〈プロ監修〉鍋、おすすめ12選 両手鍋や片手鍋の選び方を詳しく解説
料理をするのに欠かせない調理器具、鍋。形や大きさ、材質の異なる製品がさまざまあり、料理によって使い分けられると、より効率的に調理ができます。
そこでこの記事では、料理研究家・栄養士として活躍する阪下千恵さん監修のもと、鍋の選び方やおすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
まずは、阪下千恵さんおすすめ鍋3選
阪下さんのおすすめポイント
人気の取っ手が取れる鍋・フライパンセット。フライパンと一緒に鍋までスタッキングも出来て収納力も抜群です。鍋のサイズは一番万能な18cm片手鍋。もちろん、鍋・取っ手・蓋は単品でも購入できるので、傷んだ際の買い替えも無駄がありません。こびりつきにくく、ガス・IH両方使え、お手入れが簡単といった機能性はもちろん、丈夫でしっかりとした作りも魅力です。高級感のある見た目も特徴で、色はキッチンのテーマカラーによって2色から選べます。
阪下さんのおすすめポイント
ホーロー鍋はジャムを作ったり、中身の色を確かめながら煮たいものを作るときなど一つ持っているととても便利。高級な重いブランド鍋も良いのですが、軽くて扱いが楽で、値段も手ごろなものなら気軽に使い始められます。16~22cm程度のサイズから、家族の人数、作りたいものの量に応じて選んでみてください。パール金属の片手鍋は私も愛用していますが、ホーロータイプに限らず、値段も手ごろなのに、程よい重さと安定感、実用性を兼ね備えているので日常使いにぴったりです。
阪下さんのおすすめポイント
パール金属の内側がコーティングされたタイプの片手鍋は、私も長年愛用しています。焦げ付く心配がないので、予熱・油なしでも煮物の材料を炒める、食材を軽く焼いてから煮るなどの調理もでき、失敗なく料理が仕上がります。
使いやすい鍋を選ぶには?
Photo by iStock
鍋には形や素材、大きさの異なるたくさんの種類があります。どんな鍋がどんな料理に適しているのか、使いやすい鍋を選ぶポイントを見ていきましょう。
選び方①|両手鍋と片手鍋を使い分ける
鍋は主に取っ手が両サイドに付いている両手鍋と、ひとつだけ付いている片手鍋があります。両者はそれぞれ使い勝手が大きく違います。
両手鍋はたくさん作るときに
両手鍋は比較的容量が大きいものが多く、量を多く作るときや、ボリュームがあって重くなる料理に使います。カレーや煮物などの煮込み料理はかき混ぜて作るため、大きさに余裕がある両手鍋を選ぶと良いでしょう。両手で持てるので、重くても楽に動かせます。
片手鍋は盛り付けが楽
片手鍋は容量が小さいものが多く、少しの量を調理する時に便利です。片手で鍋を動かせるので、器への盛り付けもスムーズにできます。毎食ごとに作る味噌汁、牛乳などを温めたい時にはサイズが小さい片手鍋なら使い勝手が良いですね。逆に中に食材をたくさん入れてしまうと片手で持つのが大変なので注意してください。
阪下さんのおすすめポイント
私は日常の料理では、実はほとんど片手鍋のみで料理しています。16cmと18cmを1個ずつ使いやすい場所にセットしたら、4人家族の材料をゆでる、汁物・煮物・ちょっと多めのシチューまで、ほとんどこの2つの片手鍋でOK。片手で持ちながら盛り付ける、ゆでこぼす、保存容器に移すなど手軽にできるのは片手鍋ならではです。
選び方②|鍋の素材をチェック
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次に鍋に使われる素材の特徴を紹介します。
ステンレスならさびにくい
ステンレス製は、さびにくく強度があって変形しにくい性質があります。保温性にも優れているので煮込み料理などにぴったり。アルミ製に比べると熱伝導率が低いので、調理時間が長くなりやすいことや、焦げ付きやすいのが難点です。
アルミは火の通りが早い
アルミ製は軽くて扱いやすく、熱伝導率が高いので火の通りが早いのが特徴です。
汁物、おでんや煮物をたくさん作るときには、軽いアルミ製の鍋が使いやすいです。ただし酸やアルカリに弱く、長時間にわたり料理を入れっぱなしにておくと鍋が傷むことがあります。
鉄はじっくり煮込むのに便利
鉄製の鍋は耐熱性が高く、熱しにくく冷めにくいのが特徴です。食材にゆっくりと熱を伝えられるので、じっくり煮込みたい料理や、素材の水分で調理をする無水調理に適しています。また、頑丈で長い期間愛用できます。重量があるので力の弱い方には扱いにくい点が要注意です。
ホーローは匂いがつきにくい
ホーロー鍋は、金属製の鍋の表面にガラスを焼き付けてコーティングした鍋です。匂いがつきにくく酸性に強いので、ジャム作りなどに適しています。表面がつるつるした滑らかなものと、ざらざらしたマットなものがあります。
