〈プロ解説〉加湿機能付き空気清浄機、おすすめ10選 花粉やハウスダストだけでなく乾燥対策にも
快適な室内環境を維持するために役立つ空気清浄機。中でも、室内の湿度を一定に保つことで、気になる乾燥や、花粉・ハウスダスト・PM2.5などの不要な微粒子を抑制する効果も期待できるのが、加湿機能付きの空気清浄機です。
さまざまなメーカー製品があり、どれを選ぶべきか迷うことでしょう。
そこで今回は、白物家電・美容家電に精通した田中真紀子さんに、加湿機能付き空気清浄機の選び方やおすすめ商品を紹介していただきました。ぜひ参考にしてください。
まずはプロおすすめ、加湿機能付き空気清浄機3選
おすすめポイント
シャープの空気清浄機は、独自のイオン「プラズマクラスター」を搭載しているため、フィルターで微粒子を取り除くだけでなく、部屋の中に浮遊・付着している菌やウイルス、アレル物質などの働きを抑えてくれます。また「プレフィルター自動掃除」機能を搭載し、お手入れなしでも集じん性能が約99%持続するのも便利なポイント。加湿性能も高く、加湿量は900ml/hと業界トップクラスの加湿性能を誇ります。またクラウドに接続すれば、人の在室/不在を判別し、人がいないときはムダな加湿を抑えるため、タンクの給水頻度が低減できるのも便利です。給水タンクには、水中の菌を抑制する「Ag+イオンカートリッジ」が搭載されているため、タンクやトレーのぬめり、ニオイを抑え、衛生的に保ってくれます。
おすすめポイント
スタイリッシュなタワー型で省スペースに置けるほか、人が感じる運転音を約30%低減するなど、設置しやすさにこだわった空気清浄機です。フィルターには、撥油・撥水性が高い独自の「TAFUフィルター」を採用し、従来のHEPAフィルターより集じん性能が落ちにくいメリットがあります。さらに、プラズマ放電の一種であり、強い酸化分解力を持つ「ツインストリーマ」が、フィルターに付着した有害物質やニオイの原因菌を分解するほか、加湿ユニットのファンスクロールを除菌するなど、より衛生的に使える技術が搭載されています。
筆者提供
筆者提供(MCK704A 加湿ユニット)
おすすめポイント
加湿空気清浄機にサーキュレーター機能も搭載し、1台3役と多機能ながら価格は3万円以下とリーズナブル。サーキュレーターが部屋全体の空気を効率的に循環させながら空気をきれいにするので、約2倍の集じんスピード、約1.5倍の脱臭スピードを実現します。スタイリッシュなタワー型で、幅27.1cmとコンパクトなので、単身者向けなど狭い部屋にもスペースを気にせず設置が可能です。加湿は標準運転時で8時間持続するため、就寝中に使えるのも魅力です。
加湿機能付き空気清浄機の選び方、Q&A
加湿機能付き空気清浄機の選び方について、Q&A形式で3つ紹介します。
Q1、部屋の広さにあった1台を選ぶポイントは?
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田中真紀子さん
「適用床面積」だけでなく「おすすめ畳数」もチェックしてください。
空気清浄機は、部屋の広さに合わせて選ぶ必要があります。製品のスペック表を見ると「適用床面積」として「〜46畳」「〜25畳」などとあり、1つの目安にすることができます。
ただしこの数字はあくまで、日本電機工業会規格による「5本のタバコを吸ったときに相当する空気の汚れを30分できれいにできる広さ」なので、必ずしも十分とは言い切れません。
少しでも早く空気をきれいにしたいなら、数字が大きければ大きい方がいいのです。
目安としては、部屋の広さの2〜3倍以上の適用床面積で選ぶのがおすすめ。例えば、リビングの広さが15畳であれば、適用床面積は30畳以上で選ぶといいですね。
実際、スペック表に「適用床面積」だけでなく「おすすめ畳数」も表記しているメーカーがありますので参考になります。
田中真紀子さん
加湿機能付き空気清浄機の場合、注意したい点があります。それは、加湿機能使用時に、空気清浄の適用床面積の数字を下回る機種もあるということ。構造によっては空気を吸い込む際、加湿フィルターを通ることによって風量が落ちることもあるのです。そのためサイズ選びの際は、加湿機能使用時の適用床面積も要チェックです。
Q2、空気の「浄化能力」はどこで見極める?
