ビールがまずい、なぜ? 美味しく飲める工夫も紹介
ビールはまずいから苦手という人や、急にお酒がまずくなったと感じている人は、飲み会などの席でビールを楽しもうと思っても、なかなか・・・。
実は「ビールがまずい」、または「突然まずく感じるようになった」ことには考えられる理由があるのです。
そこでこの記事では、ビールがまずいと感じる理由と、美味しく飲むための工夫を紹介します。最後にビールのランキングも紹介しますので、そちらもご覧ください。
ビールがまずい、その理由とは?
好きな人の多いビールを、なぜまずく感じるのか詳しく解説します。
「ビール=苦い」という認識
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人の舌には、甘味・酸味・塩味・旨味・苦味の「五味」を感じる受容体が存在しています。この五味には、食事を美味しく味わう以外にも役割があります。
例えば、甘味は体を動かすエネルギーとなる「糖質」の味。生命活動には欠かせない存在なので、基本的に人は甘味を好むようになっています。
また、旨味はたんぱく質を分解してできる「アミノ酸」の味。肉や魚などはたんぱく質を多く含み、旨味を感じます。
アミノ酸は体を構築するために必要な栄養素であり、糖質と同様に欠かせない存在です。
酸味の場合、柑橘類の味か、食べ物が腐った味の2種類から判断されます。
では、ビールの主な味である「苦味」とはどのような味なのでしょうか。
苦味は本来、毒を含んでいることを示す味として認識するため、本能的に体を守ろうとするのです。
実際に自然界で毒を口にすると苦く、体内から排出しようと体の防御反応が働きます。そのため、苦味を含むビールのような飲み物は、安全だと理解できない限り体は拒絶してしまうのです。
これが初めてビールを飲むときなどに「まずい」と感じる理由です。
体調が悪いとまずく感じることも
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味の感じ方は、体調によっても変わることがあります。国税庁の「お酒のおいしさと味について」によると、以下のように紹介されています。
身体が疲れたときは、酸味を感じる味覚が弱まり、疲労物質の代謝を促進する酸っぱいものがおいしく感じます。長い会議などで精神的に疲れると、苦味の感覚が弱まり、刺激の強いブラックコーヒーがおいしく感じるのです。
このように体調によって味覚が変わることはビールにも当てはまり、本来、毒のあるものを示す苦味はより敏感になり、苦味の受容体である舌が受け付けなくなります。結果として苦味が不快に感じてしまい、より一層まずく感じる可能性があります。
ビールを好む人でも、いつもよりビールがまずいと感じたら、体調に異変があることを疑いましょう。
ビールが美味しい、そう感じる仕組みとは
初めて飲んだときに「まずい」と感じたビールが、美味しく飲めるようになる理由について解説します。
「加齢」による味覚機能の変化
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子どものころ苦手だった食べ物が大人になると食べられるようになることは多いです。例えば、ピーマンが苦手だった人も大人になると「自然と食べられるようになった」という話はよく聞くでしょう。
これは加齢による味覚機能の変化が要因だと言われています。国立研究開発法人 科学技術振興機構によると、以下のように記されています。
一般的に加齢と共に、より味の濃いものを好むようになると考えられている。実際、様々な食品の味強度と嗜好性を比較した研究において、若齢者よりも高齢者の方がより味の濃い食品を好むことが報告されている。味の濃いものを好むようになる理由として、加齢によって味に対する感度が低下するためだと考えられる。
「経験」により美味しく感じる
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人はビールの苦味を本能によって排除しようとしますが、繰り返しビールを飲むことで次第に脳は「安全な飲み物」と判断するようになります。
そのため、ビールの苦味も毒のあるものを示す味としてではなく、楽しむものとして認識するようになり、不快感が軽減されます。国税庁の「お酒のおいしさと味について」にも、以下のように紹介されています。
ただ人間だけは、このような本能的な嗜好だけでなく、逆に苦味や酸味を好む場合もあります。ビールの苦味やワインの酸味がそうです。本能的には危険を感じながら、経験的にこの苦味は安全だということを覚えていますので、飲む時にスリルや緊張を感じて、その感覚を楽しんでいると言われています。ジェットコースターやホラー映画を好むのと同じことです。だから大体の人は、初めてビールを飲んだ時は苦いだけでおいしく感じなかったと思います。
