撮影すると、精子の濃度と運動率が分かります。
「もしかして」と思ったら、気軽にトライ
筆者は以前、病院で精液検査をした経験があります。その時は、病院で採取するのではなく、自宅で採取後に病院に持って行く検査の仕方でした。検査を億劫に感じて、手間がかかったのを覚えています。
Seemを実際に使用してみましたが、簡単にチェックでき、なにより自宅で完結するのは大きな魅力と感じました。このキットは、病院で測定出来る検査に代わるツールではなく、確定的な診断をするものではありません。ただ、現状を知るきっかけとしては、その役割を果たしていると思いました。
リクルートの担当者によると、去年のバレンタインではプレゼントなどにも選ばれ、かなりの個数が売れたそうです。このようなプレゼントを敬遠せず、男性も不妊治療に積極的に参加する雰囲気が広がればいいと思います。
※Seemは、精液簡易測定ツールです。医療機関での診断に代わるものではなく、
また、確定的な診断を行うものではありません。必要に応じて医療機関を受診するようおすすめいたします。
リクルート