DJIのOsmo Pocket、魅力をわかりやすく紹介 「超便利」なボタン機能も
DJIの小型カメラ「Osmo Pocket」。ジンバルと小型カメラの機能を、わずか116gの本体に詰め込んだ画期的な商品です。発売から1年たった今でも、Amazonでビデオカメラのベストセラー1位になることも。Osmo Pocketを買って9ヶ月の筆者が、その魅力と便利な使い方やアクセサリーを紹介します!
Osmo Pocketのスゴさ
Osmo Pocketは116gしかない本体に、4K動画まで撮影可能な小型カメラと、手ブレを抑えるジンバルを搭載しています。見た目は、太い歯ブラシのよう。
一般的なスマホと比べてみると厚み(2.86cm)はあるものの、長さ12.1cm×幅3.6cmととてもコンパクト。
保護カバーをつけても、上着のポケットに楽に入ります。
その最大の売りは、搭載したジンバルで手ブレを強力に抑え、4K/60fpsまでの滑らかな高画質動画が撮れること。
スマホやカメラには動画の手ブレ補正機能がないものも多く、滑らかな動画を撮るには、別にジンバルを用意しなくてはいけません。
Osmo Pocketの「これ一本でOK」という手軽さは発売時から話題を呼びました。
それではOsmo Pocketで撮影した動画と、手ブレ補正機能がないスマホで撮影した動画では、どのくらい違うのでしょうか。朝の原宿を撮影して歩いてみました。
歩きながら撮ると、手ブレ補正なしではガクつきが目立ちます。対してOsmo Pocketは空を平行移動しているように滑らか。
さらに小走りすると、手ブレ補正がない映像は揺れて酔いそう(下の動画でも一瞬の掲載にしています)。しかしOsmo Pocketではわずかに上下動が分かるくらいです。
カメラとジンバル、一体の強み
この非常に小さな3軸ジンバル、DJIが「ミクロスケールの製造工程」を開発して実現したとのこと。駆動音も静かで、動画に不要な音は入りません。
さらにカメラとジンバルを一体にしたことで、カメラがとらえた映像に合わせてジンバルを動かすことが可能に。そうして実現した機能の一つが、狙った被写体を追い続けるActive Track(アクティブトラック)です。
撮影中に画面をダブルタップすると、アクティブトラックが有効化。カメラを動かしても、ジンバルが自動的に向きを変えて被写体を映し続けます。
いわゆる「オービット撮影」のように、アングルを変えながら被写体を滑らかに映すことができます。
Osmo Pocketは自撮りするのに便利な機能もあります。カメラを撮影者側に向けるとフェイストラック機能が有効に。人物の顔を自動的に追ってくれます。
さらに便利に!おすすめアクセサリ
Osmo Pocketの標準付属品はかなりシンプル。
1)カバー
2)電源ケーブル
3)スマートフォン アダプター(USB-C、Lightning)
しかし多彩な機能を使いこなすには、アクセサリがあったほうが便利なシーンも。
発売1年で登場した中でも、おすすめの優れた商品を紹介します!
マウントアクセサリで使い道アップ
Osmo Pocketにはタイムラプス動画を撮る機能もありますが、使うには一定時間、同じ位置に置いておく必要があります。
しかし動かずにOsmo Pocketを手に持っているのは大変。
できれば一般的なカメラのように三脚に固定したいのですが…Osmo Pocketには三脚につけるためのネジ穴がありません。
そこでマウント用アクセサリーの出番となります。
- Ulanzi
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OSMO POCKETクリップマウント
- 税込み1,088円
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三脚やリュックに Osmo Pocketをがっちり取り付け
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ネジ穴のないOsmo Pocketを、三脚やリュックに取り付け可能にするマウントセット。つくりはしっかりしていて、リュック用クリップは固すぎるほど。がっちり取り付けできます。
実際に使ってきましたが、これは便利。
Osmo Pocketを枠にはめこみ、その先にネジ穴やクリップを付けられるセットです。
ネジ穴がつくことでカメラ用の延長ロッドや三脚が使え、風景撮影や自撮りがより楽に。
リュックの肩ベルトにクリップで固定すれば、手ブレ補正機能を生かしてアクションカメラのような使い方ができます。
Osmo Pocketの活用の幅がぐっと広がります。
※ミニ三脚はセットに含まれません
スマホを固定するマウントも
Osmo Pocketにはスマホと接続するアダプタが付属しています。
スマホに専用アプリを入れれば、大きな画面でカメラ映像を確認したり、撮影モードの切り替えができます。
しかしこのアダプタ、短い接続端子が飛び出ているだけなので、安定感に欠ける面があります。
そこで、Osmo Pocketとスマホをがっちり固定するアダプタの登場です。
- Ulanzi