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一般的な空気清浄機は、ファンを回転させて空気を吸い込み、内蔵したフィルターで空気中の微粒子を漉して、きれいな空気のみを排出します。つまり空気清浄機の性能を左右するのは、フィルターだといっても過言ではありません。
多くの空気清浄機は、0.3μmまでの微粒子を99.97%除去できる「HEPAフィルター」を搭載しています。
0.3μmといえば、20μmより大きい花粉やPM2.5(2.5μm)などの微粒子はしっかりキャッチできますが、0.1μmより小さいとされるウイルスレベルの微粒子も対策したいなら、0.1μm以下をうたうフィルターを搭載したものを選ぶといいでしょう。
さらにフィルターの中には、定期的にお手入れすることで10年交換不要のものがあれば、定期的に交換するものもあります。
交換不要タイプはランニングコストが少なく済みそうですが、10年後には空気清浄性能が半減している可能性があり、一長一短。一方の交換タイプは、交換するたびに性能が蘇りますが、ランニングコストがかかります。
田中真紀子さん
清浄性能の維持を優先したいなら交換タイプ、ランニングコストを抑えたいなら交換不要タイプを選ぶといいでしょう。
Q3、お手入れの手間が少ない1台を選ぶには?
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田中真紀子さん
お手入れのしやすさも性能を維持しやすくなるポイントです。
空気清浄機は、お手入れしないと性能がどんどん落ちてしまいます。たとえば大きなホコリをキャッチするプレフィルターは、頻繁にフィルターのホコリを取り除かないと、風量が落ちて清浄性能も落ちてしまいます。
さらに加湿機能付きは、加湿ユニットもお手入れする必要があります。もしお手入れを怠ると菌やカビが発生し、ニオイの原因になったり、空気清浄機から出てくる空気そのものが不衛生になったりするリスクもあります。
プレフィルターのお手入れをこまめにやる自信がない人は、フィルター自動お手入れ機能が搭載されたものを選ぶといいでしょう。
また、加湿ユニットもUV除菌や銀イオン除菌機能を搭載したものを選ぶと、菌の繁殖が抑えられて安心です。
加湿空気清浄機、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数ある加湿機能付きの空気清浄機の中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。
- DAIKIN(ダイキン)
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加湿ストリーマ空気洗浄機 MCK55Y
- 税込み48,454円(楽天市場)
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独自構造で浮遊ウイルス・カビ菌対策
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吸い込み口と吹き出し口が離れているため、広範囲のホコリをしっかり吸引。
浮遊ウイルス・カビ菌・16種類の花粉・PM2.5・排ガスを吸引します。本体に掃除機を直接あてて吸い込むだけで手入れが完了するので、手軽です。加湿フィルターから細菌が出ないよう、小林製薬の抗菌加湿フィルターを採用。
加湿する水の細菌を抑制します。幅の広い吹き出し口を採用し、ファンをフィルターの下に配置しているため、ダイキンによると運転音が従来のモデルよりも約30%低減しています。
- Dyson(ダイソン)
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Dyson Purifier Humidify+Cool Formaldehyde 加湿空気清浄機 PH04
- 税込み89,800円(Amazon)
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高性能HEPAフィルターで微細なPM0.1も除去
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ダイソンの最上位フィルターテクノロジーを搭載したモデルです。強力なUV-Cライトでタンクの水に潜む主な細菌を瞬時に除去するため、衛生的に加湿が可能です。
空気清浄フィルターのお手入れは、古いフィルターを新しいフィルターに交換するだけで完了。「ナイトモード」では静音運転はもちろん、ディスプレイの明かりも減らします。
My Dysonアプリに接続すれば、部屋の空気の状態をどこからでもチェックできます。さらにスマートスピーカーによる音声コントロールも可能です。
- Panasonic(パナソニック)
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加湿空気清浄機 F-VXW55
- 税込み46,667円(Amazon)
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取りたい汚れに合わせて変更できる、多彩な吸引モードを採用
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センサーが汚れの種類に合わせ、ハウスダスト気流やPM2.5気流、ニオイ・けむり気流に自動で切り替えます。
