〈プロ解説〉安いヘッドホンおすすめ17選 1万円以下中心、ワイヤレス対応にも注目
音楽を楽しむのはもちろん、ファッションアイテムとしても人気のヘッドホン。音質重視で実用的なもの、デザイン性を重視したものなど、商品によって特徴はさまざまです。
手頃な価格でも、有線・無線どちらの接続にも対応したり、ノイズキャンセリング機能を搭載したり、機能性に優れたモデルもあります。
この記事では、オーディオ・ビジュアル評論家の鴻池賢三さんによる、安いヘッドホンの選び方やおすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
まずは筆者おすすめ、安いヘッドホン3選
おすすめポイント
世界的に有名なオーディオブランド「JBL」のオンイヤー型ワイヤレスヘッドホン。低価格ながら音質に優れ、豊かな低音と透明感のあるサウンドが持ち味です。最大約40時間再生できるほか、急速充電に対応し、5分間の充電で約2時間の再生が可能です。機能面では、2つのデバイスに接続できるマルチポイントに対応し、タブレットの動画からスマホの通話画面に切り替えるといった使い方もできます。160gと軽量で、コンパクトに折りたたみができ、携帯性を重視する方にもおすすめです。
おすすめポイント
ソニーのワイヤレスヘッドホンの、エントリーモデル。シンプルなデザインで、ブラック、ホワイト、ブルーといったベーシックカラーが揃っています。オンイヤー型でコンパクトかつ約132gと軽量です。ハウジング部を90度回転すればフラットになり、カバンの中などにスマートに収納できます。Bluetoothのコーデックは、SBCに加えAACにも対応。iPhoneと組み合わせれば、より高音質で、音声の遅延が少なく、動画も快適に視聴できます。
おすすめポイント
有線とBluetoothワイヤレス接続の両方に対応し、ノイズキャンセリング機能も搭載しています。バッテリーの持続時間は、ノイズキャンセリングモードなら最大40時間、通常は60時間と、長いのがポイント。有線接続時はノイズキャンセリング機能が利用できなくなるものの、高音質のハイレゾに対応します。ほかにも、同時に2台の機器と接続できるマルチポイントのほか、タッチするだけで簡単に接続できるNFCペアリング機能を搭載。アラウンドイヤー型で装着性に優れ、低価格でも満足度の高い商品と言えます。
安いヘッドホンの選び方 、5つのポイント
ポイント解説
安いヘッドホンを選ぶ際に注目したい5つのポイントをご紹介します。
① 接続方法|Bluetoothワイヤレスが主流
ヘッドホンの接続方法には、スマホなどとケーブルで接続する有線(ワイヤード)接続と、無線(Bluetoothワイヤレス)接続の2種類があります。
現在の主流は、Bluetoothワイヤレス。充電が必要ですが、ケーブルに縛られない快適さが魅力です。数千円程度の価格帯でも、有線と無線の両方に対応した製品が多くあります。
▼音質にこだわるならコーデックにも注目
Photo by iStock
Bluetoothによるワイヤレス接続の場合、スマホからヘッドホンへ送信する際、デジタル方式で音声データが圧縮され、この過程で音質の劣化や遅延が生じます。
音声データを圧縮する方式である「コーデック」の種類には、SBC/AAC/aptX/LDACなどがあり、低価格モデルはSBCにしか対応していない場合があります。iPhoneユーザーで、少しでも高音質かつ低遅延(映像に対して音声が遅れないこと)を重視するなら、AACに対応した製品を選びましょう。
Androidユーザーの場合、音質を重視するならaptX、低遅延を重視するならaptX-LLに対応したヘッドホンを選ぶと良いでしょう。
② ハウジングの構造|密閉型は音漏れしにくい
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ハウジング(耳を覆う外側の部分)の構造には、大きく分けて、密閉型と開放型の2種類があります。
密閉型は外部の音を遮断でき、自身が聴いている音も周囲に漏れにくいので、周りに人がいる環境での利用にも適しています。
開放型は、音の広がりを感じられるのがメリット。音質を重視するマニア向けで、高級な製品が中心です。低価格帯のヘッドホンの多くは、密閉型を採用しています。
③ 装着タイプ|遮音性重視ならアラウンドイヤー型
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耳を完全に覆うのがアラウンドイヤー型、耳の上に乗せるのがオンイヤー型です。