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Osmo Pocket用スマホホルダーセット
- 税込み2,088円
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スマホをがっちり固定、外部マイクのマウントも
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頑丈なつくりで、しっかりスマホを取り付け。スマホクリップの上部はホットシュー付きで、外部マイクやライトなどもマウントできます。
カメラ映像を大きな画面で見られるのは、かなり快適です。
スマホをつけた状態だとやや持ちづらいので、延長ロッドなどの持ち手をつけると一層使いやすくなります。
ただ、もちろんアクセサリーをつけるほどコンパクトさは失われます。さっと気軽に撮るときはOsmo Pocket単体で、こだわりの映像をとりたいときはアクサセリもと使い分けると良さそうです。
広角レンズも カメラの強化グッズ
強力な手ブレ防止ができるOsmo Pocketの撮影機能ですが、一般的なカメラと異なる点があります。
それはズームや引きができない点です。
カメラは視野角80度、F値はF2.0で固定されています。
たとえば渋谷のスクランブル交差点を道路際から撮ると、前方の街並みが見渡せる写真に(曇り空なので暗めになっています)。
広角ではあるのですが、もっと左右に広く撮りたいと思う人もいるでしょう。
そこでカメラ部分に磁石で簡単につけられるフィルターが発売されています。
広角レンズをはじめ、花や昆虫を接写可能なマクロレンズや、光量を調整するNDレンズフィルターなど多彩な商品があります。
- NEEWER
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レンズフィルターセット
- 税込み4,999円
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広角もマクロも!全部入りのフィルターセット
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Osmo Pocket用のフィルターセット。広角、マクロ、NDレンズが一気にそろう6枚セットです。
高コスパのカメラストロボなどで知られるNEEWERが出しているアクセサリー。Osmo Pocketの新たな魅力が見つかります。
DJIでも純正のNDフィルターセットを発売しています。公式サイトは「さまざまなフィルターとの組み合わせで、さらに自由で創造的な撮影」と呼びかけています。
防水・無線接続…純正アクセサリーも充実
DJIの純正アクセサリーも、バリエーション豊かです。
中でもOsmo Pocket拡張キットは、純正ならではの本体と連動した機能強化が可能になります。中身は以下の通り。
そのほか延長ロッドや充電ケースのほか、防水ケースなんて変わり種もそろっています。
1年前の発売当初は品薄状態になっていましたが、市場価格も下がり、手が届きやすくなりました。
Osmo Pocketにはモバイルバッテリーでも充電できますが、この純正充電ケースはくるんと開く動きが独特。下の公式動画の冒頭にも登場します。
オリジナリティを求める人にはぴったりです。
覚えてる? 実は助かる機能
Osmo Pocketはボタン操作やタッチで、さまざまな便利な機能が使えます。
手間がかかるなあ…と思っていたことが、簡単なボタン操作でできたり。
マニュアルに書いてあるけど忘れがちな機能をご紹介します。
ファンクションボタンの便利機能
本体右側の「赤くないほうのボタン」のことです!
1~3回連続して押すことで、よく使う機能が呼び出せます。
カメラビューのときに1回押せば、動画と写真をモード切替
2回押せば、ジンバルを再センタリング
3回押せば、カメラの向きを前方/後方に切り替え
ジンバルの手動調整
タッチスクリーンの右端で指をスライドさせると、カメラを上下に動かせます。
設定画面はどこ?
タッチスクリーンを上・下・左へとスワイプすると、それぞれ別の設定項目が開きます。
慣れないうちは「ええと、あの設定はどこだっけ?」となりがち。整理をしてみました。
▼下にスワイプ
主にシステム設定です。
出てくる歯車ボタンを押すと、バッテリー残量やジンバルのキャリブレーションが可能。さらにスワイプすると「その他」という項目があり、端末リセットや言語設定ができるなど、けっこう深い階層まであります。
歯車ボタンを押さないでスワイプすると、写真の縦横比率やオートフォーカス設定が選べます。
▲上にスワイプ
ジンバルの設定です。
モード切替やセンタリングなど。先ほど紹介したファンクションボタンの複数回押しで代用できる項目が多いです。
◀︎左にスワイプ
撮影モードの設定です。
写真や動画の項目を切り替え、画質などの詳細設定ができます。
▶︎右にスワイプ
設定画面ではなく、撮影した写真や動画を閲覧できます。
いかがでしたでしょうか。発売から1年たっても人気のOsmo Pocket。他商品にはない機能をぜひ楽しんでみてください。
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