有害物質をブロックするイオンテクノロジーも搭載。花粉・室内のアレル物質・ウイルス・カビ菌・菌・衣類にしみついたニオイの抑制に役立ちます。
集じんフィルターのお手入れは掃除機で。加湿フィルターは取り外して水で押し洗いが可能です。「寝室モード」が搭載されているため、快眠環境もサポートします。
- IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)
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加湿空気清浄機 10畳 デザインモデル RHF-253-WM
- 税込み10,980円(Amazon)
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左右と下部の3方向の吸引口と3種のフィルターで、パワフル清浄
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床の空気中のホコリもしっかり吸引するので、小さいお子さまやペットがいる家庭にもおすすめです。
ホコリ・抜け毛対策の「プレフィルター」・タバコなどのニオイ対策の「活性炭フィルター」・花粉の100分の1ほどの大きさのホコリまで吸引できる「HEPAフィルター(集じんフィルター)」がしっかり部屋の空気をキレイに。マイナスイオンを発生するため、部屋を心地よい空間に導きます。
風量は強・標準・静音の三段階で切り替えできるため、睡眠時に使っていても問題ありません。フィルターは掃除機で掃除ができます。
- HITACHI(日立)
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クリエア 加湿空気清浄機 EP-ZN30S
- 税込み15,800円(Amazon)
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部屋の空気の汚れやニオイを自動検知
-
アレルオフHEPAフィルターがアレル物質を捕集し、活動をブロック。空気の汚れ・ニオイを99.97%以上捕集(日立調べ)。
濡れたフィルターを風で加湿する気化式のため、熱い蒸気が出ません。小さなお子さまがいる家庭など、吹き出し口から熱い蒸気が出ないものを探している方におすすめ。加湿による追加の電気代が抑えられるのもポイントです。
加湿フィルターは取り外して丸洗いできるため、衛生的に使えます。就寝時には「ひかえめ」モードにより運転音を抑えられます。
外観 |
商品名 |
特長 |
本体サイズ |
重さ |
適用床面積 |
加湿能力 |
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【プロおすすめ】SHARP 加湿空気清浄機 KI-SX75 |
業界トップクラスの加湿性能 |
幅395×奥行305×高さ650mm |
約13kg |
~34畳(56㎡) |
最大900ml/h |
|
【プロおすすめ】DAIKIN 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK704A |
「TUFUフィルター」を採用、集じん性能が落ちにくい |
高さ690×幅415×奥行360mm |
23kg |
~32畳 |
680ml/h |
|
【プロおすすめ】アイリスオーヤマ サーキュレーター付加湿空気清浄機 CHA-A55-C |
サーキュレーター機能を搭載、1台3役の多機能性と高コスパを実現 |
幅271×奥行282×高さ880mm |
約12.2kg |
~25畳 |
最大500ml/h |
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DAIKIN 加湿ストリーマ空気洗浄機 MCK55Y |
独自構造で浮遊ウイルス・カビ菌対策 |
高さ700×幅270×奥行270mm |
25畳 |
500ml/h(和室8.5畳・洋室14畳) |
||
Dyson Purifier Humidify+Cool Formaldehyde 加湿空気清浄機 PH04 |
高性能HEPAフィルターで微細なPM0.1も除去! |
高さ923×幅312×奥行312mm |
約8.2kg |
10畳 |
350ml/h(和室6畳・洋室10畳) |
|
Panasonic 加湿空気清浄機 F-VXW55 |
取りたい汚れに合わせて変更できる、多彩な吸引モードを採用 |
高さ560×幅360×奥行238mm |
約8.0kg |
25畳 |
500ml/h(木造8.5畳・プレハブ14畳) |
|
IRIS OHYAMA 加湿空気清浄機 10畳 RHF-253-W |
左右と下部の3方向の吸引口と3種のフィルターで、パワフル清浄 |
高さ297×幅297×奥行247mm |
約5kg |
10畳 |
約300ml/h(和室5畳・洋室8畳) |
|
HITACHI クリエア 加湿空気清浄機 EP-ZN30S |
部屋の空気の汚れやニオイを自動検知 |
高さ424×幅400×奥行163mm |
4.5kg |
15畳 |
300ml/h(和室5畳・洋室10畳) |
|
SIRIUS 次亜塩素酸空気清浄機 Viruswasher SVW-AQA2000(S) |
3層のフィルターでハウスダスト・花粉・PM2.5をパワフルに吸引 |
高さ600×幅370×奥行290mm |
10.5kg |
25畳 |
和室10畳・洋室17畳 |
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