〈プロ解説〉キャンプ用フライパンのおすすめ15選、キャンプ飯レシピも紹介
アウトドアでキャンプ飯をおいしく作るために欠かせないフライパン。一言でフライパンといっても、鉄、アルミ、ステンレスなど、さまざまな素材があります。
キャンプで使うフライパンは、製品によってサイズ感も異なり、どれを選べば良いのか悩みますよね。
そこで今回は、キャンプで使うフライパンの選び方やおすすめ商品を紹介します。素材による使い勝手の違いも解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
まずはプロおすすめ、キャンプ用フライパン5選
おすすめポイント
ドイツの老舗turk社の鉄製フライパンです。名前の通りクラシックかつ無骨な見た目。つなぎ目がなく取っ手が一体化していることで、高い耐久性を誇ります。取っ手の先端が吊るして掛けられるよう、曲がっているのも特徴的。使用しないときは、ツールスタンドに掛けておくだけでもキャンプ映えします。鉄を育てながら長く愛用できる製品です。
おすすめポイント
キャンプ芸人でおなじみ、チュートリアル徳井義実さんのYouTube「徳井video」から生まれた鉄製のフライパン。使うほどに脂がなじみ、どんどん使いやすくなる仕様です。IH対応なので、キャンプに限らず家庭のIHコンロでも使用できます。取っ手部分とフライパン裏側には、猫2匹が描かれた「こじらせ飯」のおしゃれなロゴが入っています。使い始める前に必要なシーズニング(油ならし)作業が済んだ状態で発送されるため、到着後すぐに使用できるのもおすすめポイントです。
おすすめポイント
鋳物ホーロー鍋で有名なバーミキュラの、ホーロー加工されたフライパンです。ホーロー加工とは金属の表面にガラス質の釉薬(うわぐすり)を焼き付ける加工のことで、耐久性と耐熱性に優れています。また、油なじみが良く、焦げ付きにくいため、手入れも簡単です。取っ手は木製で、見た目がおしゃれなだけでなく、手になじみやすく調理もしやすいのがポイント。サイズは20〜28cmまで展開しているので、キャンプに行く人数に適したフライパンを選べます
おすすめポイント
ドイツ語で鍛えられた鉄という意味の「シュミーデアイゼン」。耐久性・耐熱性が高く、火力が強い焚き火や薪ストーブなどでも使用できます。鉄製で重量感があるためオートキャンプ向きですが、優れた熱伝導性と熱保持力をもち、調理時の使い勝手が良いのが魅力。さらに表面には網目状の溝があり、食材の下に油が行き渡ることで料理の焦げ付きを防ぎます。使用後の手入れもラクにできる製品です。
おすすめポイント
直火とIHの両方で使用できるニトリのフライパンです。アルミニウム合金とステンレス鋼で作られ、フッ素加工が施されています。焦げ付きにくく、調理や手入れも簡単です。サイズは16cmと20cmの2種類があります。別売りでスキレットグリルパン用の蓋もあるのが便利。オーブンや魚焼きグリルでも使えるので、キャンプはもちろん家庭でも活躍するでしょう。
キャンプで使うフライパンの特徴
ポイント解説
キャンプで使うフライパンには大きく2つのタイプがあり、それぞれ特徴があります。キャンプスタイルなどにあわせて選びましょう。
① 焚き火で使える耐久性に優れたもの
キャンプで焚き火調理に使うフライパンは、強い火力でも破損しないよう耐久性に優れています。また焚き火の炎が大きく上がっても火傷しないよう、取っ手が長く設計されているのも特徴です。
② 折りたたみでき携行性に優れたもの
キャンプで使用するため、携行性も重要。持ち運びの際にかさばって場所をとると、持っていくのが面倒になり使用頻度が低くなります。
そのため、キャンプ用のフライパンには、取っ手を折りたためたり、取り外せたりして携行性に優れているものもあります。
キャンプで使うフライパンの4つの選び方
ポイント解説
フライパンは使用シーンや扱いやすさで選ぶのがおすすめ。素材やサイズ感、手入れの仕方なども解説するので、自分に合ったフライパンを見つけましょう。
① 素材|主に鉄・アルミ・チタン・ステンレスの4種類
▼耐熱性・保温性が高い「鉄」
鉄は耐熱性に優れているため、焚き火などの強い火力で調理可能。また蓄熱された鉄フライパンは、保温性が高いのも特徴です。油のなじみが良く、焼きムラなく仕上がるため、料理がより一層おいしく感じられます。
一方で、重く、サビやすい点がデメリット。持ち運びにあまり影響がない、車を使ったオートキャンプスタイルの方や、メンテナンスが苦ではない方におすすめです。