内側の鍋の素材には鋳物と鋼板の2種類があります。鋳物は鉄を溶かして鋳型に流し込んだもので、ゆっくりと加熱でき保温性が高いので煮込み料理などに向いています。鋼板は鋼の板を加工したもので、熱伝導率が高いため牛乳やスープを温めるのに適しています。
阪下さんのアドバイス
選ぶ時は、素材の特徴をつかんでから、重さとサイズもチェック。求める機能以上の高級なオーバースペックのものを買ってしまうと、重くて洗うことや元の場所にしまうといった作業が大変になることも。また、小さくて軽いタイプの片手鍋は、温度センサー付きのガスコンロ上などで安定せず、食材の入った熱い鍋が倒れる、こぼれるなどの危険もあるため、安全性も必ずチェックしましょう。揚げ物OKの鍋でも、小さい鍋は、ガス台の上で鍋を支える五徳(ごとく)の上で安定しないので、使わないよう注意喚起されている場合もあります。
選び方③|蓋にも種類がある
鍋には購入時に蓋が付いているもの、付いていないものがあります。
鍋に蓋をすれば早くお湯が沸き、食材に火が通りやすくなるなど調理が便利になります。鍋の蓋にも種類があり、ガラス製の中身が見えるタイプなら、蓋をしたまま食材の様子や沸騰具合を確認できます。蓋を開けずに火加減を確認・調整できるので、特に料理初心者の方は安心して使えます。
鍋と同じ素材の蓋は、デザインがおしゃれなものや、鉄やステンレスなどの重さがある素材で蒸気口のないものなら、ぴったりと隙間なく閉じられて無水調理に適しているものもあります。
こちらの記事で無水調理に適した鍋を紹介しています。ご参考にしてください。
選び方④|お手入れのしやすさ
Photo by iStock
鍋のお手入れ方法や、洗いやすさも確認しておきたいポイントです。
鉄の鍋は丈夫なので、天然素材のたわしならゴシゴシと洗うことができますが、ホーロー鍋は表面のガラスが傷まないよう柔らかいスポンジで優しく洗うのがおすすめ。
焦げ付きを落とすにはステンレス製なら重曹が向いていますが、アルミ製はアルカリ性に弱いので重曹は使えないなど、素材によってお手入れ方法が異なります。フッ素加工やテフロン加工なら焦げ付きを防ぎ、手間を省けます。
それぞれの鍋に合ったお手入れを続けられるかも、考えに入れておくとよいでしょう。
阪下さんのアドバイス
鍋のメーカーによって、特殊な加工を施してあることや材質に特徴がある場合も多いため、鍋を購入したら少し面倒でも、必ず最初に取扱説明書を熟読しましょう。特に、耐熱温度・使える熱源・お手入れ方法などはしっかりと読む必要があります。オーブンにも使える鍋は、蓋の耐熱温度も確認してください。説明書をなくしてしまって心配だったら、メーカーサイトにほとんどの場合細かく記載されていることが多いので、チェックしてみましょう。
〈編集部PICK UP〉鍋、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数ある両手鍋の中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの商品を紹介します。
両手鍋4選
- ストウブ(Staub)
-
ピコ・ココット 24CM 40500
- 税込み25,086円(Amazon)
-
無水調理もOK。おしゃれなデザインがポイント
-
煮込みだけでなく、炒め物やオーブン調理などに使える両手鍋です。蓄熱性に優れた鋳鉄製で、重みのある蓋を使うことで気密性が高まり無水調理も行えます。
保温性が高く、出来上がった料理をそのままテーブルに出しても温かい状態をキープします。内側には細かな凹凸のあるホーロー加工が施され、食材がこびりつきにくく洗いやすいです。
飽きがこないラウンドフォルムと、おしゃれなデザインも魅力。手作業で仕上げているため、風合いはひとつずつ異なります。
- 万年(Mannen)
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gioia ラウンドキャセロール 24cm
- 税込み5,764円(Amazon)
-
熱源で使い分けられる2個のツマミがセット
-
2層のフッ素コートを施しているので、食材がこびりつきにくく、汚れを落としやすい商品です。
240℃以下のオーブン調理に使え、パン・ケーキを作るときにも活躍。オーブン調理に対応するステンレス製と、コンロ調理に適したフェノール樹脂製のツマミが付属します。
蓋の裏に複数の突起を付けているのも特徴です。蓋に当たった蒸気が突起を伝い、食材に降り注ぎます。無水調理に近い料理法で、ジューシーな仕上がりです。
片手鍋5選
- HexClad
-
14cm ハイブリッド 蓋付き鍋 0.95L
- 税込み17,500円(Amazon)
-
ハイブリッド技術を施した扱いやすい高級品
-
家庭でも、レストランのシェフでも使いやすいキッチンウェアを展開している「ヘックスクラッド」の、コンパクトなタイプ。煮詰める料理や、一人分の調理におすすめです。
