バイク用防寒アイテム15選 おすすめウェアやグローブを紹介
風を切って走る爽快なツーリング。季節が変わり、目に映る景色も魅力のひとつです。しかし真冬はもちろん、秋や春先もバイクに乗ると風の冷たさが身に染みます。寒い時期でも快適かつ安全にバイクを楽しむために、適切な防寒具を選ぶことが大切です。今回は、バイク用防寒着の選び方とおすすめの最強ウェア・対策グッズをご紹介します。
目次
バイクウェアで防寒
防寒にすぐれたバイクウェアの選び方を、各アイテムごとにご紹介します。ウェアは重ねすぎるとあたたかくないどころか動きにくくなるので、インナー・ミッドレイヤー・アウターの三層くらいがベストです。
インナー選びは素材がポイント
近年ではユニクロのヒートテックやモンベルのスーパーメリノウールのように、身体から発生する水蒸気を熱へと変換する発熱素材を使ったインナーが発売されています。これらの新素材製品は、水蒸気を素早く吸着するように素肌へ密着するサイズを選びましょう。化学繊維に弱い方は昔ながらのコットン製が安心です。
保温目的で選びたいミッドレイヤー
ミッドレイヤーには、フリースのような保温効果・蓄熱効果の高い素材を使ったインナージャケットを着用しましょう。デザインがおしゃれなものを選べば、あたたかい季節にはアウターとして活躍します。
冷気を侵入させないアウター選び
一番外側に着るアウターを選ぶときに、最も大切なのは冷気を通さないことです。首や袖口から風の入らないデザインや、裏地にバイク用の防風フィルムが内蔵された商品を選びましょう。防風効果だけを重視して選ぶと、バイクを降りて暖房の効いた店に入ったとき、暑すぎて不快になることも。ファスナーをあけて外気を取り込めるベンチレーター付きジャケットや、透湿効果の高い生地を使ったものがおすすめです。暖房の効いた室内で汗をかくリスクを防げます。
表地が厚手で風を通さず防水機能を備えているなら、軽くて動きやすいダウンジャケットも有効な選択肢です。 ライダーたちの人気が高いのは、ミリタリージャケットN3B。オリジナルは第二次世界大戦中、極寒の上空を飛ぶアメリカ空軍パイロット向けに開発されたジャケットです。
●アウターを選ぶときは安全性も考慮
バイク用のアウターは防寒だけでなく、安全面を考慮してプロテクター装備のアイテムを選ぶように心がけましょう。内部にハードプロテクターを装備したジャケットなら、安全性とおしゃれを両立して街中でも浮かないファッションが楽しめます。バイクウェアでなくプロテクターを備えていない場合は、インナープロテクターを着用して対策してください。夜間に走行するときは、リフレクター付きのジャケットが安心です。
ボトムスはバイクライディングフォームが楽なアイテムを選択
ズボンを選ぶときは、防寒以外に気を付けたいポイントがあります。バイクにまたがったときの窮屈感を避けるため、立体裁断された動きやすい製品であることに注目。立っているときと座っているときでは腰回りの窮屈さが異なるので 、ウエストの可動性も大切です。バイクマフラーが発する熱による足の内側のやけどを防ぐため、ヒートガードが付いていると安心してツーリングを楽しめます。さらに膝や腰回りにプロテクターが内蔵されているかどうかも要チェックです。
移動先で暖房の効いた室内に滞在する予定があるなら、普通のパンツのうえに重ねてはけるオーバーパンツが便利です。 オーバーパンツは防風・防水・保温機能を備えながら、側面のファスナーで片足がフルオープンになる設計。脱ぎ着しやすい工夫が施されています。
