ケトルベルは、スイング動作による有酸素運動とウエイトトレーニングを組み合わせたエクササイズができる運動器具です。この記事ではケトルベルの人気商品や使い方を紹介します。ぜひ参考にしてください。

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ケトルベルとダンベルの比較

ダンベルと比較してケトルベルはトレーニングメニューのバリエーションが豊富です。

シンプルに両手で持ってスクワットやデッドリフトといったベーシックな種目に使えるだけでなく、スイング動作による有酸素運動を組み合わせたクロストレーニングまで、自分のレベルにあったエクササイズが行えます。

ダンベルとケトルベルの違い

ダンベルとケトルベルはトレーニングの目的にあわせて使い分ける必要があります。

部位ごとに筋肉を肥大化させたい方にはダンベルがおすすめです。例えば上腕をもっと太くしたいといった目標があれば、上腕二頭筋や上腕三頭筋にピンポイントで負荷をかけられるダンベルが効果的です。

一方、ケトルベルは本体を振り上げるスイングエクササイズが基本です。

このとき重心が持ち手ではなく球体の中心に移動するため、バランスが取りづらく大きな遠心力が体全体にかかります。それを下半身から上半身まで多くの筋肉を連動させて抑え込むことで、全身をまとめて鍛えることが可能です。また、同時に体の内側にあるインナーマッスルも刺激するため体幹を鍛えられます。

そればかりか、ケトルベルのスイングエクササイズは、心肺機能を鍛える有酸素運動としての効果もあります。

ウエイトトレーニングとカーディオトレーニングを同時にできるケトルベルエクササイズは、2つの運動を組み合わせたクロストレーニングにぴったりです。

ケトルベルの選び方

ケトルベルには初心者向けから上級者向けまで、さまざまな種類があります。ケトルベルの選び方について解説します。

適切な重さを選ぶ

ケトルベルの重さは軽いもので2kg、重いものでは40kgを超えるものまであります。ケトルベルメーカーの推奨する重量の目安を見てみましょう。

重すぎるとケガをする恐れもあるので、無理のない重量を選ぶことが大切です。少し軽いかなと感じたとしても、ケトルベルはスイングによる遠心力で体にかかる負荷が何倍にも増加します。そのため片手でもケトルベルを振り上げられる重さを選ぶことをおすすめします。

スイングフォームが崩れず無理なくトレーニングができるようになってから、重量をステップアップしていきましょう。

材質とクオリティーで選ぶ

ケトルベルはキャストアイアン製とスチール製の2種類に大別されます。それぞれの特徴について説明します。

キャストアイアン｜重さによって大きさが変わる

キャストアイアンは鋳鉄のことで、ケトルベルの定番の材質です。スタンダードグレードやロシアンケトルベルと呼ばれます。

特徴は重さによって段階的にサイズが大きくなり、ハンドル部も太くなる点です。サイズが変わると同じ運動でもケトルベルの軌道が変わるため、フォームを修正する必要があります。

また、ハンドル部の太さは持ちやすさに影響します。掴んだときに親指と人差し指の先が触れるくらいが理想の太さです。それ以上に太くなると強い握力が必要になり、トレーニング中に手が痛くなる場合があります。

メリットは、キャストアイアン製は比較的リーズナブルのため購入しやすい点です。ただし、衝撃や経年劣化で表面が剥がれやすくなるので、衝撃を軽減する素材でコーティングされているものを選ぶのがおすすめです。

スチール｜耐久性と使いやすさ

競技で使用されるケトルベルは、プログレードやコンペティションスタイルと呼ばれるスチール製がほとんどです。

スチール製の特徴は、重さが変わってもサイズやハンドル部の太さが変わらない点です。レベルを上げてもケトルベルの軌道が同じため、フォームの修正をする必要がありません。

また、ハンドル部は細めに設計されているため持ちやすく、手の小さい方にも適しています。重さをステップアップさせていきたい方にぴったりです。

スチール製のデメリットは、キャストアイアン製に比べ価格が高い点です。ただし、表面が剥がれる心配がなく耐久性にも優れているため、長期で考えればコスパに優れています。

コーティングの有無で選ぶ

ケトルベルには表面がコーティングされている製品とされていない製品があります。コーティングされているケトルベルは床に置く時の衝撃音を軽減できるので、アパートや集合住宅でも安心して使え、体に当たった時の衝撃も緩和します。

