日本酒【飛露喜】が飲みたい!美味しさの秘密と購入する方法は?

nagiy
公開: 2020-03-03
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日本酒好きなら多くの方が知っているであろう「飛露喜(ひろき)」。2000年代の日本酒ブームに際して、火付けの一役を買った美味しい日本酒ですね。

人気が高すぎて定価購入ができない、そもそも売っているところをあまり見たことがない…。なんて方も多いのではないでしょうか?

しかし、一言で美味しいといっても、なぜこんなに人気が高いのかちょっと不思議に感じますよね。そこで今回は、日本酒「飛露喜」の美味しさの秘密、蔵元が持っているこだわりやお得な購入方法まで紹介していきます。


連載【日本酒ライターnagiy】|Moovoo

▲日本酒好きになって15年、好きが高じて全国の酒蔵訪問旅行を趣味にしているフリーライター。美味しい、珍しい日本酒の紹介・楽しい飲み方を提案していければと思います。

飛露喜とはどんな日本酒?

酒蔵

そもそも飛露喜とはどんな味わい、こだわりを持つ日本酒なのでしょうか?もう何度も飲んだことがある飛露喜ファンはもちろん名前しか知らない方まで、まず最初に基本的な知識をおさらいしておきましょう。

数量限定の「無濾過生原酒」が有名

飛露喜は福島県の会津で作られているお酒。雪深く寒い地方であるとともに、幕末ファンの方からすれば会津のお酒だという点だけで興味がわいてきそうですね。

醸造元は会津の城下町にある「廣木酒造」さんになります。廣木酒造が掲げている日本酒造りの理念は「濃密でありながら透明感のある、存在感のある酒を造りたい」とのこと。理念を聞いているだけでも、どんな日本酒なんだろう?と非常に興味を惹かれるのではないでしょうか。

実際に廣木酒造で作られている日本酒は、日本酒特有の透明感を前面に出しながらも、濃厚な美味しさを楽しめるものが多くなっています。中でも廣木酒造を語る中で欠かせないのが「泉川 特別純米 無濾過生原酒」でしょう。

現在では一般的にみられる無濾過生原酒。実際にはどんな日本酒なのか?と聞かれた場合中々ズバッと答えられる方は少ないのではないでしょうか?ごく簡単に言ってしまえば「無濾過」「生」の状態の「原酒」ですね。

「無濾過」とはそのまま、日本酒をもろみから搾った後に濾過をしていないお酒の事。そして「生」は熱処理をしていない状態、いわゆる火入れの工程を経ていないものですね。そして最後に加水調整をしていないことを指すのが「原酒」です。

フレッシュでありながらアルコール度数も高いパンチの効いた日本酒。それが無濾過生原酒の特徴。以前は火入れ前の日本酒を卸す事自他が非常に珍しい事でした。日本酒飛露喜の無濾過生原酒の成功があったからこそ、美味しい日本酒の飲み方が一つ増えたともいえますね。

2000年代の日本酒ブーム火付けの一つ

廣木酒造が売り出した無濾過生原酒の日本酒。淡麗辛口にこだわらず、蔵元が好きだったという白ワインに似た日本酒を作ったことから始まったのだとか。

そもそも蔵を継ぐ前はサラリーマンだった蔵元。まだ27歳と若い時に蔵を継いだこと、そして日本酒の常識に縛られない、自由な発想があったからこその成功だったのかもしれませんね。

最初はわずか30本の限定生産品だった「泉川 特別純米 無濾過生原酒」。お酒の名前を現在使われている「飛露喜」に改名したのは1999年からなので、まさに2000年代の日本酒ブームの火付け役の一助になっているといえるでしょう。

端麗辛口一辺倒だった日本酒業界に、濃厚でパンチのある日本酒の美味しさを知らせてくれた1本です。

飛露喜のおすすめ銘柄

ここまで飛露喜、廣木酒造に関して紹介してきました。ここからは飛露喜のおすすめ銘柄について触れていきます。

おすすめ①
  • 廣木酒造
  • 飛露喜 特別純米 無濾過生原酒

  • 税込み11,340円
  • 飛露喜を飲むなら外せない1本!パンチの効いた美味しさを

  • 飛露喜を代表する日本酒といえば、やはり無濾過生原酒を外すわけにはいかないでしょう。クリアな喉越しを感じながらも、存在感のある味わいを楽しむことができますよ。

無濾過生原酒特有のフレッシュさ、フルーティさを持ちながらもガツンとパンチの効いた1本です。アルコール度数が高めながらも、味のバランスが良く飲みやすい日本酒なので、飲みすぎに注意しましょう。