●一体型アイテムの、つなぎも選択肢に
トップスとボトムスが一体になったつなぎなら、ウエストから冷気が入り込まないのであたたかさを保ています。腹部のしめつけもなく、長時間ライディングの前傾姿勢でも楽々です。デメリットはトイレが不便なこと。特に女性はウエスト周りのファスナーで上下に分割できる、腰割れタイプがおすすめです。
安全運転のために手や指を冷やさないことが大切
手が冷えてクラッチやブレーキの操作がにぶくなると危険なので、防寒性にすぐれた手袋は必需品です。手袋・グリップヒーター・ハンドルカバーといった、手指の防寒対策アイテムをご紹介します。
●防寒と安全性を兼ね備えたグローブを
バイク用のグローブを選ぶときに注意したいことは操作性です。指先だけが二重になったフィンガーウィンドガードは、保温性を高めつつ、指先の動きやすさをさまたげません。マジックテープ式の手首ベルトがあれば、冷気の侵入を防ぐとともにフィット感を高めます。手が小さい女性の場合は、レディースサイズがそろったメーカーから選びましょう。
●ちょっとした機能でいつも快適
バイクに乗るシチュエーションにあわせて、ほかの機能にも注目です。長時間のライディングの場合は、バイクから伝わる振動を軽減するアンチバイブレーションフォーム内蔵グローブが役立ちます。バイク通勤で雨の日も運転する方は、ゴアテックス素材の防水グローブがおすすめです。タッチパネル対応グローブなら、手袋を外さなくてもスマホ操作できます。
●握っているグリップが温かくなるグリップヒーター
グリップヒーターには2種類あります。グリップに巻いて使うタイプの利点は、装着するグリップの形状を選ばない汎用性の高さと、着脱のしやすさです。しかしグリップが太くなるので、握りづらく感じる方もいます。現在のグリップをホットグリップに交換するタイプなら、太さが変わらず手の小さい方におすすめです。
●ハンドルカバーをプラスしてもっとあたたかく
ホットグリップをハンドルカバーで包めば、コタツの要領で無敵のあたたかさを実現できます。小物が入るファスナーポケット付きや、スタイリッシュな見た目でデザイン性の高いものもあり種類は豊富です。ハンドルカバーはダサいという方は、小石や草木よけのナックルガードを選びましょう。保温性は劣るものの、防風効果を望めるグリップヒーターとあわせて使うと効果が高まります。
足首やつま先を冷気から守る防寒グッズ
真冬のツーリングでは、足のつま先も指先と同様に冷えてつらい部位です。厚手の靴下をはくだけでなく、つま先を冷えから守るトゥウォーマーや、足首まで包み込んで冷気が靴の中に入るのを防ぐアンクルウォーマーを加えて防寒対策をしましょう。
冬のツーリングでバイク用ブーツを選ぶときは、防水タイプがおすすめです。バイク用ブーツはシフトパッド付きなので、シフトチェンジを繰り返しても足が痛くならずブーツ自体も長持ちします。しかし防寒に特化したバイク用ブーツは種類が少なく、スノーブーツにシフトパッドを取り付けて使うライダーもいます。選ぶ時は、バイク運転に不可欠なシフトチェンジやギアチェンジがしやすいかどうかチェックしましょう。
鼻・口元・首を冷気にさらさない
太い血管が通っている首を防寒すると、全身があたたかくなります。マフラーは、タイヤやエンジンへの巻き込み事故に注意が必要です。巻き込みが回避でき、保温プラス防風効果の高い素材を使ったネックウォーマーをおすすめします。寒さが厳しい真冬は、鼻から口元・首元を覆うフェイスマスクが最強です。
【ウェア】おすすめのバイク用防寒アイテム7選!