▼熱伝導率が高い「アルミ」
アルミ製のフライパンは、軽く熱伝導率が高いのが特徴。時間をかけずに素早く調理ができます。ただし焦げ付きやすく、耐久性が低いのがデメリット。焚き火などの強い火力で熱すると変形してしまう恐れがあります。
焦げ付きを防ぐフッ素加工が施された製品もあるので、チェックしておきましょう。アルミ製のフライパンは軽量で携行性が高いため、荷物を軽くしたい方におすすめです。
▼耐久性・耐腐食性が高い「チタン」
チタン製のフライパンは軽くて、耐久性・耐腐食性が高いのが特徴です。軽量で頑丈なため使い勝手が良い一方、ほかの素材のフライパンと比べると高価なのがデメリット。
また熱伝導率が低いため、温まるまで時間がかかります。とはいえ軽量・頑丈が最大のメリットなので、人気が高い素材です。1つのフライパンを長く愛用したい方にはチタン製をおすすめします。
▼安価で入手できる「ステンレス」
Photo by iStock
ステンレス製のフライパンは頑丈で、耐久性・耐腐食性が高いのが特徴。チタン製より耐久性は劣りますが、価格が安く気軽に手に入れられます。
さまざまなフライパンを試してみたい方や過度な耐久性を求めない場合は、ステンレス製がおすすめです。
② サイズ|キャンプに行く人数に適したものを
サイズは、キャンプに行く人数によって変えるのがおすすめです。
- ソロキャンプで使用|直径15〜18cm程度
ソロキャンプでは、小さめのフライパンで十分。サイズは直径15〜18cmを目安に選びましょう。持ち運びやすさを重視してサイズを決めてください。小さいフライパンで調理するのも、ソロキャンプならではの楽しみです。
- デュオキャンプで使用|直径17〜20cm程度
デュオキャンプや、ソロでも少し多めに調理したい場合は、直径17〜20cm程度のフライパンを選びましょう。サイズが小さすぎると1人分しか調理できず、時間がかかります。デュオキャンプでも作りたい量が多い場合は、20~24cm程度のフライパンがおすすめです。
- ファミリーキャンプで使用|直径22〜26cm程度
ファミリーキャンプ(4人〜)の場合は、直径22〜26cm程度の大きめのフライパンを選びましょう。それより大きなサイズだと持ち運ぶ際にかさばるため、大きさが足りない場合は20cm程度のフライパンをサブで使うと便利です。大きめのフライパンを購入する場合は、携行性が高いものを選びましょう。
③ 持ち運びやすさ|コンパクトに収納できると便利
キャンプ用のフライパンは外で使用するため、持ち運びやすい製品を選びましょう。取っ手が取り外せて分解できたり、折りたためたりするものだと、収納サイズがコンパクトになります。
またクッカーやケトルなどの調理器具と重ねてスタッキングできるフライパンも便利。1つにまとめられると、積み下ろし作業も1回で済むので楽になります。
ポイント解説
キャンプスタイルによっては軽さも重要なので、徒歩キャンプの場合や、駐車場からキャンプサイトまで距離がある場合は、重量もチェックしましょう。
④ 手入れ・保管のしやすさ|特に鉄製はサビに注意
Photo by iStock
手入れ・保管のしやすさは、フライパンの素材や施されている加工によって変わります。特にアルミ製や鉄製のように焦げ付きやすい素材は手入れが必要です。
しかしキャンプで使うたび、毎回力を入れてゴシゴシ磨くのは一苦労。フッ素樹脂(テフロン)加工やチタンコーティング、セラミック加工が施されたフライパンを選ぶといいでしょう。
ただし表面加工が施されたフライパンは、高温で使用するとコーティングが傷み剥がれやすくなるため、強火での調理には不向きです。焚き火の温度は低くても250℃以上ですが、フッ素加工は約260℃、セラミック加工は約400〜450℃で傷むといわれています。焚き火で調理する場合は、高温になりすぎないよう注意しましょう。
Photo by iStock
鉄製のフライパンはサビやすい特徴があり、保管方法がほかの素材と異なります。鉄製は水が付いたまま保管するとサビてしまうため、水気を拭き取って薄く油を塗り、新聞紙に包んで風通しが良い場所で保管します。
窒化加工がされているフライパンであればサビにくいので、「鉄製が良いけど保管しやすいフライパンが欲しい」という方は窒化鉄フライパンを選びましょう。
フライパンで簡単に作れるキャンプ飯
ポイント解説