コーティング素材にはカラフルなPVCやネオプレーンが多く、ポップで魅力的なデザインが豊富です。重さによってカラーが変わるタイプもあります。

一方、無骨さが好みの方には、コーティングがなく鉄がむき出しのケトルベルがおすすめです。肌触りと重量感のある見た目がモチベーションを高めてくれます。

可変式やソフトタイプに注目

ケトルベルには、重さを変えられる可変式や、やわらかいソフトタイプもあります。

可変式｜重さを調節できて保管に困らない

重さの異なるケトルベルを複数揃えるとなると、保管できる場所を確保する必要があります。自宅で使用する場合はできるだけ省スペースの製品がおすすめです。

可変式は細かく重さを調整できて、保管場所はケトルベル1個分です。

ソフトタイプ｜硬くないので安心

一般的なケトルベルは鉄の塊のため、たとえコーティングがされていても体に当たればそれなりに衝撃は大きく、小さな子供が足をぶつけてケガをする心配もあります。鉄製のケトルベルに不安がある方はソフトタイプがおすすめです。

ソフトタイプは丈夫な袋に、重量に相当する砂鉄や砂が入っています。床に落としてしまっても傷がつきにくく、体に当たった場合も衝撃を緩和できます。

また、ケトルベルの形をしたプラスチック樹脂の容器に砂鉄やセメント材を入れたタイプもあるので、用途にあわせて選んでください。

ケトルベルのおすすめメーカー

ケトルベルのおすすめメーカーを紹介します。

ケトルベル魂（KETTLEBELLKON）｜初心者から上級者まで幅広く

初心者から上級者まで対応したケトルベルを取り扱っています。コンペティション用ケトルベルもあるので、競技を目指す方におすすめのメーカーです。

FIELDOOR（フィールドア ）｜初心者にうれしい手頃な価格

アウトドア用品からフィットネス用品まで幅広い製品を開発しています。フィールドアのケトルベルはカラフルなPVCコーティングが施され、サイズも細かく選べます。

IRONMAN CLUB（鉄人倶楽部）｜おしゃれな見た目が特徴

多くのフィットネス用品を提供している鉄人倶楽部のケトルベルは、ポップなデザインが特徴。スタイリッシュで多くの方に好まれる見た目です。部屋のインテリアを邪魔しないケトルベルを求める方におすすめします。

NISHI（ニシ・スポーツ）｜シルバーに輝くハンドルがクール

ニシ・スポーツはラバーコーティングされたスチール製ケトルベルのほか、ソフトタイプも取り扱っています。金属製のケトルベルに不安があるトレーニング初心者におすすめです。

ケトルベル、人気メーカーの売れ筋商品

数あるケトルベルの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。ぜひ参考にしてください。

自宅でできるトレーニングメニュー

ケトルベルは使い方次第でバリエーション豊かなトレーニングが可能です。初心者にも最適なトレーニングメニューを紹介します。

ケトルベルスイング｜基本のエクササイズ

ケトルベルスイングは、最もポピュラーなケトルベルのトレーニング方法。反復運動によって全身を鍛えられる高強度の有酸素運動です。

ポイント
手や肩の力に頼りすぎることなく、体全体でケトルベルの遠心力を抑えるイメージで反復運動を行うことが大事です。

ゴブレットスクワット｜下半身を効率的に鍛える

ケトルベルで負荷を上げたスクワットです。胸の前でケトルベルを保持することで上半身を安定させ、下半身に効率的に負荷を集中させられます。自重のスクワットで物足りなく感じている方におすすめです。

ポイント
呼吸を意識して行うことが大事です。背中が丸くならないように胸を張った姿勢を維持しましょう。

ケトルベルクリーン｜二頭筋を中心にコアを鍛える

ケトルベルクリーンは、力こぶを生み出す上腕二頭筋を中心に脚やインナーマッスルを鍛えるトレーニングです。基本的なトレーニングのひとつなので初心者にもおすすめです。

ポイント
ケトルベルの動きがブレないようにして、常に体の中心線を通るように気をつけましょう。片手でケトルベルを持って行うトレーニングなので、初めは無理のない重さからスタートすることをおすすめします。

ケトルベルスナッチ｜全身の筋肉を効果的に鍛える

ケトルベルスナッチは全身の筋肉をくまなく使う、高強度のエクササイズです。片手で頭上までケトルベルを持ち上げる上級者向けトレーニングなので、ケトルベルの扱いになれてきたらチャレンジしましょう。

ポイント
正しいフォームで行うことが重要です。初めは回数を気にせずに、正しいフォームを意識した動作でゆっくりトレーニングを行ってみましょう。ハードなエクササイズなので、体を痛めないよう軽いケトルベルからはじめることをおすすめします。

まとめ

ケトルベルを使用したスイングエクササイズは、エネルギー消費の大きなトレーニングです。安全を確保しながら行えば、宅トレで理想のボディを目指せます。

まずは自分のレベルに適したケトルベルを手に入れて、無理のないトレーニングから始めていきましょう。

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