ピアノの練習に使うおすすめキーボード12選 初心者や子供向けも
安いキーボードがたくさん販売されていますが、ピアノの練習用に使いたい場合は少し注意が必要です。演奏したい曲を弾くためにも、選び方とメーカーの特徴を確認しましょう。
この記事では、ピアノ練習におすすめのキーボードを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
キーボードの種類は5タイプ
キーボードとは、広い意味で鍵盤で音を奏でる楽器のことです。しかし日本では、ピアノ・オルガン・アコーディオンといった古くからある鍵盤楽器以外のものをキーボードと呼んでいます。キーボードは主に5タイプに分かれ、それぞれの特徴は次のようになります。
電子ピアノ(デジタルピアノ)
電子鍵盤楽器として、ピアノをリアルに再現して作られたものです。鍵盤数とタッチ感は、ピアノ同等の商品が揃います。3本ペダルのモデルもあり、ピアノ練習の実用性に優れています。そっくりな作りなだけあり、大きさと重量もピアノ並みです。
ステージピアノ
電子ピアノが小型になったようなキーボードです。鍵盤数88とタッチ感がリアルに再現されています。土台と本体が分かれているため、持ち運びしやすい点に定評があります。中には木製鍵盤を採用したモデルもあり、リアルな弾き心地です。さまざまな音色を奏でることができるので、プロも積極的に使っています。
ポータブルキーボード
鍵盤数は49鍵・61鍵と少なめですが、ピアノをはじめたばかりの子供や独学でピアノ練習をしたい方におすすめです。鍵盤が光るガイド演奏や多彩な音色で、楽しみながら練習できます。ハイスペックモデルでは、ピアノのタッチ感を再現したものもあります。
シンセサイザー
ポータブルキーボードより、さらに多彩な音色を表現できます。1,000種類を超える音色を搭載したモデルもあり、楽曲作成やステージ演奏で活躍しています。オーケストラ・ドラム・ベースといったシチュエーションも再現できるキーボードなら、迫力ある演奏を楽しめます。高音質でさまざまな音の合成も可能なので、作曲にチャレンジしたい方におすすめのタイプです。
MIDIキーボード
パソコンを使用して作曲(DTM)をするためのキーボードです。マウスでクリックする手間を省くため、音楽制作現場で多く用いられています。単独で音を奏でることができないためピアノ練習用には不向きですが、シンセサイザーと同様に作曲をしたい方におすすめです。鍵盤数は25~88まで、さまざまなモデルがラインアップされています。
調律不要で、ヘッドホンを使用すれば音も気にせず使えるキーボード。ピアノと比べて価格も安いうえ、メンテナンス費用も掛かりません。昼夜を問わず思いっきり練習できる点では、ピアノより優れています。
ピアノの練習用キーボードの選び方
ピアノの練習用としてキーボードを購入する際に、注目したいポイントをご紹介します。選び方を参考に、納得のいくキーボードを見つけてください。
ピアノ教室へ通うなら、鍵盤数は88鍵がおすすめ
ピアノの練習用としてキーボードを使用する場合、一番気をつけたいのは鍵盤の数です。ピアノの鍵盤は全部で88鍵ですが、ポータブルキーボードはそれよりも鍵盤が少ないです。知らずに購入すると、上達していくにつれ鍵盤が足りなくなります。
ピアノ教室では、音域が幅広いクラシック曲も学びます。早い方なら通いはじめから半年ほどで、レッスン開始に。このときオルガンやポータブルキーボードでは鍵盤が足りなくなり、結局ピアノを購入する方もいます。どれも大型楽器のため、複数購入して邪魔になってしまわないよう、初めから88鍵の商品を選ぶのがおすすめです。
ピアノ練習用では、指のタッチ感も大切