フライパンがあればメイン料理からデザートまで、おいしいキャンプ飯が簡単に作れます。22〜28cmのフライパンを使用した、おすすめ料理を3品紹介します。
レシピ① やわらかお肉のごちそうすき焼き
筆者提供
【作り方】
①フライパンに水と昆布を入れて30分おいて火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出してだしをとる。昆布だしは別容器にうつしておく。
②野菜を食べやすいサイズにカット。フライパンを中火で熱し牛脂を入れ、牛肉をサッと焼く。砂糖・醤油・昆布だしを加えて野菜を並べ、具に火が入れば完成!
引用:ソロキャンプで使える 鉄フライパンごちそうレシピ
レシピ② 大胆アクアパッツァ
筆者提供
【作り方】
①あさりは砂抜き・ニンニクみじん切り・プチトマトは半分にカット。真鯛は塩・コショウを振る。
②オリーブ油を中弱火で熱しニンニクを入れ、香りが出てきたら中火にして真鯛の片面を焼く。
④真鯛を裏返してあさりとブラックオリーブ、ローズマリーを入れる。白ワインと水を加えて強火で煮立たせる。
⑤あさりが開いたらプチトマトを加え、全体をゆすって馴染ませたら完成!
引用:ソロキャンプで使える 鉄フライパンごちそうレシピ
レシピ③ オープンアップルパイ
筆者提供
【作り方】
①弱火でパイシートを両面こんがりと焼いて取り出す。
②砂糖とシナモンパウダーを混ぜ、中火でバターと一緒に溶かす。
③カラメル色になったらりんごを入れて絡め、水分が出たら強火にし水分を飛ばす。
④りんごの中心がシャキッとする程度でブランデーを加えアルコールを飛ばす。
⑤焼いたパイの上にりんごをのせて完成!
引用:ソロキャンプで使える 鉄フライパンごちそうレシピ
〈編集部PICK UP〉キャンプ向けフライパン、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数あるキャンプ向けフライパンの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの商品を紹介します。
- ロゴス(LOGOS)
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鉄の職人グリルパン16-BC 81062261
- 税込み2,700円(Amazon)
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ヘラ絞り加工で鉄製の軽量化を実現
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鉄板にヘラを押し当てながら成形した、日本製の本格鉄フライパン。鉄の厚みを抑えて軽量化したことで、調理しやすくなっています。
取っ手には真鍮製グロメットをあしらい、持ち運びのときにカラビナでリュックなどに吊り下げられるのも便利です。
表面のハードテンパー加工により、シーズニングは不要。IHクッキングヒーターやオーブン対応で、自宅でも活躍します。
- Stabilotherm
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アウトドア用フライパン 811551
- 税込み14,361円(Amazon)
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高機能の取っ手で直火調理にもおすすめ
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折りたたみ可能な取っ手を備えたフライパンです。カバンの中でかさばらず、コンパクトに持ち運べます。
中空の取っ手に枝を差し込めば、さらに持ち手を延長できます。手に熱を感じにくく、直火調理にもおすすめです。
1.9mmの厚みがあるスウェーデン鋼を採用した、タフな作りも特徴。アウトドアで気軽に使えるアイテムが欲しい方に向いています。
-
Amazon冬支度セール開催中!Amazonで見る
- エバニュー(EVERNEW)
-
U.L. Alu.Pan 16cm ECA382
- 税込み5,684円(Amazon)
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持ち運びやすく、熱伝導率が高いアイテム
