自作PCユーザーにPCケースはマスト!選び方とおすすめ商品を徹底解説
PCケースはなぜ必要か?
自作PCユーザーの多くはPCケースを使っていますが、本当に必要なのでしょうか?
ここではPCケースを使うことで得られる、様々なメリットを紹介します。PCケースの購入を考えている方は是非参考にしてみてください。
ホコリの付着を防ぐため
パソコンやその周辺機器にはホコリが大変つきやすいものです。マザーボードやHDDをむき出しにしておくと、あっという間にホコリまみれになってしまいます。ホコリは故障の原因にもなるので、ケースを使って付着を防ぐようにしましょう。
一般的なPCケースは排気と同時に吸気することで、ホコリを入れないフィルターのような役割を担っています。また、ホコリだけでなく湿気からもパーツを守ることができるため、PCケースは必須です。
静音性を高めるため
PCケースをかぶせずにファンをむき出しの状態にしていると、HDDや電源の起動音が丸聞こえでとても耳障りです。
その点、PCケースを使えば起動音や作動音はPCケースの中に閉じ込められるので、多少は音量をおさえられます。静音性を高めたい方にとって、PCケースはマストと言えるでしょう。
冷却性を高めるため
自作PCを長持ちさせるためには、全体を冷やし続けることが大切。しかし、マザーボードやHDDがむき出しになっている場合は、ファンが当たっている場所しか冷やせないのです。
そこでPCケースを使うことによって、低い温度の空気を内部に通し熱を取り、温かい空気を排気する「エアフロー」という空気の流れが起きます。全体に風が行き届くようになり、冷却性を高める効果があるのです。
持ち運びをラクにするため
PCケースにパーツが収まっていなければ、持ち運びの際にもひとつひとつのパーツを持ち歩かなければなりません。
それを避けるためにPCケースを使って部品全体をケース内に格納しましょう。持ち運びが多少は楽になります。
PCケースの種類と人気商品
PCケースはサイズによって種類がわかれています。それぞれ自作PCのサイズによってケースを決める必要がありますが、サイズの決め手になるのはマザーボードの大きさです。
ほとんどのマザーボードにはATX、microATX、Mini-ITXの3つのいずれかが使われているので、それらに対応したケースを選びましょう。ここからはPCケースの種類と特徴と、それぞれの種類の定番商品を紹介します。
ミドルタワー型
PCケースのもっともスタンダードな種類となるのがミドルタワーです。高さ450mm程度で、大きすぎず小さすぎないサイズ感が人気の理由。ATX、microATXそれぞれに対応しています。
商品の数も多く、リーズナブルなものからハイスペックの高級品まで揃っているので、自分に合った商品をみつけてみてください。
ミドルタワー型の定番商品
「Thermaltake Versa H26 Black /w casefan」は、日本オリジナルモデルで、組みやすさを追求して作られています。1万円以上することが多いPCケースを5,000円台におさめた商品です。
ミニタワー型
ミニタワー型はミドルタワー型の次によく使われているタイプのPCケースです。400mm程度の大きさでマイクロATXに対応していて、ベイの数が少なくなります。特に省スペースパソコンに向いているケースです。
ミニタワー型の定番商品
「Thermaltake Versa H18」は、Amazonでも評価の高いミニタワー型のPCケース。3,000円台と非常にリーズナブルでPCケースを初めて購入してみるという方におすすめです。冷却性能が高く、機能性にも優れています。
フルタワー型
フルタワー型となると大きさが550mm以上になって、かなり大きなサイズという印象があります。サーバー専用PCによく使われるサイズのPCケースであり、拡張性と冷却性能は抜群です。
ただし、かなり大きいので一般のPCユーザーには必要ないでしょう。PCケースの種類も少なく、高額になる傾向があります。
フルタワー型の定番商品
「Corsair Graphite 780T Black version」は、 保証期間2年付きのフルタワー型のPCケース。E-ATX規格に対応したプレミアムフルタワーPCケースで、大きなPCを取り扱う方におすすめです。前面にある多数の端子と、3段階で調節できるファンコントローラーでスイスイ稼働します。
キューブ型