ピアノの鍵盤は重いため、軽いタッチのキーボードに慣れてしまうと、いざピアノを弾く際にしっかり音を出せないことがあります。そのため重いタッチのキーボードがおすすめです。
ピアノは鍵盤をタッチする強弱で、音の強さであるフォルテやピアニッシモを表現します。また複数の鍵盤を同時に弾き、和音を奏でられるのが特長です。しかしキーボードは強弱表現が難しく、同時発音数にも限りがあります。鍵盤のタッチ感がリアルでも、表現力はピアノより劣る点については理解しておきましょう。
キーボードを持ち歩くなら、大きさと重さもチェック
バンドで使用する、自宅以外でも練習するため持ち歩くという場合は、鍵が多いものは大きすぎるということになりかねません。ピアノに近いタッチのキーボードは重くなるため、ポータブルキーボードやミニキーボードを選ぶと持ち運びしやすいです。
主な電子ピアノ・キーボードのメーカー
電子キーボードの世界で有名なメーカーについて、特徴をご紹介します。
YAMAHA
電子ピアノやポータブルキーボードで高いシェアを誇るヤマハ。ピアノ以外でも多くの楽器を製造販売しています。グループ内ではスポーツ用品や自動車部品、ピアノ教室なども手がけているメーカーのため、楽器に興味がない方も、なじみがあるのではないでしょうか。
創業1887年の老舗企業で、同年には日本初といわれるオルガンを製造し、日本楽器界のパイオニアとして活躍しています。積み重ねてきたノウハウを電子楽器にも活用し、個性的な商品開発を進めています。
KORG
東京で生まれ、日本でのシンセサイザーをいち早く手がけた会社です。1980年代の経営悪化の時期には、ヤマハの資本提供を受け、持ち直した経緯がありますが、今なお国内外のプロミュージシャンからの支持が厚いメーカーです。
CASIO
電卓などの精密機器でも知られる日本の会社です。1980年にカシオトーンで電子楽器市場に参入しました。当時電卓と時計を主軸にしていたカシオの楽器市場参入は意外に思われていたようですが、電子機器を得意とするメーカーならではの製品を生み出し、世界各国で人気となりました。インドでは、ミニキーボードのことをカシオと呼ぶという話もあるようです。
Roland
電子楽器の専門企業であるRolandもまた、日本の浜松に本社を置く会社です。Rolandのシンセサイザーの第1号となるモデルを1973年に発表し、1976年にはオーストラリアに、78年にはアメリカに販売会社を設立してきました。
ピアノの練習用に!初心者・子供におすすめのキーボード12選
ピアノの練習に最適な、おすすめのキーボードをご紹介します。まずはキーボードからといった初心者や、音や重さが気になる方、ピアノを習いはじめた子供向けの商品をピックアップしました。使用目的にあう鍵盤数とタッチ感をメインに、好みのものを選んでください。
椅子・スタンド・ヘッドフォンが付いた61鍵盤の仕様です。ピアノをはじめ、管楽器・ギター・シンセサイザーといった音色と、さまざまなジャンルのリズムパターンを300種類収録しています。演奏機能も充実していて、ピアノでダンパーペダルを踏んだときのように残響をのばすサスティーン奏法と、音を揺らす効果で表情豊かに鳴らすビブラート奏法が可能です。
鍵盤を左右に分割して同じ音域にできるのもポイント。連弾を楽しむときやふたりでレッスンに取り組む際に便利です。かんたんコードモードを選べば、子供でも和音の響きを体感できて上達した気分が味わえます。
400種の音色と77パターンのリズムを内蔵し、レッスンに役立つメトロノーム機能も備えています。音質を自動調整するイコライザー機能付きで、わずかな音もバランスよく表現。低音も高音も、心地よい音で演奏を楽しめるのもポイントです。
