〈プロ解説〉ミラー型ドライブレコーダーおすすめ11選 ベストな1台を手に入れるために
近年、電子ミラー型のドライブレコーダーが、その使いやすさから人気を呼んでいます。
電子ミラー(デジタルインナーミラー)とは、鏡ではなく液晶モニターを使い、カメラで撮影した車体後方を映し出せるようにしたもの。2016年に車の保安基準などが改正され、車のミラーがカメラとモニターで代用できるようになりました。
こうして一気に広まった電子ミラーに、便利なドライブレコーダーの機能を組み合わせたのが電子ミラー型ドライブレコーダーです。その選び方やおすすめ商品を解説します。
目次
▼ カー用品の役立つ情報を紹介
まずはプロおすすめ、ミラー型ドライブレコーダー3選
会田肇さんがおすすめする、ミラー型ドライブレコーダーを紹介します。
① ケンウッド(KENWOOD) DRV-EM4800
12V型の大画面で後方視界も良好
おすすめポイント
ディスプレイ部に大画面12V型IPS液晶パネルを継続採用し、撮影用前後カメラを別筐体としたのが新たなポイント。これによってADAS(先進運転支援システム)用ユニットと干渉することなく取り付けが可能となりました。OMNIVISION社の裏面照射型CMOSセンサー「PureCel Plus」+独自の「Hi-CLEAR TUNE」により、低ノイズでクリア感のある映像を実現。後続車との距離感をつかみやすくする6段階の「表示画角調整機能」や、後退時をサポートする「画角自動下降機能」を搭載しています。死角となる斜め後方車両の存在を知らせる「斜め後方障害物警告」も見逃せません。
▼「DRV-EM4800 」を紹介する公式動画がこちら
② コムテック(COMTEC) ZDR048
白とびなどの明暗差を補正し、逆光にも強い
おすすめポイント
サンバイザーとの干渉を抑えたコンパクトサイズで後方視界を確保できる10.66インチ液晶パネルを搭載し、カメラは前後ともコンパクト設計で視界の妨げになりません。センサーには低照度下でも低ノイズでクリアな映像を記録できる、OMNIVISION社の「PureCel Plus」技術を搭載したCMOSセンサーを採用。前後カメラとも対角166°の超広角レンズを組み合わせることで、周囲をくまなく捉えることができます。カメラで捉えた映像は、4種類の表示方法から必要に応じて最適なものを選択可能。「後側方接近お知らせ機能」や「車速アラーム機能」「前方信号お知らせ機能」など、ドライバーサポート機能も充実しています。
▼「ZDR048」を紹介する公式動画がこちら
③ 慶洋エンジニアリング KEIYO AN-R106Pro
水平方向360°を録画できる
おすすめポイント
IPS液晶10.66インチ大型スマートミラーに360°カメラを一体化し、加えて前後にフルHD解像度の分離型カメラを組み合わせたモデル。これによって、従来のドラレコでは録画が難しかった側面事故も録画が可能となりました。センサーは低照度にも強いソニー製STARVIS。ディスプレイにはタッチパネル機能を搭載して、アングル表示などの直感的な操作を実現。7つの表示モードから好みの視点で周囲の状況を確認できるのもメリットです。駐車監視システムは常時電源接続時のみ作動させることができ、その場合はエンジンOFF状態でもGセンサーの検知で自動起動。検知から6秒後に撮影を開始して30秒間の記録を行います。
電子ミラー型の利点|後方の視界が広がる
電子ミラーの最大のメリットは、ドライバー席から見える後方の視界が大幅に広がることです。
従来の鏡を使ったルームミラーは、リアウインドウ越しにしか後方の風景が見えません。後ろの席に人が乗っていたり、荷物を積み上げていれば、後方の視界はその分だけ遮られてしまいます。一方、電子ミラーの場合、カメラがリアウインドウ上部に設置されているため、車内の影響をまったく受けずに後方を表示できるのです。
またカメラのセンサーに余裕があれば、ミラーに映しだす範囲を上下・左右に調整して、より広範囲を見ることも可能です。
夜間でも後方が鮮明に
カメラによる映像は夜間でも明るく映し出せます。感度を上げればノイズが増える懸念はありますが、最近のカメラはノイズリダクションの能力が高く、車載であってもノイズ問題はほぼ解決していると言えるでしょう。
また液晶ディスプレイは視野角が広く、車内のいろいろな位置から見やすいので、ドライバーが交代してもミラーのアングル調整をする必要がないのもメリットです。
電子ミラー型の注意点|高齢者が見にくい場合も
Photo by iStock