キューブ型は、あらかじめ使う部品がセットになったベアボーンタイプのPCケースです。300mm程度の正方形のキュートなルックスが女性を中心に受けていますが、拡張性やエアフローなどの機能面は他のPCケースに比べるとやや劣ります。
キューブ型の定番商品
「RAIJINTEK METIS PLUSシリーズ キューブ型アルミニウム製Mini-ITXケース」は、カラーバリエーションが豊富で、赤や青など好きな色を選べることが特徴です。高さ160mmまでのCPUクーラーに対応していて拡張性が優れているので、小ぶりながらもパワフルなPCを構築できるでしょう。
デスクトップ型
ラックマウント型とも呼ばれるデスクトップ型は、横幅が広いケースで現在はほとんど使われていません。モニターをケースの上に置くため、ばらしにくいというデメリットがあり、自作PC初心者にはハードルが高いと言えるでしょう。
デスクトップ型の定番商品
「Silver Stone Grandia 黒 デスクトップ型SST-GD06B」は、静音設計や正圧設計されたデスクトップ型のPCケースです。奥行きは340mmで、ホームシアターキャビネットにフィットする上、AVラックにMicroATX HTPCケースを格納できます。5台のハードディスクドライブに2つのホットスワップ対応ベイがついているのも魅力です。
PCケースを選ぶときの注意点
PCケースを選ぶ基準は、ケースのサイズだけではありません。機能性や付属品についてもよく比較して、ベストな商品を選びましょう。
ファームファクターの確認はマスト
PCの心臓部であるマザーボードは規格(フォームファクター)が決まっており、もっともスタンダードなファームファクターはATXです。
ATXを小型化したMicro-ATXや、それよりもさらに小さいMini-ITXもあります。さらに小さなものとしてnano-ITX・Pico-ITXなどもありますが、ほとんど普及していません。
マザーボードはATX・Micro-ATX、そしてMini-ITXの3つが主流ですが、これらは取付けネジ位置が共通化されているため、対応フォームファクターが大きいPCケースであれば小さいマザーボードでも装着できます。
反対にMini-ITXよりも小さいnano-ITXなどは互換性がないので搭載できません。ATXよりも大きなExtended ATXやXL-ATXは拡張性がより優れています。
ベイの数の確認もマスト
ベイとは、HDDやSDD、光学ドライブなどを設置する場所のことです。ベイの数が多いほど装着できるパーツが増えますが、それにともないケース本体も大型化します。現状と今後の利用シーンやパーツ増設予定を考え、まずは必要最低数を決めましょう。
ベイには2.5・3.5・5.25の3種類があり、搭載できるHDDやSDDが変わってきます。2.5インチのパーツを3.5や5.25インチベイに装着するために必要な変換キットベイが販売されているので、最初は大きなものを選ぶと良いでしょう。ベイの数は1~5の間であることが多いです。
つなげる端子をセットしよう
PCケースには様々な端子がついていますが、そのほとんどはアクセスしやすい前面についています。USBや音声入出力端子は、ほぼどのPCケースにもついていますが、外付けHDDや外付け光学ドライブを接続するeSATA端子はついていないものもあるので、必要かどうかを確認してから選びましょう。
その他のチェックポイント
ここまでで紹介したポイント以外にも静音性や冷却性、作業しやすいかどうかを考えた上でPCケースを決めましょう。また、PCケースの多くには、アルミまたはスチールが使われています。それぞれ特徴が違うので、自分にとって使いやすい方を選びましょう。
機能別!おすすめしたいPCケース10選
ここからは機能別におすすめのPCケースを紹介します。比較しながら、自分のニーズに合ったPCケースを見つけてみましょう。
冷却性の高いPCケース
「Z9 Neo」は、定番のミドルタワー型のPCケース。5つのファンがついているため冷却性は抜群で、遮音性を高める開閉式フロントパネルと防音パッドもついています。
値段は1万円以下とリーズナブルで、PCケースを初めて買う方にもおすすめです。取り外し可能な5.25インチベイがついているので、使い勝手がよいといえるでしょう。
「CoolerMaster ミドルタワー ATX PCケース CM 690 III」の魅力は、 拡張性にあります。最大で9つのファンを追加搭載することができるので、PCパーツに合わせて自作できるでしょう。メッシュ加工されたダストフィルターが装備されているため、通気性や冷却性が高いだけではなくホコリの侵入を防ぐこともできます。