つまり、苦味が原因でビールがまずい・苦手と感じている人は、舌が苦味に慣れるように、少しずつビールを飲むようにすれば、いずれ楽しめるようになる可能性があるといえます。
ビールを美味しく飲むための方法
ビールの苦味を抑えて、飲みやすく感じるための方法を紹介します。
適した温度に冷やす
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日本のビールは冷やすことで美味しい味わいになる種類が多くあります。日本ビール株式会社によると一般的なビールは6℃から8℃あたりが最適の温度とされています。
夏の暑い日であれば、もっと冷やすことでより美味しく飲みやすくなることでしょう。
自宅で飲むときは冷蔵庫で冷やすことはもちろん、グラスも冷やしておくのもおすすめです。
塩味・甘味がある食べ物と一緒に食べる
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ビールの苦味は塩味や甘味がある食べ物を一緒に食べることで、不快感が軽減されるでしょう。苦味が和らぐことで、おつまみとビールが進みやすくなるのです。
ビールに慣れていない段階であれば、ビール単独で味わうのではなく、好きなおつまみと一緒に味わうのがおすすめです。
飲みやすいビールで慣れる
ビールにも複数の種類があるので、自分に合ったビールを選ぶのも手です。とくにおすすめは、フルーツビールやフルーティな味わいのクラフトビールです。
まずは苦味を感じにくいビールで舌を慣らしてみましょう。
ビールに慣れる、おすすめカクテル
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カクテルなら自分で飲みたい量にあわせて自由に作れるので、ビールに慣れるのにぴったりです。
シャンディガフ
シャンディガフは、ビールとジンジャーエールを同じ分量で割ったカクテルです。。
よく冷やしたグラスにジンジャーエールを注ぎ、その後からビールを追加してください。
ジンジャーエールの甘さがビールの苦味を和らげ、さっぱりとした味わいを楽しめます。
レッドアイ
レッドアイは、ビールとトマトジュースを同じ分量で割ったカクテルです。
シャンディガフと同様に、冷やしたグラスにトマトジュースを注ぎ、ビールを追加して炭酸が逃げないように優しく混ぜてください。
トマトジュースの甘さとビールのさっぱりとした良いバランスの味わいなので、フルーティなビールを飲みたい方におすすめです。
コークビア
シャンディガフがお気に召さなかった方にはコークビアがおすすめです。
作り方はシャンディガフと同様で、ジンジャーエールをコーラにすれば完成です。コーラが好きな方は、まずコークビアを試すと良いでしょう。
ビター・オレンジ
ビター・オレンジはビールとオレンジジュースを同じ分量混ぜたカクテルです。
オレンジジュースのさっぱりとした酸味と甘味がビールの苦味をカバーします。すっきりとして飲みやすいので、ビールカクテルの中でもハードルが低いです。
パナシェ
パナシェはビールとサイダーを合わせたカクテルです。炭酸水である「ソーダ」ではなく、甘く美味しいサイダーを使うのがポイント。
サイダーの甘さがビールの苦味を抑え、シャンディガフやコークビアと違いシンプルな味わいを楽しめます。
カシスビア
スーパーでも置いていることが多いカシスリキュールを使ったカシスビアもおすすめ。
ビールをアルコールで割っているので度数は高いですが、女性でも飲みやすいフルーティな味わいになります。
大手ビールメーカー売上ランキング
最後に、最新のビールの市場ランキングを紹介します。なお、ランキングには第3のビールや発泡酒は含みません。
※「ビール の市場ランキング | ウレコン」(集計期間:2022年12月01日 〜 2023年02月28日)を元にランキングを掲載しています。
3位 アサヒスーパードライ 350ml×6
3位は2位と同じくアサヒスーパードライ 350ml缶の6本入りでした。
6位 アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶 大生 485ml
6位は1位のアサヒスーパードライ 生ジョッキ缶の容量が大きいものでした。
8位 キリン一番搾り 350ml×6
8位は5位で紹介したキリン一番搾りの350ml缶6本セットでした。
9位 キリン一番搾り 500ml
9位は5位で紹介したキリン一番搾りの500ml缶でした。
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