一方、電子ミラーには弱点もあります。
鏡を使うルームミラーでは、前方から視線をミラーに移しても視線の焦点がほぼ変わらず、スムーズに後方を確認できます。しかし電子ミラーの場合、後方を見るには液晶モニター上に視線の焦点を合わせる必要があります。
若い人なら慣れで解消できると思いますが、特に近い場所に焦点を合わせにくくなった高齢者にとっては、見にくさを感じさせる場合があります。
LEDランプのチラツキ
LEDランプのチラツキ(フリッカー)も、光学式ミラーではなかった現象です。LEDランプは速い速度で点滅しており、それが液晶ディスプレイの表示と干渉して、チラツキとして映し出されてしまうのです。
こうした電子ミラーの弱点をどう捉えるかは人によって様々ですが、電子ミラーには光学式へと切り替えられる機能も備わっています。もし、運転を代わってもらった人が見にくいと感じたときは光学式に切り替えてもらいましょう。
電子ミラー型、タイプ別に解説
電子ミラー型には後方用カメラのほか、前方用カメラが備えられており、このカメラで前方を映像として記録するのです。
前方用カメラは一体型か別々か
まず、電子ミラーと前方用カメラが一体化しているモデルは、取り付けがラクに行える手軽さが魅力です。
車のルームミラーに、カメラ付き電子ミラーを付属のゴムバンドでくくりつけるだけなので、取り付けをするうえで手間はほとんどかからず配線も減らせます。既存のミラーにかぶせる形のため、視界前方に視界を遮るものが増えないのもメリット。ただ、ミラーの向きを変えるとカメラの向きも変わってしまうのが注意点です。
一方、ミラーと前方用カメラが別々に分かれている商品もあります。こちらはミラーのアングルに関係なくカメラの向きを固定できますが、配線の必要があり、取り付け作業が増えるのが注意点です。カメラが360°撮影機能をもつ場合、前方・左右・車内の全周囲を一括して撮影できます。ただ、この場合でも車の後ろの撮影は後方用カメラでカバーします。
また、もともとのルームミラーを取り外して、取り替えて装着するタイプもあります。このタイプの場合、衝撃を受けたときに脱落できるよう、保安基準に沿った仕様なのかを確認しておきましょう。
後方用カメラは車内か車外か
Photo by iStock
後方用カメラの取り付け位置も商品によって異なり、選ぶ際のポイントになります。
一般的なのは、後方用カメラを車内に取り付けるタイプです。カメラに汚れが付きにくい一方、スモークガラス越しの撮影となるため、光量が少ない夜間にはノイズが出やすくなる弱点がありました。ただ、最近は高感度型カメラを組み合わせ、この弱点をカバーした機種が増えています。
後方用カメラを外付けするタイプはスモークガラスの影響は受けなくなりますが、汚れが付着しやすくなります。特にハッチバック車やミニバンは走行中に泥や飛沫を跳ね上げやすく、拭かないと後方視界が妨げられることに。そのため車内に取り付けるタイプを選ぶのがおすすめです。
ポイント解説
ドライブレコーダーはあくまで車両事故やあおり運転などのトラブルに巻き込まれた際の証拠映像を記録するシステムです。装着することでこれらが防止できるものではありません。くれぐれも周囲に気を配った安全運転に努め、楽しく快適なカーライフをお過ごし下さい。
〈編集部PICK UP〉ミラー型ドライブレコーダー、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数あるミラー型ドライブレコーダーの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
① コムテック(COMTEC) ライブレコーダー搭載電子ルームミラー ZDR038
あおり運転を防ぐアラート機能搭載
快適なドライブをサポートする機能が充実したモデルです。あおり運転の被害者にも加害者にもならないよう、後続車接近と先行車接近継続をアラームで警告。信号待ちでも、先行車が発進もしくは信号が青に変わったことを知らせます。
ミラー本体はタッチパネルを採用し、画面に触れるだけの直感的な操作が可能です。
② マックスウィン(Maxwin) 10.88インチデジタルルームミラー MDR-C012B
設置の自由度が高い分離式フロントカメラ
フロントカメラは分離式のため取り付け位置を自由に決められ、自動ブレーキセンサーなどの映り込みを回避できます。本体は純正ミラーにゴムバンドで挟み込むタイプです。
リアカメラは上下どちら向きでも設置でき、逆光に強いイメージセンサーを搭載。ズーム表示機能で見やすい画角に調節可能です。