静音性の高いPCケース
マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる方にとって、静音性は重視したいポイントですね。静かになることで、PC稼働時も作業に集中できるでしょう。
「ANTEC 静音ケース SOLO II」は、1.0mm硬質スチールと二層構造の遮音パネルを搭載しているため、とても快適なミドルタワー型PCケースです。
ANTEC社は静音性をはじめとする機能性に優れたPCケースをたくさん販売しています。その分値段は張りますが、快適かつスムーズに使えるでしょう。2通りの設置方法が選べる特殊HDDケージも搭載されています。
「P110 silent」は、もう少し予算をおさえたPCケースを希望している方におすすめです。同じANTEC社の製品で、1万円以下で購入できます。PCケースを初めて買う人も購入しやすいでしょう。システムビルドの拡張性も高く、ANTECシリーズの中でもトップクラスの静音性を感じられます。
お値打ち価格でも優秀なPCケース
自作PCは何かとお金がかかるので、少しでも予算を抑えたいという方も多いでしょう。そんな方におすすめのリーズナブルなPCケースを紹介します。
「JAX-02W」は、3,000円台で購入できるミドルタワー型のPCケースです。冷却ファンは標準搭載、全部で6基の12cmファンを取り付けられるので、一般的なPCであれば十分対応できます。防塵フィルターもついているので、ホコリで故障する心配もありません。
「Thermaltake Versa H18 ミニタワー型PCケース CS7097 CA-1J4-00S1WN-00」は、ミニタワー型対応のPCケースで3,000円程度で購入可能です。ミドルタワー型よりも小さなサイズのPCケースの方が値段も下がる傾向にあります。小さめのパソコンを自作したいという人は十分に使えるでしょう。
「Sharkoon ATX/MicroATX対応ミドルタワーPCケース VS4-Wシリーズ」は、5,000円以下で購入できるのに、機能性もばっちり備えているののです。見た目はシンプルなデザインですが、全部で7基のディスクデバイスを搭載できます。ATXにもMicro-ATXにも対応しているところも魅力。CPUクーラーの高さは160mmまで対応可能です。
LEDが映える!強化ガラスパネル採用PCケース
最近流行しているのは、LEDでPC内部を光らせるタイプの自作PC。光っている様子を見ることができるようにするには、強化ガラスパネルが採用されたPCケースを選ぶ必要があります。トレンドを重視している人はぜひ強化ガラスパネル採用タイプを選んでください。
「Thermaltake Versa H26 TG ミドルタワー型PCケース [強化ガラスモデル] CS7278 CA-1J5-00M1WN-00」は、ATX、microATX、Mini-ITXのマザーボードに対応していて、防塵性もばっちり。最大360mmサイズの水冷ラジエータを取り付けられるので、冷却性を高められます。強化ガラスパネル採用PCケースは他のものと比較するとやや高い商品が目立ちますが、Thermaltakeの強化ガラスタイプは6,000円台で購入可能です。
「Corsair Crystal 570X RGB ミドルタワー型PCケース」は、4面にガラスパネルを採用したおしゃれなデザイン。どこからでもLEDの光を確認することができるでしょう。どのパーツも光らせることができますね。
付属のSP120 RGB LEDファン3台とLEDコントローラーがそれぞれパーツを低温に抑えることで、鮮やかな光が発することが可能。組み立てやすく、メンテナンス性も優れています。
「IN WIN 強化ガラス製サイドパネル採用 ミニタワーPCケース」は、ミニタワー型のガラスパネル採用PCケースです。ミドルタワー型よりも販売数が少ないためか値が張る印象ですが、LEDを見せるために細かな工夫が施されているため機能性が高いです。Micro-ATX・Mini-ITXに対応しています。
まとめ
PCケースはデザイン性も大切ですが、どちらかといえば冷却性や防音性など機能面を重視する人が多いようです。自作PCをきれいに収納できるPCケースを探しましょう。予算も数千円台から数万円台までと幅広いので、予算と機能性の折り合いをつけながら選ぶのが良いでしょう。
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