低温調理器おすすめ10選!選び方と使い方、できることを紹介

高園みか
公開: 2019-05-08

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肉をしっとりやわらかく調理できる低温調理器。焼く・煮る・蒸すに続く新しい調理方法で、食材の旨味を簡単に凝縮します。聞き慣れない方もいると思いますが、温度管理の難しい料理を簡単に作れるのが低温調理器です。

今回は低温調理器でできることや、使い方と選び方をご紹介します。おすすめ品では、貝印・BONIQ・Anova・アイリスオーヤマなど人気メーカー品もラインアップ。機能や価格を比較しながら、使いやすいものを見つけてください。


低温調理とは?

低温調理で作った料理

低温調理とは、低温でじっくり調理する方法です。ミオシン・コラーゲン・アクチンと呼ばれる3つのタンパク質を含む肉の場合では特に力を発揮。肉の特性を利用し、50℃以上66℃未満の温度を保ち続けて肉をやわらかくおいしく調理します。

肉の弾力や甘みを引き出すミオシンの変性には、50℃以上の加熱が必要です。コラーゲンは60℃程度で熱を加え続けることで、トロッとした食感に変わります。アクチンは66℃以上で変性し、肉がパサつく原因に。低温調理なら、パサつきやすい鶏胸肉もしっとりおいしく仕上がります。

低温調理のメリット

低温調理の魅力は、簡単においしく調理できることです。基本は湯煎なので、火の番をつきっきりで行う必要がありません。食材が直接水に触れないので、旨味を閉じ込め栄養素の流出も防げます。

低温調理で作れる料理

低温調理はじっくり加熱するため、肉料理がおいしくできます。例えば、ローストビーフ・ローストポーク・サラダチキン・チャーシューは、しっとりジューシーに。温泉卵やヨーグルトも、温度を一定に保てるためほったらかしでも簡単に作れます。

低温調理の注意点

低温調理は加熱する温度帯が低く、殺菌力に対して弱い一面があります。調理時間が長いので、菌が繁殖しやすい環境です。衛生面の管理を徹底しないと食中毒の原因になり得ます。調理前後では細心の注意を払いましょう。

人気の低温調理器とは?

料理をしている女性

低温調理器とは、お湯を入れた鍋にセットして温度を一定に保ちながら湯煎する調理器具です。長い時間一定温度で加熱することで、ムラのない仕上がりになります。具材を入れてほったらかしていてもおいしい料理ができあがるので、料理が苦手な方にも向いています。

低温調理器の使い方

適切に低温調理器を使えば、おいしい料理が簡単に作れます。低温調理器の使い方をご紹介します。

事前準備のポイント

低温調理は衛生面への配慮が重要です。新鮮な食材を使う・清潔な調理器具を使う・食材に触れるなら調理用ビニール手袋を使用しましょう。

食材を密封バックに入れる

作りたいメニューに必要な下味をつけ、密封バッグに入れます。必ず耐熱の密封バッグを使ってください。耐熱でないものを使いバッグが破れると、せっかくの料理がうまく仕上がりません。

低温調理器で加熱

水を入れた鍋に低温調理器と食材を入れた密封バッグをセットし、低温調理器の温度設定を行います。投入する食材は、鍋に余裕をもって入れられる量にすることが大切です。余裕があると熱が均一に伝わり、おいしく仕上がります。調理したい食材のサイズによって加熱温度や時間が異なるので、メーカーサイトや取扱説明書を参考にしましょう。免疫力の弱いお年寄りや子供が食べる場合は、食材の中心温度を75℃にして少なくとも1分以上の加熱が必要です。

すぐに食べない場合は急冷して保存

氷水

完成した料理をすぐに食べない場合は、氷水での急冷が必要です。密封バックが浮いていると冷却できないので、氷水の中に食材全体がつかっていることを確認してください。完全に冷めたら、冷蔵または冷凍保存をします。

低温調理器の選び方

実際に見たことがないアイテムなので選び方の見当がつかない方も多いのではないでしょうか。低温調理器を選ぶときのポイントをご紹介します。

温度設定やパワーに注目

低温調理器は、機種によって設定可能な温度範囲が異なります。温度設定は、機種により、0.1℃刻み・0.5℃刻みとさまざまです。温度管理を繊細に行いたい方は、細かく調整できる機種を選びましょう。1000W以上あるハイパワータイプは、大きな食材も一定温度で加熱可能です。水を温めるスピードも早いので、料理時間の短縮にもなります。