おすすめのバイク用防寒アイテムを、ウェア・グッズに分けてご紹介します。真冬でもあたたかさを保つ、最強商品も選ばれています。それぞれの機能や特徴をチェックしながら、希望にあう商品を選んでください。
はじめにジャケットやパンツ、インナーといったウェアからです。
襟裏がニット生地のトリコット仕様で、あたたかさを感じる中綿入りの防寒スーツです。表の素材はPVC加工で防水効果があります。フロントファスナーの裏は、水の浸入を防ぐ水切りがあるので雨の日も安心です。
ジャケットの内側とパンツの腰部分に、カイロを入れるポケットがあるのがうれしいポイント。内ポケットや二重の外ポケットが備わり、使いやすいデザインです。フードはボタンで着脱できます。サイズはM・L・LL・3Lの4展開です。
縦横に伸縮し、適度な圧力で動きをサポートするストレッチ素材です。防風フィルムが風を防いであたたかさをキープ。裏面は肌ざわりがよく水分を含まない性質のでポリプロピレンメッシュ生地を採用しています。スポーツウェアとして開発されたコンプレッションタイプは動きやすいため、長距離ライドやオフロード走行におすすめです。
サイズはS~3Lがあります。
吸引速乾加工・遠赤外線加工を施した保温力が高いロングタイツ。微細裏起毛で肌ざわりがよく、快適なはき心地です。縦横に収縮して肌にフィットするBTパワーストレッチが、バイク運転中の体を支えます。あたたかいのに薄手なので、スーツパンツのインナーとしても最適です。
サイズはS~3Lの5サイズがあり、身長155cm〜185cmまで幅広く対応しています。高性能でリーズナブルなため、何着も購入して毎日はくのもおすすめです。1着1,000円ほどと、コスパにすぐれています。
表面はポリエステル90%に、ポリウレタン10%のコーティングを施した防風素材が特長。吸汗速乾・消臭タイプのため、バイクの運転中に汗をかいてもにおいが気になりません。ハイネックデザインで、首元もあたたかく快適に着用できます。
サイズはS~3Lまで5種類あり、カラーはメタリックな印象のシルバーと、シックなブラック×イエローから選べます。開閉はファスナー式で、ノースリーブタイプ。手軽に脱着できる防寒着としておすすめです。
保温インナーは取り外しが可能で、気候にあわせて快適に着用できます。ベンチレーションを開閉すると、秋冬春の3シーズン使用可能。立体裁断で運動性を高めているのも魅力のひとつです。実装のハードプロテクターだけだと心配な場合は、オプションで胸のプロテクターを追加しましょう。視認性を上げるリフレクター付きで、夜間の運転も安全です。
サイズはM~4XLと5XLB、女性向けのWM・WLを取り扱っています。カラーは豊富な18種類。好みのサイズと色を選べます。おしゃれでサポート力のあるウェアを求める方におすすめです。
弾力性のあるポリエステルの中綿は空気を蓄え、あたたかさを確保します。静電気の放電を促す『エレフラット』を採用。ほこりなどを寄せ付けにくい上、ウォータープルーフ仕様で雨の日も安心して使用できます。天候に左右されず、予定通りツーリングへ出発可能です。
スマートなシルエットで、バイクを降りて歩き回っても違和感のないデザイン。ゴワつきがなく快適です。
パンツに給電用ハーネスと4種のヒューズが付属しています。発電ユニットは電源スイッチで、HIGH・MID・LOWに温度調節ができます。車載バッテリーから給電するコネクター類は、各部ジッパー付きポケットにしまえるため運転中の邪魔になりません。寒い季節の通学や通勤に最適なアイテムです。
全面にストレッチ素材を使用して、体を動かしやすいのも魅力のひとつです。サイズはメンズM〜3XL、レディースWMがあります。
【グッズ】おすすめのバイク用防寒アイテム8選!
続いてバイク用防寒アイテムでおすすめの、グローブやネックウォーマーといったグッズをご紹介します。ツーリングや通勤の使用にピッタリなものを選びましょう。
透湿防水素材を使用し、裏地は起毛タイプのあたたかいウインターグローブです。車載バッテリーにつないで、ヒーターを起動します。ヒーターは手袋全体をカバーし、マイクロカーボンファイバーですぐポカポカに。バイクの運転中に、寒さから手を守るのにおすすめの商品です。グローブを着用したままでも親指と人差し指で、スマホのタッチパネルの操作ができます。
サイズはXSから3XLまで7種類、カラーはブラック・ブラック/レッドの2色から選べます。コミネ製のジャケット・パンツと併用でき、全身をあたためるのに便利です。
異形断面糸の特殊レーヨン素材「テックサーモ」により保温だけでなく、発熱性能を発揮。
さらに、前面部分には裏生地と表生地の間にポリウレタンシートを挟んだ 3 層構造になっています。
これにより、これまでのフリース素材では難しかった、風の侵入を防ぎます。
カラーはブラックとブラック×グレーの2色があります。ワンタッチでサイズ調節できるのもうれしいポイント。グローブをしたままでも簡単に行え、脱着に手間を取りません。首元から侵入する冷たい外気のシャットアウトにピッタリな商品です。
