AnkerのPowerCore10000、使い方や充電時間は 人気5商品を徹底調査
高い人気を誇る、Ankerのモバイルバッテリー。一番のロングセラーであるPowerCore10000が、アマゾンで売れ筋ランキング1位を飾っているのを目にした人も多いはず。ただAnkerのバッテリーはほかにもRedux、PD、IIなどラインナップが幅広く、違いが分かりにくい面も。そこで売れ筋の5商品を徹底比較してみました。
似た名前だけど、機能に違い
今回用意したのは
の5商品です。
名前がそっくりで、どこがどう違うの?と戸惑う人もいると思います。
かくいう私もAnker製のバッテリーを愛用しているものの、5商品の違いは理解しきれていませんでした。
まずは価格や機能を一覧でご紹介します。
PowerCore 10000 | PowerCore 10000 Redux | PowerCoreⅡ 10000 | PowerCore 10000 PD Redux | PowerCore Slim 10000 PD | |
---|---|---|---|---|---|
Amazon価格(税込み) | 2,799円 | 2,999円 | 3,799円 | 4,299円 | 3,999円 |
サイズ | 92 x 60 x 22mm | 104 x 52 x 25mm | 96 x 62 x 22mm | 106 x 52 x 25 mm | 149 x 68 x 14mm |
本体重量 | 180g | 184g | 195g | 192g | 212g |
PowerIQ | 〇 | 〇 | ◎(PowerIQ2.0) | 〇 | 〇 |
USB PD | × | × | × | 〇 | 〇 |
すべて10000mAhの容量があり、iPhoneXSやGalaxyS10に2回以上、iPad miniへ1回以上、そのほかほとんどのスマホに複数回の充電が可能です。
さらなる機能の違いは、実験もして比べてみました!
それでは1商品ずつ、じっくり紹介します。
人気5商品の特徴は?
もっともシンプルなPowerCore 10000です。
サイズ | 約92 x 60 x 22mm |
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重さ | 約180g |
USBポート | USB-Aポート(PowerIQ 1.0対応) USB-Micro B(本体充電用) |
日本やアメリカなど世界各国で累計3000万台以上を販売しているロングセラー製品です。
アマゾンでの取り扱い開始から約4年がたちますが、モバイルバッテリーの売れ筋ランキング1位の常連であることからも性能とコスパの良さが分かります。
アマゾンでは税込み2,799円。今回紹介する5商品の中でも最も低価格です。
本体は長さ9.2cm、幅6cmで、クレジットカードとほぼ同じ大きさ。
厚さ2.2cmと薄いのでズボンのポケットや、シャツの胸ポケットにも楽に入ります。
充電残量は本体隅の四つのランプが青く光り、目安が分かります。下記写真は一つしか光っていないので、ほとんど残量がない状態ですね。
重さは公式サイトには約180gと書かれていますが、計りで実測してみると177gと出ました。卵3つ分ほどの重さです。
底面のUSB-AポートにはAnker独自技術であるPowerIQ1.0とVoltageBoostが盛り込まれ、最大2.4Aのフルスピード充電が可能だといいます。
では実際にPowerCore 10000と通常のApple純正充電器で、充電速度を比べてみたいと思います。
古い機種でも有効か試すべく、iPhone6を充電率50%から1時間充電したところ・・・
Apple純正充電器は1時間で50%→92%まで充電できました。
これに対して・・・
PowerCore 10000を使った場合、約42分で純正充電器と同じ92%に到達。
使い古したスマホでも、充電時間の短縮が確認できました。
(充電時間はご使用の条件により異なります)
PowerCore 10000は手頃な価格で、普段使いに十分な性能のバッテリーが欲しい人におすすめです。
【メモ】PowerIQとVoltageBoostって?
