高圧で噴射する水の力で汚れを落とす高圧洗浄機。洗車だけでなく、外壁やコンクリートの床、ウッドデッキなど、今まであきらめてきた場所の汚れが落ちると評判です。

ただ、家庭用の高圧洗浄機でも、数千円から5万円以上するものなどがあり、どれを選べばいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、家庭で使用するのに適した高圧洗浄機の選び方をご紹介します。きれいにしたい場所や環境にあった高圧洗浄機がきっと見つかることでしょう。

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まずはプロおすすめ、家庭用高圧洗浄機4選

筆者が紹介「HK-1890を使った洗車のやり方」公式動画がこちら

「Vittorioシリーズ」を紹介する公式動画がこちら

「タンク式高圧洗浄機 SBT-512N」を紹介する公式動画がこちら

「モバイル高圧洗浄機 KHB 6」を紹介する公式動画がこちら

高圧洗浄機で汚れをスッキリきれいに

高圧洗浄機は水道水の圧力を高圧にして噴射ができるので、水圧でブロックやコンクリートなどの表面にこびりついた汚れを落とせます。水道ホースとデッキブラシを使ってこするよりも、速く、楽にきれいにすることができるのが魅力です。

汚れ落ちは、使用する機種、洗浄する場所の汚れ具合により異なります。噴射する水の圧力が強いほうが、汚れ落ちがよくなりますが、購入の際は、商品ページのレビューを参考にすることをおすすめします。同じような汚れで悩んでいた方の、実際に使ってみた感想が参考になると思います。

高圧洗浄機でどのくらい汚れが落ちるのかは、以下の動画を参考にしてみてください。

▼ヒダカ家庭用高圧洗浄機 HK-1890 洗浄力テスト

高圧洗浄機の選び方、5つのポイント

きれいにしたい場所や汚れの程度にあわせて、適切な高圧洗浄機を選びましょう。

①吐出圧力｜常用の数値をチェック

噴射する水の力で汚れを落とすので、水圧が高いほど、汚れ落ちがよくなります。各機種のスペック表記には水圧を指す吐出圧力の表示があるので、選ぶ基準となるでしょう。水圧の単位はMPa（メガパスカル）で、数字が大きいほど高い水圧となります。

メーカーにより「最大吐出圧力」と「常用吐出圧力」のどちらかが表記されていますが、「最大吐出圧力」は製品本体の限界値を表すため、水圧の強さを比較する際は平均値である「常用吐出圧力」の表示を参考にしてください。

実は、洗車だけに高圧洗浄機を使用するのなら、それほど高い圧力は必要ありません。逆に、高い圧力で洗車をしてしまうと、車の塗装面を傷つけてしまいます。洗車だけに使うのであれば、常用吐出圧力が5.0MPaほどあれば十分です。

洗車だけでなく、外壁、コンクリートの床面などの掃除にも使用したい場合は、常用吐出圧力が5.0MPa程度の機種では、汚れが落ちない場面が多くなってしまいます。圧力の高い機種（常用吐出圧力7.5MPa以上）の中から、ノズルなどで圧力の調節ができるものを選ぶか、車からの距離を取って作業するのがいいでしょう。

できるだけ圧力が高い機種を使用したほうが早く効率的に清掃できますが、汚れの種類や洗浄対象物によって、汚れ落ちや材質の耐性は異なるので、必ず目立たない場所で試してから全体の掃除をしてください。

②モーター｜パワーや静音性ならインダクションモーター

家庭用の高圧洗浄機では大きく分けて、インダクションモーターとユニバーサルモーター、2つの種類のモーターが採用されています。

音が気になるという方は、インダクションモーターを採用している機種を選んでください。業務用機にも採用されている耐久性の高いモーターで、使用地域によって50Hz（東日本）と60Hz（西日本）に分かれます。

1つの周波数に特化した設計により無駄を省いた内部構造となっているので、周波数の分けがないユニバーサルモーターと比べて、モーター音が控えめで、長寿命です。モーターの構造上、ユニバーサルモーターより本体重量が重くなります。