ドラム・ベース・シンセサイザーのフレーズとボイスを組み合わせて、自分なりのダンスミュージックを奏でる機能も搭載。ベースパートからひとつずつ打鍵していくだけで、完成度の高い自作のダンスミュージックができあがります。盛り上がるシャウトやシングといったボイスを重ねることもでき、演奏の楽しみがさらに広がります。
鍵盤はボックス型を採用し、ピアノのようなタッチで演奏可能です。オーディオ入力端子をスマートフォンやタブレットとつないで、好きな曲を本体スピーカーで聴けるほか、曲にあわせてセッションもできます。
ピアノのほかオルガンやストリングス・ハープシコードといった15種類の音色を搭載した商品です。10種類のピアノデモ曲を内蔵しています。キーボードらしいやさしいタッチながら、弾く強さによって強弱をつけられるタッチレスポンス機能付き。
電源アダプターだけでなく、乾電池でも動作するので近くに電源がなくても演奏可能です。ヘッドフォンを使えば好きな時間に演奏できます。録音機能を備えているため、自分の演奏を客観的に聴けるのもうれしいポイントです。
コンパクトなボディながら100種類の音色と、多彩なジャンルのリズムパターンを内蔵。50曲のスタンダードピアノ曲を収めたソングバンクも搭載しています。収納曲のメロディー部分を、自分で弾いて練習できるメロディーオン・オフ機能付きです。
液晶画面に音色・リズム・コード・テンポといった情報を表示するので、現在の設定状況をすぐにつかめます。付属のACアダプターで電源につなぐほか、単3乾電池6本でも動作可能。家に限らず外でも演奏を楽しめます。
それぞれの鍵盤が何の音かを示す、簡単に貼ってはがせる透明ステッカーが付属されているため、押さえるべきキーをより早くマスターできます。音色とリズムはそれぞれ10種類を内蔵しています。
49鍵盤とコンパクトなキーボードですが、初級者なら両手で弾く練習もOK。ECサイトの口コミでは「和音演奏でそれぞれの音がしっかりと鳴る」との声が見受けられました。
本物のピアノにできるだけ近い鍵盤を再現した61鍵キーボードです。鍵盤幅も標準サイズに近く、ピアノ演奏の指運びや和音をつかむ感覚が自然と養われます。メトロノームのリズム4つと演奏の録音・再生機能を備えている点も、ピアノ練習として使う方にとってメリットです。楽曲のリズムに慣れ、客観的に自分の演奏を聴くことができます。
ピアノ以外に、アコーディオン・フルート・ギターを含む255種類もの音色とリズムを内蔵。さらにドラム・太鼓・トライアングルといった61種類のパーカッション音も再生できるので、演奏するのがよりいっそう楽しくなります。左から24鍵盤目を境に左右別々の音色を設定できるのもポイントです。両手で異なる音色を演奏するほか、別の楽器音を重ねて連弾の練習ができます。
音色・パターン・テンポといった現在の設定状況が液晶画面に表示されるので、小さな子供でも操作が簡単です。ヘッドフォンが使えるため、気分が乗らず遊びモードになっても、近所への音漏れを心配せずに弾くことができます。
ピアノとオルガンの音色をワンタッチで切り替え可能な一台です。本物の楽器からサンプリングした100音色と50種類のリズムを組み合わせれば、多彩なサウンドを楽しめます。スタンダードな楽曲10曲を収録したソングバンクも搭載。収録曲のメロディーを消し、自分で演奏して練習できる機能付きです。
ポップスからロックまで全24のデモ曲を内蔵し、鍵盤の光にあわせながら練習できます。同時発音数が8あるほか、タッチの強弱で音の大きさが変えられる点も、ピアノに近いキーボードとして優秀です。
指定範囲の鍵盤を一音弾くと、和音とベースの伴奏が得られる機能も搭載。いつも通り弾くだけで、演奏を豪華に演出できます。音色とリズムはそれぞれ255種類内蔵しています。ピアノ以外にも、管楽器から弦鳴楽器まで多彩なサウンドを楽しめます。