取り付け方法

低温調理器は、鍋の側面に取り付けて使用します。取り付け方は、クリップ式とねじ式の2種類です。

クリップ式

クリップ式低温調理器

取り付け部分がクリップのタイプです。鍋の側面をクリップで挟むだけなので、誰でもワンタッチで簡単に取り付けられます。準備に手間をかけたくない方におすすめです。

ねじ式

ねじ式低温調理器

ネジを締めて鍋に固定するタイプです。ぐらつかず固定できるので、安全に調理できます。調理中に鍋から離れたい方におすすめです。

使いたい鍋の深さに対応しているか

低温調理器は、機種によって調理できる最低・最高水位が決まっています。対応水位にあわせて鍋を選びましょう。深さ20cm程度の鍋を推奨していることが多く、パスタ鍋やコンテナがおすすめです。低温調理器用の穴が空いた蓋つきコンテナも販売されています。鍋やコンテナを新規購入したくない方は、家庭にある鍋の深さを基に低温調理器を選んでください。

コンセントをチェック

コンセントの画像

意外と盲点になるのがコンセントの長さです。コンセントが短いと延長コードが必要になります。コンセントについてはキッチンで使いやすい長さかどうか事前に確認しましょう。

できることが広がる便利機能

料理をしている女性

低温調理器にあると便利な機能をご紹介します。

防水機能

防水機能があると、うっかり低温調理器を鍋内へ落としても安心です。丸洗いもできるので清潔に使えます。衛生管理が重要な調理方法なので、便利機能の中でも特におすすめです。

スマホアプリとの連動

専用アプリと連動することで、温度調節や調理時間をスマホから設定できます。低温調理器の小さな画面だと操作しにくい方にもおすすめの機能です。外出中に加熱して帰宅前に温度を下げれば、保存や食べる準備がスムーズに。鍋に水と低温調理器をセットして外出し、途中アプリで予熱を開始しすると帰ってすぐ調理をはじめられます。スマホアプリ対応製品で、スタート何℃・そのあと何℃といった2段階の温度設定ができるモデルもあり便利です。

自動タイマー

調理時間が長い低温調理は、「何時からスタートしたんだっけ?」と忘れてしまう人もいるのでは。タイマーつきなら、調理時間を正確に計れます。さらにアラームがついていると終了時に知らせるので、放置していても忘れません。

安全装置

安全装置は、水位の過不足時に自動停止する機能です。適切な水位で調理することで、空焚きを防ぐとともに衛生的に調理ができます。安心して低温調理を楽しみたい方は、安全装置付きのタイプを選びましょう。

真空低温調理ができる道具付き

低温調理には通常耐熱性のある密封バッグを使いますが、内の空気を完全に抜けないと熱の入りを妨げる原因になります。一方、真空パックにすれば食材にムラなく熱が入り、浸透性が高まり味がよく染みおいしい仕上がりです。ワンランク上の料理を作りたい方は、真空パックを作れるシーラーのほか専用ツールがセットのタイプをチェックしましょう。肉汁を閉じ込めてよりやわらかい食感を楽しめます

おすすめの低温調理器10選

おすすめの低温調理器をご紹介します。アイリスオーヤマ・貝印・BONIQ・Anovaなど人気メーカー品もラインアップ。価格と温度設定のような機能にも注目して選んでください。

人気のrazorrirz-08にwi-fiがついた最新モデル「Razorri RZ-09」

クリップ式で簡単に脱着可能、真空パック調理も可能な低温調理器として人気のRazorriシリーズに、wi-fiが搭載されたモデルです。スマートフォンに専用アプリをダウンロードすれば、離れた場所でも制御が可能になります。また、豚肉料理から魚、卵と幅広いレシピの調理もできます。

また、本体の色が予約中は青、調理中は緑、調理完了で赤に変色するので、離れたところからも一目で低温調理がどの段階まで進んでいるかも把握できます。使用の際には、プラグの変換アダプターが必要です。

対応水量とパワーの強さで選ぶならこれ「STYLUX gludia GLU-INM01」

1200Wのハイパワーに加えて、20Lまでの低温調理が可能な対応水量の多さを誇る製品です。大きなかたまりのお肉を調理したい時や、パーティメニューで大量のメニューを作りたい時にも活用できます。ローストビーフを始めとした全43品のレシピが低温加熱調理で作れます。

コードの長さは2.1mあり、お鍋と電源が離れていても使いやすい設計です。また、STYLUXは日本メーカーのため、電源仕様も日本向け、説明書も日本語ですので購入してそのままスムーズに使用できます。

コンパクトサイズでもステーキからローストビーフまで作れる「AnovaPrecisionCooker Nano」

低温調理器でも代表的な製品といえばAnovaをイメージする人が多い、日本でも一般的になった低温調理器製品です。こちらの製品は、従来のモデルよりもコンパクトな仕様になっています。従来のモデルより750Wとパワーがやや落ちますが、その分本体設計はコンパクトになり、少ない人数のステーキやローストビーフ、真空パック調理を行うのには十分です。