アラウンドイヤー型は少し大きめですが、耳をすっぽりと覆うので、遮音性に優れています。オンイヤー型はハウジングが比較的小さく、軽量で、持ち運びやすいのがメリットです。
④ 折りたたみ|コンパクトな形状にできると便利
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ヘッドホンの中には、ハウジング部をヘッドバンドの内側に折りたためたり、90度回転して平面形状にできたりするものも。価格の安いモデルは、折りたたみできない製品が多くあります。
カバンなどに入れて持ち運びたいなら、コンパクトな形状にできるかも確認しておきましょう。
⑤ ノイズキャンセリング|評判や効果をチェック
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ノイズキャンセリング機能は、電気回路を使って周囲の騒音を打ち消し、音楽への没入感を高める人気機能です。
一般的に、高級モデルほどノイズキャンセリング性能が高く、逆に安価な製品は、期待したほどの効果が得られない場合があります。低価格帯でノイズキャンセリング機能を重視するなら、評判を確認し、可能であれば実際に店舗で効果を体感してから購入すると良いでしょう。
価格帯別、安いヘッドホンの特徴
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▼3千円以下
Bluetoothワイヤレスタイプもありますが、質を考えると、選択肢は少なく、機能も最小限です。この価格帯で音質を重視するなら、有線タイプがおすすめです。
▼3千〜5千円
オーディオ専業メーカーのBluetoothワイヤレス対応の製品が多数見つかります。音質、機能性やフィット感を考慮したものも多く、コスパを重視するなら注目すべき価格帯です。
▼5千〜9千円
ノイズキャンセリング機能も含め、機能、音質、装着性とあらゆる面で高品位な製品が見つかります。費用を抑えつつ、クオリティーや使い勝手も重視したい方に適しています。
ヘッドホンのおすすめメーカー
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ポイント解説
ヘッドホンの購入を検討している方におすすめのメーカーを4つご紹介します。
オーディオテクニカ
オーディオテクニカはオーディオ専業メーカーで、ヘッドホンも低価格モデルから高級モデルまで幅広くラインナップしています。
特に、手頃な価格帯の製品が充実していて、音質、材質、装着性などのバランスも良いので、初心者はもちろん、上級者にもおすすめです。
JVC
AV専業メーカーで、オーディオ機器も得意としています。ヘッドホンは低価格の製品もラインナップしつつ、それでいてデザインや音質など、ユニークな商品企画が魅力。個性的な製品を求めるなら注目したいメーカーです。
ソニー
世界的に有名な、AV機器を得意とするメーカーです。デザイン、音質、機能とあらゆる面で手堅くまとまっていて、安心感を重視する方に適しています。「ブランド品」として選択される方も多いです。
Anker
充電器などでお馴染みのAnkerは、オーディオブランド「Soundcore」でヘッドホンにも注力しています。オーディオ専業メーカーではありませんが、音質に定評があり、機能も最先端でコスパの高さが光ります。
〈編集部PICK UP〉安いヘッドホン、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数あるヘッドホンの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。
- ロジクール(Logicool)
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ASTRO Gaming A10 Gen 2
- 税込み8,100円(Amazon)
-
第1世代から約30%軽量化したコアゲーマー向け入門機
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ロジクールが上級ゲーマー向けブランドとして展開する、ASTROの入門機A10の第2世代となる製品です。
第1世代から約30%軽量化しながら高い耐久性は維持。ドライバーはチューニングを見直した結果、32mm径に小型化しています。マイクは単一指向性でボイスチャットの際の音声をクリアに拾い、ブームを上に上げればミュートします。
- ソニー・インタラクティブエンタテインメント
-
PULSE 3D
- 税込み9,874円(Amazon)
-