③ 大橋産業(BAL) 前後録画ドライブレコーダーミラー バルーチェⅡ No.5700
純正ミラーに近い視野角に調節可能
明るく映り込みが少ない低反射ガラスを採用した、10.88V型全面液晶ディスプレイを採用。前後2つのカメラで高画質の同時録画ができます。
画像補正技術を搭載し、夜間でも鮮明な映像を記録可能。純正のルームミラーに近い視野角に調節できるリヤカメラズーム機能を搭載しています。
④ エフ・アール・シー(F.R.C) ルームミラー型ドライブレコーダー FC-DR-MS22A
周囲への干渉が少ない10.88型液晶モニター
サンバイザーなど周囲への干渉が少ない、タッチスクリーン式の10.88インチIPS液晶モニターを採用。フロントカメラは設置の自由度が高い分離式なので車内がすっきりします。
車外に取り付け可能な防水リアカメラはバックカメラとして利用でき、バック時のガイドライン表示も可能です。
⑤ ケンウッド(KENWOOD) デジタルルームミラー型ドライブレコーダー DRV-EM3700
コンパクトカーや軽自動車にぴったり
ルームミラー周りの搭載物やサンバイザーとの干渉が少ない10型のIPS液晶を採用しています。コンパクトカーや軽自動車の車内におすすめです。
音声コマンド機能を搭載し、話しかけるだけで手動録画やフロントとバックの画面切り替えなどの操作が可能。幅広い車種に取り付けられるバンド式装着です。
⑥ アルパイン(Alpine) ドライブレコーダー搭載 12インチデジタルミラー DVR-DM1200A-IC
車種専用の純正ミラー交換タイプ
ドライブレコーダーを搭載した見やすい12型の大画面デジタルミラー。色の再現性に優れたフルラミネーションディスプレイを採用し、5つのモードで前方と後方を同時に録画可能です。
車種別の取り付けキットが必要ですが、専用アームで確実に固定でき、配線も目立たず装着できます。
⑦ マックスウィン(Maxwin) 純正交換タイプデジタルインナーミラー MDR-PRO1
純正ミラーのような見た目と仕上がり
ドライブレコーダー機能付きのデジタルミラー。純正ミラーと交換しても違和感が少ない、幅約240mmの9.2インチモニターを採用。レバー操作で通常のルームミラーに切り替えられます。
フロントカメラは視界を妨げない分離型で、リアカメラはカバーを付け替えて車内・車外どちらにも対応します。
⑧ ドリームメーカー(DreamMaker) ドライブレコーダー DMDR-30
映り込みや反射の少ない高透過ガラスを採用
11.88型IPS液晶デジタルミラーを採用したドライブレコーダー。メーカーによるとミラーは高透過率70%のガラス鏡面のため、車内反射などの見づらい状況を軽減するとのこと。
コンパクトな分離式フロントカメラのため設置箇所の自由度が高く、ミラーを見やすい角度に調節できます。リアカメラと前後同時にフルHD録画が可能です。
外観 |
商品名 |
特長 |
ミラーサイズ |
カメラタイプ |
視野角 |
画質 |
フロントカメラ |
リアカメラ |
機能 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
【プロおすすめ】ケンウッド(KENWOOD) DRV-EM4800 |
12V型の大画面で後方視界も良好 |
幅296×奥行27×高さ79mm |
前後2カメラ(前方・後方撮影) |
162°(フロント・リアカメラ対角) |
約207万画素(フロント・リアカメラ) |
分離型 |
車内設置 |
GPS、Gセンサー、音声コマンド、HDR機能、ノイズ対策、バック連動対応、LED信号機対応、運転支援機能など |
|
【プロおすすめ】コムテック(COMTEC) ZDR048 |
白とびなどの明暗差を補正し、逆光にも強い |
幅258×奥行22.1×高さ72.5mm(10.66インチ)※突起部除く |
前後2カメラ(前方・後方撮影) |
166°(フロント・リアカメラ対角) |
200万画素(フロント・リアカメラ) |
分離型 |
車内設置 |
GPS、Gセンサー、HDR機能、ノイズ対策、LED信号機対応、安全運転支援機能など |
|
【プロおすすめ】慶洋エンジニアリング KEIYO AN-R106Pro |
水平方向360°を録画できる |
約幅291×奥行26.5×高さ93.5mm(10.7インチ) |
360°全方位カメラ(ミラー一体)、前後2カメラ |
360°(ミラー一体カメラ)、157°(フロント・リアカメラ対角) |