コンパクトでもスマホ連動機能であるbluethoothがついたモデルですので、遠隔操作も可能です。

Anovaの一般的なモデルでwi-fiも使いたいならこちら「AnovaCulinary Precision Cooker」

「世界で最も売れている低温調理器」がコンセプトの、Anovaを代表するモデルです。こちらの機種は2代目で、blurthooth搭載モデルのほか、wi-fi搭載さらに音声認識機能も搭載したハイスペックモデルも選べます。

対応水量はそれぞれ19Lまで、Bluethoothモデルは800W、wi-fiモデルは900Wのパワーがありますので、使いたい機能やメニューを作りたい量、さらに価格との兼ね合いで好きなモデルを選ぶのが良いでしょう。

貝印でおなじみのKAIのスタンド型低温調理器「KaiHouse aio The Sousvide Machine低温調理器」

専用の真空パック用袋も付属した、貝印でおなじみの調理機器メーカーKAIの低温調理器です。製品名のSousvide(スーヴィッド)とはフランス語で真空状態調理の意味があり、低温調理の別名としても知られています。

本体でシーリングした食材を一定の温度で低温加熱することで、レストランのような本格的な調理を可能にしました。日本製ですので、変換プラグも不要。説明書もアフターサービスも日本語で受けられますので、購入後も安心して使い続けられます。

使い方も簡単!口コミやランキングでも人気の日本製「boniq(ボニーク)」

日本で初めて低温調理器をリリースし、今では人気メーカーとなったBONIQの商品です。日本製のためそのまま使えるだけでなく、操作ボタンも3つのみで使い方もとても簡単。初めて低温調理器を購入したい人でも使いやすいモデルになっています。

出力は800Wですが、家庭用モデルとしては十分なパワーです。また、本体重量が1.2kgと軽量のため、手軽に使えるのも魅力。日常的に低温調理器を使いたい人にも向いている製品です。

ハイパワーな日本製を求めるならこれ「富士商Felio スーヴィードクッキング」

たくさんのレシピや大きな食材を低温調理したい、かつスムーズに使える日本製の低温調理器を求めるならおすすめの製品です。出力は1000Wとハイパワーのため、パーティメニュー作りにも活用できます。

コンセントは1.8mとやや短め、かつbluethoothなどのスマホ連動機能はついていないため鍋とコンセントの位置に気を付けて使える環境があれば、納得の製品となるでしょう。

取っ手付きで鍋につけやすい!ディスプレイにも一工夫「Wancle Sous Vide」

鍋にしっかり固定し、コンセントに接続して水温の温度設定を行う低温調理器は、固定しにくかったり持ち運びが重くて大変だったりします。こちらの製品は、固定するためのハンドルがついているため、設置時も持ち運び時も便利です。

さらに、鍋の水蒸気がディスプレイにつかない仕様になっているため、水蒸気による本体の故障も防げます。海外メーカー製ですが、あらかじめ変換プラグが付属しているため、日本製と同じくすぐに使用できます。

チャーシューから温泉卵までシンプル操作で自作可能「サンコーマスタースロークッカー」

wi-fiやbluethooth機能はなく、シンプルな機能だけを使いたい人におすすめの製品です。設定温度とタイマー機能のみで操作も簡単、その分コスパの高い製品になっています。料理を普段しない人が自作で低温調理をしたい時や、水温制御クッカーに気軽に挑戦してみたい人にもおすすめです。

日本製のため、届いてすぐに使用可能。コードは1.2mとやや短めですが、コスパを考えれば十分といえます。

大型ディスプレイで見やすく価格面で選ぶなら「AUKUYEE sous vide」

温度や時間を管理する大きな液晶ディスプレイが特徴の製品です。数値が見やすいため、操作しやすくなっています。ほかにも、クリップ式で鍋にはさむときに便利なハンドル、ステンレス製で軽量のため扱いやすいのも魅力です。

価格面でも安くなっていますが、海外製のため変換アダプターが必要になります。説明書には日本語にも対応しています。

低温調理器で料理の幅を広げよう

低温調理ならしっとりとした食感に

低温調理器の特徴や選び方、おすすめモデルを紹介しました。

最後に、低温調理器の電気代が気になる方もいるのではないでしょうか。電気代の契約内容や低温調理器の使用状況によっても異なりますが、厚さ5cm前後のローストビーフを作る場合、低温調理器なら60℃・約3.5時間で完成し、電気代の目安は約25.81円です。一方のオーブンの場合、機種にもよりますが約2時間で完成し、約62.4円でできます。低温調理はほったらかし調理ができるので、電気代が気になる方には低温調理器がおすすめです。

低温調理器を使うと、レストランで食べるようなメニューもお家で簡単に作れます。衛生面に配慮しながら、お家で豪華ディナーを楽しみましょう。


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