〈プロ解説〉七輪おすすめ10選 卓上タイプやおしゃれなモデルも紹介
本格的な炭火焼きやバーベキューを楽しめるのが七輪の魅力です。卓上で使いやすいものや、おしゃれなデザインのものなど、多彩な商品が登場しています。
この記事では、家事アドバイザーの矢野きくのさんに、七輪の選び方やおすすめ商品を紹介していただきました。ぜひ参考にしてください。
矢野 きくのさん
車の中やテントの中など、換気が悪い場所での七輪の使用は、一酸化炭素中毒の危険性が高まるので避けましょう(参考:住宅で起きる一酸化炭素中毒事故に注意!/東京消防庁)。
まずはプロおすすめ、七輪4選
矢野きくのさんがおすすめする、七輪を紹介します。
① 杉松製陶 黒七輪 丸
伝統の技術と職人技が光る黒七輪
おすすめポイント
愛知県の三河地方でとれる三河土を使用した七輪です。三河土は、耐熱性・保温性に優れ、焼き物に適していると言われています。外側には熱に強い「三河土」、内側には七輪に適した素材「珪藻土(けいそうど)」を使った二重構造で、丈夫さに定評があり、一つ一つ手作りされています。一般的な七輪と比べると価格は高めですが、上手に使えば長く使うことができるので、七輪調理を本気で楽しみたいという方におすすめです。
② 富士見産業 Field to Summit 本格珪藻土 角型
使いやすさと安定感が魅力
おすすめポイント
さまざまなキャンプギアを発売している、富士見産業の七輪。珪藻土で、しっかりと作られています。約幅41×奥行24cmの長方形で、長いサンマや焼き鳥を並べて焼くのにも使いやすいデザインです。家族やグループでのバーベキューに適しています。また、炭を入れる部分が2つに仕切られているのも大きな特徴。炭の量を変えれば2つの違う火力で調理することができ、肉の厚みや食材によって使い分けることも可能です。
③ キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) ポータブル 水冷七輪 UG-90
テーブルが熱くなりにくい水冷式
おすすめポイント
アウトドアギアメーカー・キャプテンスタッグの、鉄製の七輪。屋外専用です。炭皿の下に水を入れる水冷式で、テーブルが熱くなりにくいのが特徴。ゴトクにフックがついているので焼き網がずれにくく、使うとその便利さに気づきます。ゴトクと本体のあいだに空間があるため、空気が対流しやすいのもポイント。フライパンや鉄鍋を乗せても安定感がよく、じっくり加熱したい煮物や、近年アウトドア料理として人気のアヒージョなども調理しやすい七輪です。
④ コーナン商事 コーナンオリジナル SOUTHERNPORT 七輪 SP23-4599
はじめての七輪にぴったり
おすすめポイント
ホームセンター「コーナン」を展開する、コーナン商事のオリジナル七輪です。珪藻土でできていて、持ち運びに便利なハンドルがついています。コーナンの七輪の特長は、なんと言っても価格がお手頃なこと。七輪をはじめて使うという方は、まずはこの価格帯のもので試してみると良いでしょう。ゴトクや網は別売りとなっています。
七輪の選び方、Q&A
七輪の選び方について、Q&A形式で3つ紹介します。
Q1、まずは何に注目して選ぶべき?
Photo by iStock
矢野 きくのさん
七輪を選ぶときにまず考える必要があるのは、どのようなシーンで使いたいのか、ということです。
屋外のバーベキューで大人数で使いたいのか、自宅の庭などで数人の家族で使いたいのか、室内で一人呑みをするときに卓上で使いたいのか、などです。七輪は、使用目的に応じて大きさや素材を選ぶ必要があり、大は小を兼ねるというものでもありません。
使用目的に沿わない七輪を購入してしまうと、結局使わないようになり、宝の持ち腐れになってしまいます。まずはしっかりと使用目的を想定してから、七輪選びをはじめましょう。
Q2、使いやすい七輪を選ぶポイントは?
Photo by iStock
矢野 きくのさん
七輪を室内で使うのであれば、卓上で使いやすいように、焼き面の高さが低いものがおすすめです。キャンプなど屋外で使うのであれば、多少の高さがあるほうが良いでしょう。
サイズは、1人用であれば、直径15cm前後のものが適しています。
2〜3人の家族で使うのであれば、直径20〜25cmの七輪がおすすめです。直径20〜25cmの七輪は、市販されている中ではいちばん多いサイズなので、複数の商品から好みにあったものを選ぶことができます。
バーベキューなど大人数で七輪を使いたい場合は、直径27cmなど大きいサイズの七輪もありますが、持ち運びなどを考えると取り扱いにくいという欠点もあるので、直径20~25cmのものを複数個用意するほうが良いでしょう。
Q3、七輪の素材ごとの特徴や選ぶコツは?