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薄くて硬いアルミニウムを採用し、熱伝導率の高さと軽さを両立。スピーディーに食材へ熱が届き、お湯も早く沸きます。
深さがあるため、煮たり茹でたりするレシピにも対応可能です。取っ手は折りたたみでき、コンパクトに携帯できます。
食材が触れる面に施した「Titaniumプラズマコーティング」により、焦げ付きにくく耐久性に優れています。水が自由に使えないアウトドアシーンでも、メンテナンスが簡単です。
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
本体素材 |
重量 |
---|---|---|---|---|---|
【筆者おすすめ】TURK クラシックフライパン 3号 22 |
つなぎ目のない一体型の鍛造フライパン |
幅21.8×奥行43×高さ11.9cm |
鉄 |
1200g |
|
【筆者おすすめ】TOKUI VIDEO STORE こじらせパン |
使うほどに脂がなじんで使いやすい |
24cm |
鉄 |
記載未確認 |
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【筆者おすすめ】愛知ドビー バーミキュラ フライパン 20cm FP20 |
鋳鉄ホーローで急冷急加熱に強い |
直径20×幅38×高さ8.5cm(深さ3.5cm) |
鋳鉄ホーロー |
約700g |
|
【筆者おすすめ】ペトロマックス(Petromax) シュミーデアイゼンフライパン sp20 13292-6 |
油や肉汁が流れやすい網目状の溝 |
直径20×全長40cm |
鉄 |
860g |
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【筆者おすすめ】ニトリ IH・ガス火 二層鋼グリルパン 片手 16cm 8949188 |
フッ素コーティングの2層鋼 |
幅23.8×奥行16.1×高さ4.4cm |
アルミニウム合金、ステンレス鋼 |
約260g |
|
Bush Craft(ブッシュクラフト) たき火フライパン |
取っ手を現地調達するワイルドな一品 |
約直径22.5×深さ1.8cm |
鉄 |
505g |
|
エバニュー(EVERNEW) PANTAPAS /400FD ECA077 |
携帯性に優れた小さなアイテム |
11×深さ0.5cm |
アルミニウム |
49g |
|
ユニフレーム(UNIFLAME) ちびパン 666357 |
自宅でも使えるコンパクトモデル |
約直径16.3×深さ3.5cm |
黒皮鉄板 |
約390g |
|
ロゴス(LOGOS) 鉄の職人グリルパン16-BC 81062261 |
ヘラ絞り加工で鉄製の軽量化を実現 |
約口内径13×全長22×深さ2cm |
スチール |
約230g |
|
Stabilotherm アウトドア用フライパン 811551 |
高機能の取っ手で直火調理にもおすすめ |
直径21cm(取っ手20cm) |
鉄(スウェーデン鋼) |
630g |
|
ユニフレーム(UNIFLAME) 山フライパン17cm 667651 |
メンテナンスしやすくお皿としても活躍 |
約直径17×高さ4cm(収納時) |
アルミニウム |
約170g |
|
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) ファイバーライン ミニパン 16cm UG-1576 |
素早く熱を伝え、長く使える鉄製 |
約16×28.5×高さ5.5cm |
鉄 |
約360g |
|
エバニュー(EVERNEW) U.L. Alu.Pan 16cm ECA382 |
持ち運びやすく、熱伝導率が高いアイテム |
直径16×深さ5cm |
アルミニウム |
134g |
|
trangia(トランギア) ノンスティックフライパンXL TR-307258 |
たっぷり作りたいときにぴったりな大きさ |
直径29×高さ5.3cm |
アルミニウム |
350g |
|
エスビット(Esbit) アルミフライパン ESP185HANS |
取っ手のない頑丈なフライパン |
直径18.5×高さ3.5cm |
アルミニウム |
149g |
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