おすすめ②
  • 廣木酒造
  • 飛露喜 特別純米

  • 税込み11,340円
  • 廣木酒造通年販売の日本酒、手に入りやすい1本

  • 廣木酒造の日本酒は限定生産品が多くなっていますが、こちらは通年で手に入る嬉しい日本酒。お米のうまみと日本酒らしい華やかな香りが特徴的です。

手に入りにくいといわれる飛露喜の中でも、比較的に購入しやすい1本。華やかで甘やかな香りから女性向きかと思いきや、しっかりと米のうまみも感じられます。少し濃いめの味付けをしたおつまみとあわせてどうぞ。

おすすめ③
  • 廣木酒造
  • 飛露喜 純米吟醸(黒ラベル)

  • 税込み15,000円
  • 味、香りともにバランスの良さが光る日本酒

  • 甘さや辛さに特化していない、アルコール臭のない甘やかで上品な香りが特徴的な日本酒です。酸味やうまみのバランスが良いので、単品でも食中酒でもオールマイティに楽しめる1本。

廣木酒造のお酒は旨みや酸味のバランスが良いものが多いですが、こちらは特に丸さを感じられるようなバランス感覚のよい日本酒です。特に特徴的なのは後味なので、スッと抜けるような後味も楽しんでみてくださいね。

おすすめ④
  • 廣木酒造
  • 飛露喜 純米大吟醸

  • 税込み10,440円
  • 飛露喜の中でも最高クラスの1本を堪能して

  • 基本に忠実に作られた、まさに上質な日本酒といった風情が特徴的。フルーティな吟醸香が少し強めなので、苦手な方はしっかり冷やしていただきましょう。

100%山田錦を使い、しっかりと磨かれたお米で作られた上質な日本酒。米のうまみを残しながらもクリアな味わい、少し強めの酸味でついついもう一杯と手が出てしまいそうな1本です。

おすすめ⑤
  • 廣木酒造
  • 飛露喜 かすみ酒

  • 税込み11,340円
  • 搾りたての新酒、中でも上澄みだけを掬い取った貴重な1本

  • なじみのない「かすみ酒」という名前。こちらは搾りたての日本酒、濾過をする前に少し濁った状態を瓶詰めすることから、白く霞がかかったようなお酒という意味を持ちます。

飛露喜といえば無濾過生原酒ですが、私個人が一番おすすめなのはこちらの「飛露喜 かすみ酒」です!搾りたての新酒の上澄みだけを詰めているので、霞がかかったようにうっすらと白く濁っている点が特徴。すっきりとした後味でありながら、独特のお米感や甘みが美味しい日本酒ですよ。

「飛露喜」の販売店は?おすすめの購入方法

ふすまを背景にした徳利とおちょこ

それぞれの銘柄について紹介してきましたが、気になるものはありましたか?ここからは、飛露喜の販売店の情報や、おすすめの購入方法に関してみていきましょう。

価格を気にしないなら通販が手軽

やはり現在の購入手段としては、一番手軽な方法になるのが通販です。

ネックは価格が高価になりがちな点でしょうか?したがってすぐに手に入るのなら値段は気にしない、または値段は気になるけれど早く飲んでみたい!なんて方は通販での購入がおすすめです。

特約店・廣木酒造本店で購入も

価格の高騰化が気になる、または通販では欲しい銘柄がないなんてときに便利なのが特約店の存在です。

廣木酒造から直で仕入れているので、定価での購入が可能。また期間は限定されますがレアな商品との出会いも楽しめる方法ですね。ネット上でも直接仕入れの特約店は存在するので、ちょくちょくのぞいてみてはいかがでしょうか。

また、廣木酒造の日本酒の中でも「泉川シリーズ」は優先的に地元の特約店に卸されます。近くに住んでいる方はもちろん、旅行などで訪れることがあったら、地元でしか飲めないお酒を楽しんでみるのもおすすめですよ。

ちなみに廣木酒造本店でも日本酒の購入が可能です。試飲などのサービスはありませんが、一期一会のお酒と出会えるかもしれないので一度は足を運んでみてもよいですね。お店の構えもレトロな感じで素敵ですよ!

まとめ

今回は数ある日本酒の中でも飛露喜に関してスポットを当ててみました!美味しいらしいけれど生原酒はキツイ味がするんじゃない?なんて考えていた方も、少しは興味を持っていただけたでしょうか?

生原酒はもちろん、飛露喜は様々な種類の日本酒を扱っています。きっと好みに合うものがあると思うので、機会を見つけて一度は楽しんでみてくださいね。美味しい日本酒で楽しいひと時を過ごしていきましょう。

※価格はいずれもAmazonの2020年1月時点のものです。


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