Photo by iStock
矢野 きくのさん
七輪は、素材や形によっても使い勝手が大きく変わってきます。かつては七輪と言えば珪藻土(けいそうど)で作られているものが主流でしたが、近年は金属製のものも登場しているので、使用目的に応じて選ぶと良いでしょう。
珪藻土の七輪は、切り出した珪藻土を七輪の形に削った「切り出し七輪」と、粉末にした珪藻土を練り上げてから成形した「練りもの七輪」があります。
切り出し七輪は職人の手で削り出して作ったもので、軽量かつ強度もあり長く使うことができるぶん、お値段は多少高めです。練りもの七輪は珪藻土でできた粘土を型に流し込んで作ったもので、強度は切り出し七輪に比べると劣りますが、大量生産が可能なため、リーズナブルな価格で購入できます。
珪藻土の七輪は水に濡れると劣化し割れやすくなりますが、金属製のものは濡れても割れる心配がないのが魅力です。本来、珪藻土でできているものを七輪と言うので、正確には金属製のものはバーベキューコンロと言うべきかもしれませんが、現在の通販サイトなどでは、卓上タイプなどは七輪と呼ばれて販売されています。
矢野 きくのさん
形は丸型のものが多く汎用性もありますが、サンマのように長さのある食材を焼きたい場合は、長方形型の七輪のほうが使いやすいでしょう。
〈編集部PICK UP〉七輪、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数ある七輪の中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
① カワセ BUNDOK 七輪 BD-385
シンプル、即ち実用的
七輪の王道デザインを採用したシンプルモデル。コンパクトサイズのため、少人数のちょっとしたバーベキューにもぴったりです。
あると嬉しい空気窓が搭載されているので、焼く食材によってその都度火力を調節できます。大きめのハンドルが付いていて、持ち運びに便利です。
② カワセ BUNDOK 俺用七輪 BD-384
食器棚にしまえるプライベートモデル
片手で持ち運びやすい、コンパクトな1人用七輪です。アルミホイルか耐熱アルミテープがあれば、台座に乗せて卓上でも気軽に焼き魚や焼き鳥を楽しめます。焼き網が付属しているのも嬉しいポイントです。
メインディッシュはもちろんのこと、晩酌の肴をちょっと贅沢なものにするのにも活躍します。
③ カワセ BUNDOK メッシュシチリン BD-373
軽量コンパクト設計で、アウトドアで活躍
炭火の遠赤外線効果と、加熱により生じた蒸気が食材の旨みを閉じ込め、食材を美味しく焼き上げます。炭受け部分は取り外しやすく、洗いやすいので、使用後の掃除が楽ちんです。ヤカンやフライパンを置けるゴトクが付属します。
家庭用のみならず、お洒落なキャンパーアイテムとして映える外観も特徴です。
④ 三和金属 しちりん(小)
レトロポップな丸型デザイン
どこか昔ながらの雰囲気を感じさせるデザインが特徴。薄いベージュカラーの本体に、メタリックなバンドが巻かれています。
持ち運び用のハンドルが取り付けられていて、自宅・レジャー問わず使い回せます。角アミ付きながら、価格もリーズナブルです。
⑤ カワセ BUNDOK スタンド付七輪 BD-423
あると嬉しい卓上向け設計
本体にスタンドが付いた独特なデザインです。高さが抑えられ、底面が浮いた状態になっているので、卓上用七輪として活躍してくれます。小型モデルながら空気窓が搭載されているため、理想的な焼き上げが可能です。
側面の固定式ハンドルで、安全に持ち運べます。
⑥ 三和金属 しちりん角型ワイド
サンマも焼けるコンパクトな七輪
性能に比べて価格がリーズナブルな、屋内でもアウトドアでも便利に使える七輪です。
サンマを3本は並べられる大きさながら、重さは7.3kgで比較的軽いといえます。火ばさみと敷台、角アミが付属しています。
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
形状 |
素材 |
付属焼き網 |
火力調節 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
【筆者おすすめ】杉松製陶 黒七輪 丸 |
伝統の技術と職人技が光る黒七輪 |
約直径270×高さ245mm |
丸型 |
珪藻土・三河土 |
なし |
○ |
|
【筆者おすすめ】富士見産業 Field to Summit 本格珪藻土 角型 |
使いやすさと安定感が魅力 |
約幅410×奥行240×高さ160mm |
長方形型 |
珪藻土・スチール |
あり |
○ |
|
【筆者おすすめ】キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) ポータブル 水冷七輪 UG-90 |
テーブルが熱くなりにくい水冷式 |
約直径280×高さ210mm |
丸型 |
本体:鉄(エポキシ樹脂塗装)、目皿:普通鋼板(表面加工:ほうろう)、バーベキュー網・ゴトク・ハンドル:鉄(クロムめっき) |
あり |
× |
|
【筆者おすすめ】コーナン商事 コーナンオリジナル SOUTHERNPORT 七輪 SP23-4599 |
はじめての七輪にぴったり |
約直径260×高さ195mm |
丸型 |
本体:珪藻土、金属部:ブリキ |
なし |
○ |
|
カワセ BUNDOK 七輪 BD-385 |
シンプル、即ち実用的 |
約幅260×奥行250×高さ215mm |
丸型 |
珪藻土・スチール |
なし |
○ |
|
カワセ BUNDOK 俺用七輪 BD-384 |
食器棚にしまえるプライベートモデル |
約幅202×奥行143×高さ121mm |
長方形型 |
珪藻土・スチール |
あり |
○ |
|
カワセ BUNDOK メッシュシチリン BD-373 |
軽量コンパクト設計で、アウトドアで活躍 |
約幅300×奥行280×高さ210mm |
丸型 |
スチール |
あり |
× |
|
三和金属 しちりん(小) |
レトロポップな丸型デザイン |
幅260×奥行260×高さ220mm |
丸型 |
珪藻土 |
あり |
○ |
|
カワセ BUNDOK スタンド付七輪 BD-423 |
あると嬉しい卓上向け設計 |
約幅260×奥行245×高さ200mm |
丸型 |
珪藻土・スチール |
あり |
○ |
|
三和金属 しちりん角型ワイド |
サンマも焼けるコンパクトな七輪 |
幅410×奥行240×高さ170mm |
長方形型 |
珪藻土・鉄線 |
あり |
○ |
人気サイトの売れ筋ランキングはこちら
こちらの記事もどうぞ
関連記事はこちら
レジャーの記事はこちら
-
LINEの友達登録をお願いします!
LINE限定で、毎週の人気記事を配信します!
XでMoovooをフォロー!
Follow @moovoo_