約500万画素(ミラー一体カメラ)、約200万画素(フロント・リアカメラ) |
分離型 |
車内設置 |
GPS、Gセンサーなど |
|
コムテック(COMTEC) ドライブレコーダー ZDR038 |
あおり運転を防ぐアラート機能搭載 |
幅290×奥行21.9×高さ72mm(11.88インチ)※突起部除く |
前後2カメラ(前方・後方撮影) |
168°(フロント・リアカメラ対角) |
200万画素(フロント・リアカメラ) |
分離型 |
車内設置 |
GPS、Gセンサー、HDR機能、ノイズ対策、LED信号機対応、安全運転支援機能など |
|
マックスウィン(Maxwin) 10.88インチデジタルルームミラー MDR-C012B |
設置の自由度が高い分離式フロントカメラ |
約幅255×奥行17×高さ70mm(11.88インチ) |
前後2カメラ(前方・後方撮影) |
124°(フロント対角)、140°(リアカメラ対角) |
200万画素(フロント・リアカメラ) |
分離型 |
車内設置 |
GPS、Gセンサー、バック連動対応、WDR・HDR機能、ノイズ対策、LED信号機対応など |
|
大橋産業(BAL) 前後録画ドライブレコーダーミラー バルーチェⅡ No.5700 |
純正ミラーに近い視野角に調節可能 |
幅258×奥行20×高さ72mm(10.88インチ) |
前後2カメラ(前方・後方撮影) |
136°(フロント対角)、140°(リアカメラ対角) |
200万画素(フロント・リアカメラ) |
一体型 |
車内・車外どちらにも対応 |
GPS、Gセンサー、バック連動対応、ループ録画、HDR機能、ノイズ対策、LED信号機対応など |
|
エフ・アール・シー(F.R.C) ルームミラー型ドライブレコーダー FC-DR-MS22A |
周囲への干渉が少ない10.88型液晶モニター |
幅225×奥行18×高さ72mm(10.88インチ) |
前後2カメラ(前方・後方撮影) |
136°(フロント対角)、145°(リアカメラ対角) |
200万画素(フロントカメラ)、200万画素(リアカメラ) |
分離型 |
車内・車外どちらにも対応 |
GPS、Gセンサー、バック連動対応、WDR機能、ノイズ対策、LED信号機対応など |
|
ケンウッド(KENWOOD) デジタルルームミラー型ドライブレコーダー DRV-EM3700 |
コンパクトカーや軽自動車にぴったりサイズ |
幅260.6×奥行46.1×高さ73.6mm(10インチ) |
前後2カメラ(前方・後方撮影) |
約170°(フロント対角)、132°(リアカメラ対角) |
207万画素(フロントカメラ)、207万画素(リアカメラ) |
一体型 |
車内設置 |
GPS、Gセンサー、WDR機能、ノイズ対策、LED信号機対応など |
|
アルパイン(Alpine) 12型デジタルミラー DVR-DM1200A-IC |
車種専用の純正ミラー交換タイプ |
幅307×奥行34.7×高さ88.4mm(12インチ) |
前後2カメラ(前方・後方撮影) |
160°(フロント対角)、135°(リアカメラ対角) |
200万画素(フロントカメラ)、200万画素(リアカメラ) |
分離型 |
車内設置 |
Gセンサー、HDR機能、LED信号機対応など |
|
マックスウィン(Maxwin) 純正交換タイプデジタルインナーミラー MDR-PRO1 |
純正ミラーのような見た目と仕上がり |
幅242.7×奥行46.8×高さ60mm(9.2インチ) |
前後2カメラ(前方・後方撮影) |
125°(フロント水平)、68°(リアカメラ水平) |
200万画素(フロントカメラ)、200万画素(リアカメラ) |
分離型 |
車内・車外どちらにも対応 |
Gセンサー、HDR機能、ノイズ対策、LED信号機対応など |
|
ドリームメーカー(DreamMaker) ドライブレコーダー DMDR-30 |
映り込みや反射の少ない高透過ガラスを採用 |
幅293×奥行14×高さ73mm(11.88インチ) |
前後2カメラ(前方・後方撮影) |
124°(フロント・リアカメラ対角) |
200万画素(フロントカメラ)、200万画素(リアカメラ) |
分離型 |
車内設置 |
GPS、Gセンサー、バック連動対応、ループ録画、WDR・HDR機能、ノイズ対策、LED信号機対応など |
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