PS5を持っているなら揃えたいヘッドセット
-
PlayStation 5の3Dオーディオ「Tempest 3D」を体験したいなら、純正のPULSE 3Dがおすすめです。上下を含め、プレイヤーをぐるりと取り囲むようなサウンドでゲームに臨場感をプラスします。
内蔵バッテリーは、ワイヤレスでの使用なら最大12時間持続。ワイヤレス3.5mmミニプラグケーブルが付属するので、PS5以外のゲーム機やPCでも使えます。
外観 |
商品名 |
特長 |
接続方法 |
装着タイプ |
折りたたみ |
重量 |
ノイズキャンセリング機能 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
【筆者おすすめ】JBL TUNE 510BT |
軽量でカジュアルなデザインが魅力 |
Bluetoothワイヤレス |
オンイヤー型 |
可 |
160g |
無し |
|
【筆者おすすめ】ソニー(SONY) ワイヤレスステレオヘッド WH-CH510 |
ハウジング部をフラットにでき、持ち運びに便利 |
Bluetoothtワイヤレス |
オンイヤー型 |
可(平面形状) |
約132g |
無し |
|
【筆者おすすめ】Anker Soundcore Life Q30 |
周囲の環境に応じてノイズキャンセリング |
有線、Bluetoothワイヤレス |
アラウンドイヤー型 |
可(平面形状) |
約260g |
有り |
|
ソニー(SONY) MDR-ZX310 |
折りたたみ機構で持ち運びが便利 |
有線 |
オンイヤー型 |
可 |
約125g |
無し |
|
SHURE SRH240A-BK-A |
老舗音響機器メーカーのスタンダードな有線ヘッドホン |
有線 |
アラウンドイヤー型 |
不可 |
約238g |
無し |
|
TASCAM TH-06 |
EDMやヒップホップ系の音楽製作に |
有線 |
アラウンドイヤー型 |
不可 |
310g |
無し |
|
AlphaTheta HDJ-CUE1 |
DJプレイ向けでヘッドバンドの耐久性が高い |
有線 |
オンイヤー型 |
可 |
215g(コード除く) |
無し |
|
オーディオテクニカ ATH-PRO5X |
DJプレイにもリスニングにも適する高解像度機 |
有線 |
アラウンドイヤー型 |
不可 |
250g(コード除く) |
無し |
|
パナソニック(Panasonic) RP-HF410B |
キレのある低音を実現 |
Bluetoothワイヤレス |
オンイヤー型 |
可(平面形状) |
約130g |
無し |
|
SUDIO K2 |
シンプルで機能的なデザイン |
Bluetoothワイヤレス |
オーバーイヤー型 |
不可 |
245g |
有り |
|
オーディオテクニカ ATH-M20xBT |
モニター機ATH-M20xのBluetooth版 |
有線、Bluetoothワイヤレス |
アラウンドイヤー型 |
不可 |
約216g |
無し |
|
オーディオテクニカ SOLID BASS ATH-WS330BT |
フル充電で最大70時間再生可能 |
Bluetoothワイヤレス |
オンイヤー型 |
可(平面形状) |
167g |
無し |
|
Razer BlackShark V2 X |
eスポーツ向けの軽量ヘッドセット |
有線 |
アラウンドイヤー型 |
不可 |
240g |
有り |
|
ロジクール(Logicool) G435 LIGHTSPEED ワイヤレスゲーミングヘッドセット |
165gの軽さで長時間プレイに最適 |
LIGHTSPEED/Bluetoothワイヤレス |
アラウンドイヤー型 |
不可 |
165g |
無し |
|
MSI Immerse GH50 Gaming Headset |
PC、PS4、PS5にUSBデジタル接続 |
有線 |
アラウンドイヤー型 |
可 |
300g |
無し |
|
ロジクール(Logicool) ASTRO Gaming A10 Gen 2 |
第1世代から約30%軽量化したコアゲーマー向け入門機 |
有線 |
アラウンドイヤー型 |
不可 |
246g(コード除く) |
無し |
|
ソニー・インタラクティブエンタテインメント PULSE 3D |
PS5を持っているなら揃えたいヘッドセット |
有線、ワイヤレス |
オンイヤー型 |
不可 |
記載未確認 |
無し |
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