ドラム・太鼓・タンバリンといった打楽器音が再生できるのもうれしいポイント。パーカッション音を組み合わせて、オリジナルのリズムパターンを作れるプログラミング機能も搭載しています。
J-POPのヒット曲やアニメソングからクラシックまで、バラエティに富んだ200曲を内蔵。収録曲は光る鍵盤を追いながら練習できます。間違った鍵盤を押してもそのまま正しい曲が流れるので、楽器を演奏する楽しさを体感するのにぴったりです。レッスンフレーズボタンを押せば、1曲をフレーズごとに分けて練習可能。演奏につまづいたら音声で正しい指使いを教えてくれます。管弦楽器の音色600種類を内蔵し、多彩なサウンドを楽しめるのもポイントです。
スマートフォンやタブレットを使って、専用アプリ「ソングバンクプラス」からダウンロード購入した曲をUSBケーブルで本体に転送し、収録曲を増やせるのも大きな特徴です。同様にUSBケーブルでデバイスにつなぎ、アプリ メロディマスター と連動してゲーム感覚で演奏を楽しめます。ピアノとオルガンの音色をワンタッチで切り替えられ、弾く強さで強弱表現もできるキーボードです。
鍵盤を弾く強さで強弱をつけて表情豊かな演奏を楽しめる電子ピアノ。サスティンペダル・スタンド・イス・ヘッドフォンといった、ピアノ練習に必要なアイテムを付属しています。10ワットスピーカーも左右に計4基搭載し、臨場感あるサウンドを楽しむことも可能です。音に残響や揺れをもたらす、リバーブとコーラス機能も備えています。
音色はグランドピアノ・エレクトリックピアノ・オルガン・ストリングスを含む12種類を内蔵。2種類の音色を重ねて演奏できる、レイヤーモード機能を駆使してサウンドのカスタマイズも楽しめます。127×27× 8cmと88鍵盤の中ではスリムな設計で場所を取らないのも魅力です。付属の電源アダプターのほか、単1乾電池6本でも動作するので外出先でも演奏できます。
デモ曲を40曲収録し、一緒にあわせて練習できます。鍵盤のどれかひとつを続けて押すだけでも、演奏体験が可能です。また押し間違えてもそのまま正しい曲が流れるので、気にせず練習をが進められみます。ヘッドフォンを使って、好きな時間に練習できるのもうれしいポイントです。最大3ヶ月間オンラインレッスンを受講することもできます。
ピアノのほか、管弦楽器やパーカッションといった300種類の多彩な音色を内蔵しています。リズムも300種類備えているため、互いに組み合わせてオリジナルの曲作りを楽しめます。鍵盤を左右で異なる音色に設定できるスプリットモード機能を使えば、両手で別々のサウンドを楽しめます。2つの音色を重ねられるレイヤーモード機能なら、自分好みのサウンドにカスタマイズ可能です。
鍵盤幅が標準のピアノに近く、あまり違和感なく練習できる初心者向けキーボードです。収録デモ曲は70曲あり、一緒にあわせて練習できます。自動伴奏機能も備え、演奏をより豪華に演出できるのも魅力。付属のマイクを使えば、鍵盤を弾きながら歌えます。録音と再生機能付きで、自分の演奏を客観的に確認できるのもうれしいポイントです。
単3乾電池4本でも動作するため、屋内外ともに場所を問わず演奏可能です。ヘッドホンを使えば夜間の演奏もOK。住宅街で音が気になる方にもおすすめです。本体重量が3kgと大変軽く、持ち運びもらくに行えます。
まとめ
ピアノを始めたいのだけれど、ピアノを買うのは予算オーバーという場合は、どうしても安いキーボードを買ってしまいがちです。しかし楽器の場合はやはりそれなりの機能が必要になってくるため、注意が必要です。初めて触れるものがしっかりしていると、長続きにもつながるため、慎重に選びましょう。
※価格は、いずれもAmazonの2020年10月現在のものです。
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