軽さを重視するなら「ユニバーサルモーター」

持ち運ぶことが多く、軽さを重視する場合は、ユニバーサルモーター採用の機種を選んでください。一般的なモーターで安価な機種が多いのもメリットです。

ただ、モーターの特性上、比較的音がうるさく、耐久性ではインダクションモーターに劣ります。頻繁に使用することがなく、あまり音が気にならないという方におすすめです。

③給水方法｜水道がないなら自吸・タンク式

高圧洗浄機は、ホースで水道の蛇口とつないで使うのが一般的です。水道の勢いを高圧洗浄機で増幅して、高い水圧で噴射します。

水道が近くにない場合は、貯め水が吸い上げられる自吸機能を搭載した機種か、タンク式の機種を選びましょう。水道に直接つながない場合、水圧が落ちるので注意してください。

④電源の種類｜アウトドアならバッテリー式が便利

家庭用高圧洗浄機は、100Vのコンセントにさして使用するのが一般的ですが、最近ではバッテリー式のコードレスタイプもでてきています。

コードレスタイプの場合、一般的な100Vのものに比べ吐出圧力が低く、1回の充電で使用できる時間は10～15分程度と限られています。一方でセッティングが簡単なので、アウトドア用や、狭い範囲を軽く清掃したい場合などにおすすめです。

エンジン式の機種もありますが、稼働音がかなり大きいので、住宅街などでの使用は避けた方が無難でしょう。

⑤ノズルの種類｜水圧調節や高圧力を使い分け

メーカーによって名称は異なりますが、高圧洗浄機のノズルは代表的なものとして、噴射角度を変えて水圧が調節できるノズル（標準ノズル、バリアブルノズルなど）と、水を回転しながら噴射することで高い水圧が出せるノズル（ターボノズル、サイクロンジェットノズルなど）の2種類があります。

洗車の際は、塗装を傷めてしまわないよう水圧が調節できるノズルを、コンクリートのコケを落としたいときなどには、回転しながら噴射するノズルを、というように用途に応じて使い分けるといいでしょう。

家庭用と業務用の違い

高圧洗浄機は業務用も販売されています。家庭用との一番の違いは、耐久性です。業務用の機種は、内部の部品やアクセサリーにいたるまで、頻繁に使用するのに耐えられる強度で作られています。そのため、安くても10万円以上の価格となってしまうのです。

家庭用の機種は、月に1～4回程度の使用を想定して作られているため、頻繁な使用には向きません。家庭用の機種を業務用途で使用する場合は、メーカー保証の対象外となるほか、ご家庭での使用でも頻度が多い場合、同じく対象外となることもあるため、注意してください。

あると便利なアクセサリーは？

高圧洗浄機に取り付けて機能アップできるアクセサリーの中から、あると便利なものを3つご紹介します。必要に応じてご購入ください。

①フォームランス

洗剤を泡状にして噴射するノズルで、高圧洗浄機で洗車する方にとってマストなアクセサリーです。洗車以外にも、窓や網戸の清掃などで活躍します。

②テラスクリーナー

円盤の直径の幅で一気に洗浄することが可能なアクセサリーで、ノズルよりも作業効率が上がるため、広い床面を清掃するときにおすすめです。

また、円盤の中で水が噴射し、汚れた水が周りに飛び散らないので、お隣との境界近くなど、配慮が必要な場所で使う際にも役に立ちます。

③パイプクリーニングホース

配管清掃専用のホースで、人気の高いアクセサリーのひとつです。ホースの長さ、太さ、材質、先端のノズルの形状などによって、ホースの種類は数多くあります。

クリアできる配管のカーブ数や清掃できる配管の太さなども異なるので、清掃したい配管の規格、場所に適したホースを選ぶことが重要です。

〈編集部PICK UP〉高圧洗浄機、人気メーカーの売れ筋商品

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