【メーカー取材】ウイスキーの「保存方法」とは? 開封後のポイントも紹介
ウイスキーは、開栓前は比較的保存がしやすいものの、開栓後は空気に触れることで風味が落ちてしまいます。そのため、開栓後は適切な方法で保存することが大切です。
そこで、1934年にスタートした「ニッカウヰスキー」ブランドを今に引き継ぐアサヒビールさんに、ウイスキーを保存するうえで注意したいポイントについてお聞きしました。ぜひ参考にしてください。
目次
ウイスキーの「未開封」と「開封後」の違い
ウイスキーは蒸留したお酒で、アルコール度数が40度前後あるため、未開封の状態で、適切に保存すれば何年も風味を落とさずに美味しく飲むことができます。
ただ、一度開封してしまうと、味や風味が落ちやすくなります。
開封後でも、適切な保存を行うことで、味が落ちるのを遅らせることができます。
開封後のウイスキー、いつまで美味しく飲める?
ウイスキーは、ワインやビール、日本酒といったアルコール度数の低いお酒と比べて、開封後の風味の変化はゆるやかです。
カフェバーで働いていた経験のある筆者は、およそ数か月~半年を過ぎると、味や香りの変化をはっきりと感じました(季節や保存場所によって期間は変わります)。
同じくアルコール度数の高い蒸留酒、ブランデーでも同様のことがいえます。味が落ちにくく、長期間にわたって美味しく飲めるとはいっても、早めに飲み切ることが肝心です。
ウイスキーの保存方法、基礎知識4つ
ウイスキーを適切に保存するための基礎知識を4つ紹介します。
① 日光(紫外線)を当てない
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ウイスキーを良い状態で保存するために最も避けなくてはいけないのが「日光」です。直射日光が差し込み紫外線にさらされる場所に保存なんで持っての他!
ウイスキーにとってはできる限り光を遮断した方が良いので、箱入りボトルの場合はそのまま箱に入れて保存しておくのがおすすめです。専用の箱が無い場合は、保存用に代わりの箱を用意してあげましょう。
② 温度と湿度を一定に保つ
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ウイスキー保存の基本は「冷暗所」です。高温・高湿な環境は避けるべきで、涼しく、光があたらない暗い場所が適しています。とはいえ、冷えすぎてしまうのも風味にとって悪い影響があるため、冷蔵庫の庫内で保管するのもよくありません(飲み方のひとつとして、冷蔵庫で冷やす場合があります)。
また、熱を発生しやすい電化製品の近くなども避けるようにしましょう。
③ 空気に触れさせない
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ウイスキーの酸化を防ぐため、空気に触れさせないのも重要なポイント。ボトル内のウイスキーが減ると、内側に含まれる空気量が増えるため、対策のひとつとして、ある程度内容量が減ったら小瓶に移して保存する方法があります。
④ 臭い移りのリスクを避ける
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ウイスキーは芳醇な香りが魅力です。香りが強いものの近くに長い期間置くと、臭いが移るリスクが高まります。納戸やクローゼットなどで保管を検討している場合は、臭いに注意しましょう。
アサヒビール株式会社が回答、ウイスキー保存のポイント
Q①:暑くて湿度も高い「夏」、冷蔵庫に入れるのは正しいですか?
Q②:ワインセラーを利用するケースがありますが、横に置いて保管するのは問題ないですか?
Q③:ウイスキーの銘柄、種類によって保存方法に違いはありますか?
「ノンチルフィルタード」とは、製造過程で白濁を防ぐための冷却濾過がされていない製品のことをいいます。
香味を損なわず原酒本来の味を愉しむことができますが、製品を冷やすことで白い澱(おり)という成分が現れることがあります。
ウイスキーの香味成分(高級脂肪酸のエチルエステル)の一部ですので、まったく心配はありません。寒冷地では、冬期にウイスキーが白濁することがありますが、これも「おり」で、温めると元にもどります。
澱(おり)については、こちらのアサヒビールさんのサイトで詳しく説明されています。見た目が白くなるだけで、飲んでも身体には害が無いのだということなのでご安心ください。もし気になる方は、ウイスキーを注ぐ際にペーパーフィルターなどで濾してから飲むと良いでしょう。
〈編集部ピックアップ〉ウイスキー保存に便利なアイテム
開封後のウイスキーの味を長くもたせるために、便利なアイテムを紹介します。
▼ 使い方を紹介する公式動画がこちら
【使用方法】
1)幅2~3cm程度を目安にカットして、台紙とフィルムをはがしてフィルムを保持します。
2)フィルムの幅半分ほどの位置で固定し、軽く伸ばしながら2周ほど瓶に巻いてください。
3)そして、ボトルの口部分を重ね伸ばしながら閉じていくと、完成です。
4)密閉性を強化するには、もう1枚フィルを追加して1回目の巻いたフィルムと少し重なるように巻くと有効的です。
セロハンテープのような接着性はありませんが、サランラップのように抑えるだけでピッタリとくっついてくれます。剥がす際も簡単なので、バーなど専門店でウイスキー保存にも使用されるおすすめグッズです!
【庫内サイズ(cm)】幅約17.6×奥行約32.1×高さ約34.4/庫内容量:25L/庫内有効容量:21L
【冷却方式】ペルチェ式
【最大収納本数】8本
【温度設定(環境温度:25℃)】8~18℃
【電源コード】約1.7m 【材質】スチール、ABS、ガラス
大容量のウイスキーや焼酎など、ボトルに差し込むだけで、自動で定量のドリンクを注いでくれます。ぎゅっと押す必要はなく、グラスの大きさに合わせて15mlや30mlなどの量を調整できます。ハイボールにしたり、ロックで楽しんだり、ご自宅はもちろんアウトドアの場でも重宝しそうです。電池は不要で、Type-cの充電ポート式です。
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