PowerCore 10000 Reduxは、持ち運びやすさを追求したモデルです。
PowerCore 10000と比べ、長さが1.2cm伸びた一方で、幅が0.8cm(約14%)小さくなりました。
サイズ | 約104 x 52 x 25mm |
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重さ | 約184g |
USBポート | USB-Aポート(PowerIQ 1.0対応) USB-Micro B(本体充電用) |
これによって、格段に握りやすくなったほか、胸ポケットにもらくらく入ります。側面には握りやすいよう、滑り止め加工も。
たとえばポケモンGOやドラクエウォークを長時間楽しむため、持ち歩きやすいバッテリーが欲しいなど、コンパクトさや運びやすさを重視する方におすすめの商品です。アマゾンでの価格は税込み2,999円で、PowerCore 10000より200円高くなっています。
機能面では、PowerIQ1.0に加え、小型機器向きの「低電流モード」を搭載。Bluetoothイヤホンやスマートウォッチなどにフルスピードで安全に充電できます。
PowerCore Ⅱ 10000の最大の特徴は「充電スピードのさらなる向上」です。
PowerCore 10000と比べると長さ・幅ともに、わずかに大きくなっています。
重量も15g重い約195g。
サイズ | 約96 x 62 x 22mm |
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重さ | 約195g |
USBポート | USB-Aポート(PowerIQ 2.0対応) USB-Micro B(本体充電用) |
Ankerの新しい独自技術PowerIQ2.0を搭載し、最大18Wまでの入出力に対応。USB-Aポートの下にも18Wと明記されています。
スマホによっては充電がさらに高速化され、GalaxyS8の場合、PowerIQ1.0だとフル充電に2時間かかるのが、2.0なら1.5時間で終わると発表されています。
バッテリー本体の充電もQuick Charge対応充電器を使えば4時間ほどで完了するといいます。
PowerCore Ⅱ 10000は、手軽に高速充電環境を整えたい人にうってつけの商品といえます。
PowerCore 10000 PD Reduxは、2019年8月に発売されたモデルです。
サイズ | 約106 x 52 x 25 mm |
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重さ | 約192g |
USBポート | USB-Cポート(PD対応) USB-Aポート(PowerIQ 1.0対応) |
同じく縦長のPowerCore 10000 Reduxと比べ、さらに長さが0.2cm長くなっています。重さも8g増の約192gに。
アマゾンでの価格は税込み4,299円で、PowerCore 10000より1500円高くなっています。
大きさも価格もアップしている形ですが、その最大のスゴい特徴は、新しいフルスピード充電技術USB Power Delivery(PD)への対応。「iPhone XSならわずか30分で最大50%まで充電を行える」性能があるといいます。
底部にPD対応のUSB-Cポートと、PowerIQ 1.0対応のUSB-Aポートが並び、充電方法を選べるようになっています。
いろいろと技術名が登場してややこしいですが、先ほど出てきたPowerIQはAnkerの独自技術なのに対し、Power Delivery(PD)は共通規格で各メーカーから商品が出ています。
本体充電、どれが最速?
では、これまで登場したPDとPowerIQ1.0とPowerIQ2.0とでは、性能にどのように違いが出るのでしょうか。モバイルバッテリーは、スマホなどへの充電だけでなく、バッテリー本体にどれだけ素早く充電できるかも重要です。短い充電時間で、長く使えるのが理想です。
そこで各商品を空の状態にして、充電完了(点滅していたLEDランプが消灯する)までどのくらい時間がかかるのか調べてみました。
充電器とケーブルもAnker製のもので条件をそろえました。
充電完了の瞬間を見逃さないよう、小型カメラで記録しながら見守ります。
まず、PowerCore 10000(PowerIQ1.0対応)は
5時間20分で充電が完了しました。
次にPowerCoreⅡ 10000(PowerIQ2.0)は
3時間28分で充電完了と、大幅に時間が短縮されました。
最後にPowerCore 10000 PD Redux(PD)は
なんと2時間57分で充電完了。公式サイトでは3.5時間とうたわれていますが、それよりも大幅に早い充電完了です。
(※充電完了時間はご使用の条件により異なります)
PDには注意点も
実験では圧倒的な充電時間の短さを見せつけたPDですが、注意点もあります。
PowerIQ2.0が幅広いスマホなどに自動対応するのに対し、PDはスマホ側がPDでの充電に対応していなければ使えません。
そのため活用できるのは、比較的最近発売されたスマホやタブレットになります。
また、今回実験したようにPDの性能を生かして本体を充電するには、コンセントにさす充電器がPD対応している必要もあります。
まだ普及途中の技術だけに、準備も忘れないようにしたいですね。
ここまでくれば、みなさんも商品名だけで特徴が分かるかと思います。
PowerCore Slim 10000 PDは、USB Power Delivery(PD)に対応したモデルの薄型版です。
サイズ | 約149 x 68 x 14mm |
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重さ | 約212g |
USBポート | USB-Cポート(PD対応) USB-Aポート(PowerIQ 1.0対応) |
厚さわずか1.4cm。同等機能があるPowerCore 10000 PD Reduxより、44%薄くなっています。
一方で長さは4.3cm、幅が1.6cm大きくなりました。
実際に触ってみると、非常に薄くなった結果、ポケットに入れているときの違和感が格段に減ります。仕事や旅行での持ち運びで重宝しそうです。
Amazonでの価格は3,999円。PowerCore 10000 PD Reduxより300円お安くなっています。
まとめてみると
さて、5商品を細かくご紹介してきました。
改めてまとめると、それぞれ以下のような方におすすめです。
各商品の価格や大きさは、一覧にまとめました。
ぜひご自身にあった商品を買って、快適な充電生活を送ってください。
PowerCore 10000 | PowerCore 10000 Redux | PowerCoreⅡ 10000 | PowerCore 10000 PD Redux | PowerCore Slim 10000 PD | |
---|---|---|---|---|---|
Amazon価格(税込み) | 2,799円 | 2,999円 | 3,799円 | 4,299円 | 3,999円 |
サイズ | 92 x 60 x 22mm | 104 x 52 x 25mm | 96 x 62 x 22mm | 106 x 52 x 25 mm | 149 x 68 x 14mm |
本体重量 | 180g | 184g | 195g | 192g | 212g |
PowerIQ | 〇 | 〇 | ◎(PowerIQ2.0) | 〇 | 〇 |
USB PD | × | × | × | 〇 | 〇 |
実験に使ったPD対応充電器も紹介します
Anker PowerPort ll PDは2ポートを使い、スマホとノートPCなどを同時に充電することも可能。持っていると心強い一品です。
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