ステンレス鋼の間にアルミニウムを挟むことで、高い熱伝導率と保温性を実現しています。
ハニカムデザイン部分は、ダイヤモンドダストを配合したノンスティック加工で焦げ付きません。金属ヘラやスチールウールのスポンジが使える耐久性もあり、利便性に優れています。
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
重量 |
満水容量 |
対応熱源 |
内面加工 |
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【監修者おすすめ】 サーモス(THERMOS) 取っ手のとれるフライパン9点セットAA/KSA-9A |
収納力に優れた鍋とフライパンのセット |
鍋/幅195×奥行195×高さ85mm、炒め鍋/幅255×奥行255×高さ80mm |
鍋/500g、炒め鍋/700g |
鍋/2.1L、炒め鍋/3.4L |
ガス火・IH・オーブン |
耐摩耗性デュラブルコート |
|
【監修者おすすめ】 パール金属(PEARL METAL) アミュレット ホーローガラス蓋片手鍋16cm |
程よい重さと安定感、使い勝手の良い一品 |
約全長330×幅180×高さ130mm |
約729g |
約1.8L |
ガス火・IH・シーズ・ハロゲン・ラジエントなど |
ホーロー加工 |
|
【監修者おすすめ】 パール金属(PEARL METAL) プレミアムマーブル IH対応ガラス蓋付片手鍋18cm H-4236 |
焦げ付きを防ぎ、調理に便利 |
約全長370×幅195×高さ140mm |
約930g |
1.9L |
ガス火・IH・シーズ・ハロゲン・ラジエントなど |
ふっ素樹脂塗膜加工(マーブルコーティング) |
|
ストウブ(Staub) ピコ・ココット 24CM 40500 |
無水調理もOK。おしゃれなデザインがポイント |
長さ303×幅240×高さ153mm |
4.96kg |
3.76L |
IH・ガス・オーブン |
ホーロー加工 |
|
バーミキュラ オーブンポット 2 22cm セルフスタンディングリッド OP2R22S |
炒め性能の高さと軽さが特徴 |
幅296×奥行220×深さ98mm、高さ167mm |
2.9kg |
3.5L |
ガス・IH・ハロゲン・オーブン |
ホーロー加工 |
|
万年(Mannen) gioia ラウンドキャセロール 24cm |
熱源で使い分けられる2個のツマミがセット |
314×251×165mm |
1.748kg |
4.3L |
ガス火・IH・シーズ・ハロゲン・オーブンなど |
2層フッ素コート(フッ素樹脂塗膜加工・シリコンコート加工) |
|
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 鋳鉄鍋24cm CTP-24 |
6つの調理方法で活躍する丈夫な鍋 |
約幅305×奥行約247×高さ149mm |
約5.38kg |
約4.3L |
ガス火・IH・ラジエントなど |
ホーロー加工 |
|
パール金属(PEARL METAL) メイドインジャパン ステンレス製片手鍋18cm HB-1883 |
蓋付きのオール熱源対応鍋 |
約全長335×幅190×高さ125mm |
約515g |
1.9L |
ガス火・IH・シーズ・ハロゲン・ラジエント・エンクロ |
記載未確認 |
|
パール金属(PEARL METAL) ベジック ステンレス製ガラス蓋付片手鍋18cm HB-6513 |
丈夫で長持ちなステンレス製 |
約全長350×幅190×高さ135mm |
約663g |
2.5L |
ガス火・IH・シーズ・ハロゲン・ラジエント・エンクロ |
記載未確認 |
|
HexClad 14cm ハイブリッド 蓋付き鍋 0.95L |
ハイブリッド技術を施した扱いやすい高級品 |
幅330×奥行159×高さ83mm |
600g |
0.95L |
ガス火・IH・オーブンなど |
ノンスティック加工 |
|
パール金属(PEARL METAL) シェール ふっ素加工アルミ行平鍋18cm H-711 |
軽く、お手入れしやすい片手鍋 |
約全長360×幅200×高さ90mm |
約400g |
1.6L |
ガス火 |
ふっ素樹脂塗膜加工 |
|
柳宗理(Yanagi Sori) ステンレス 片手鍋 18cm つや消し |
便利に使える個性的なシルエット |
幅351×奥行218×高さ117mm |
775g |
2L |
ガス火・シーズ・ハロゲン・ラジエント・エンクロ |
記載未確認 |
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