カバーの挿入口はオーバーラップ構造で、防風性は抜群。内側上部はボア素材のため、保温効果があり寒さを感じません。親指部に透明窓があり、ウィンカーの出し間違いを防げます。セルスイッチもハンドルカバーの内側から、操作しやすいのが特長です。
取り付けは簡単で、天気にあわせて脱着する場合も面倒なく行えます。グリップとレバーを穴に入れて、ひもをミラーにくくり付ければ完了です。カラーバリエーションはブラックベースに、ホワイト・グレー・オレンジ・ブラックがコラボされた4種類。バイクにマッチするカラーで統一感を出せます。
- KEMIMOTO
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電熱ソックス
- 税込み5,799円(Amazon)
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3段階の温度設定が可能
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足元からポカポカあたたまる電気ヒートソックスです。リモコン制御なのでズボンのすそをめくることなく温度の調節ができます。底部にあるヒーターは薄いので、異物感を感じにくいのも魅力。耐久性のほか、通気性・弾力性・保温性にも優れたソックスです。
温度は3段階調節が可能で、低約7~8時間・中約6~7時間・高約4~6時間あたたかさを持続します。大容量バッテリーは約3.5時間でフル充電完了。5秒であたたかくなり、足元からぬくもりを感じられます。洗濯機で洗うこともできます。
素材は綿95%・ポリウレタン5%で通気性と保温性にすぐれています。足元から温まるので、冬の底冷えが苦手な方におすすめです。
装着が簡単で、片方の脱着が約5秒でできる取り回しのよさが特長です。フリーサイズで、靴下の上からはけます。素材のネオプレーン生地は防水性が高く、体温を外へ逃しません。プロテクターは装備していないタイプで、柔軟性があります。
全長27cmで足首をしっかりカバーし、ツーリングや長距離走行に利用できます。薄手でかさばらない防寒グッズとして、携帯するのにもおすすめです。メーカーロゴがプリントされたシンプルデザインの商品、安くてあたたかくて脱ぎ履きしやすいと人気を集めています。
バラクラバからネックウォーマーまで、多様な使い方ができるデザインが特長です。表地は防風・防寒機能にすぐれた素材。裏地はやわらかい肌ざわりの起毛素材で、保温性抜群です。口と鼻の部分には通気性があるため、使用中に顔全体がムレません。
靴をはいたままマジックテープで脱着できて便利です。上部のラバーベルトベルクロアジャストで固定でき、ずり落ちしません。靴ひもにループをかければ、ずり上がりを防止します。膝とすね部に圧縮ウレタンパットを装備し、急なアクシデントにも安心です。
表地の600Dバリアクロスは耐久性がありしなやかで、防風・防寒効果が期待できます。中綿はウォームマックスであたたかく、快適なつけ心地です。サイズはスタンダードが身長150cm〜175cm用で、全長52cm。ロングは身長165cm〜185cmに対応し、全長59cmの2種類があります。
靴の中で邪魔にならない薄型の電熱トゥーウォーマーです。コントローラー一体型のUSBケーブルが付属。市販のUSBモバイルバッテリーにつないで使用でき、強さを3段階で調節できます。やわらかい生地を使っているので、はき心地は快適です。
使い捨てカイロの代わりに使用できる、エコな防寒グッズ。冬はつま先のしもやけで悩んでいる方におすすめです。
発熱する電熱ウェア
最後に電気の力でアイテム自体が発熱する電熱ウェアのご紹介です 。ジャケットやグローブ・ブーツの中に入れるインソール・電熱トゥウォーマーなど、現在では電熱ウェアで全身装備することができます。ただし長時間のツーリングではバッテリー切れを防ぐために出力レベルに注意しましょう。電熱ウェアの生地自体は薄手に作られているため、バッテリーが切れると極寒を味わうハメに。バッテリー切れや故障のリスクを避けて昔ながらの使い捨てカイロを選ぶのもアリですが、電熱グローブならカイロを貼るのが難しい指先までポカポカです。
防寒アイテムに頼るだけでなく休憩して体をあたためることも大切
バイクの防寒アイテムについてご紹介しました。防寒というとウェアばかりに目が行きがちですが、ほかにもさまざまな防寒アイテムが存在します。ウェアについてもただ着込むのではなく、インナーからアウターまでその役割をよく理解して選ぶことが大切です。しかし防寒アイテムに頼りきりではなく、ツーリング中は適度に休憩して、温かい飲み物を飲んで体の芯からあたためることも忘れないようにしましょう。
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