〈プロ解説〉燻製器のおすすめ13選 キャンプや室内で使いやすい商品も紹介
キャンプや自宅で風味豊かな燻製料理を楽しめる燻製器。高温で食材を一気に燻す熱燻ができたり、火入れをしない冷燻ができたりなど、商品によってさまざまな違いがあります。
この記事では、キャンプYouTuberのタナさんに、燻製器を選ぶポイントとおすすめ商品を紹介していただきました。ぜひ参考にしてください。
まずはプロおすすめ、燻製器3選
おすすめポイント
私のこだわりを凝縮させたブランド「TOKYO CRAFTS」にも、燻製が可能な調理器具がラインナップしています。コロッとした見た目がかわいい「マルポット」は、アウトドア用のタジン鍋。一般的な陶器ではなく、アウトドアでもガンガン使えるよう、ステンレスを採用しました。無水料理はもちろん、焼く、煮るなどの調理が可能。別売りの「スチームプレート」を使えば、蒸し器やコンパクトタイプの燻製器として使えます。もちろん屋内での使用も可能です。ステンレス製のマルポットは、金属加工が盛んな燕三条製。加工から磨きまですべて職人が手がけた精巧な作りで、高い気密性を実現。熱や煙を逃がさず、効率的に燻製が作れます。
おすすめポイント
コールマンの燻製器「コンパクトスモーカー」。丸いフォルムがかわいらしい、卓上でも使えるコンパクトタイプの燻製器です。内部には網を2段設置することが可能。多くの食材を同時に燻すことができ、手軽に熱燻が楽しめます。スモークチップ・食材を入れふたをしてから、ふたの周囲に少量の水を入れると、気密性が高まります。熱や煙を逃がさず、効率的な調理が可能です。煙がもれにくいため、屋内での調理にも向いています。
おすすめポイント
スノーピークの「コンパクトスモーカー」は、鍋型のコンパクトタイプながら、横幅31.5cmのやや大きめサイズ。魚やベーコンなども、切らずにそのまま燻製にできます。網が2段式なので、多くの食材を一度に燻せます。ソロやデュオはもちろん、大人数でのキャンプにも十分対応可能です。燻製料理を作る際に注意したいのが、肉や魚から出る脂。水分がスモークチップに落ちることで、イヤなにおいが付いたり、燃えすぎたりして食材に影響が出てしまいます。この製品には「汁受け皿」が付属しているため、食材から出る脂がチップに落ちるのを防いでくれます。また、折りたたみ式のハンドル付きで、持ち運びやすい点もうれしいポイントです。
燻製器の選び方、Q&A
燻製器の選び方について、Q&A形式で3つ紹介します。
Q1、燻製の作り方は何種類あるの?
タナさん
燻製方法には、「熱燻(ねっくん)」「温燻(おんくん)」「冷燻(れいくん)」の3種類があります。燻製器を選ぶときは、燻製方法に適した製品を選ぶことが大切です。
熱燻|80℃以上の高温で、10分~1時間ほど
短時間で完成するので、時間に限りのあるデイキャンプやBBQでも気軽にチャレンジできます。ダッチオーブンなどの調理器具を燻製器として使うこともでき、キャンプ初心者におすすめの方法です。
熱燻を行うには、食材をスモークチップと離れた場所に設置し、ふたをして、燻製器本体を加熱します。加熱によりスモークチップから煙が出て、食材が燻されます。
温燻|30~80℃の温度で、1~6時間ほど
食材にもよりますが、1~6時間ほどかかるので、自宅やキャンプでじっくり取り組むのがおすすめ。
スモークチップやスモークウッドに直接火を付けて、中の食材を燻します。温燻では適度に食材の水分が抜けて、より食材の味が凝縮されます。
冷燻|30℃以下の低温で、数時間〜数日
大型の燻製器が必要で、食材に熱を通さず行う方法のため、長時間かけて燻製するのが基本です。食材によっては何日もかかります。
冷燻では食材の水分がしっかり抜け、長期保存が可能に。ただし、本格的な冷燻は温度管理が難しく、上級者向けの方法です。
Q2、燻製器の素材ごとの特徴や選ぶコツは?
タナさん
燻製器の素材には、一般的に以下の4つがあります。・鉄・ダンボール・ステンレス・陶器/ホーローアウトドアで使う場合は、この中でも携帯性に優れた素材の燻製器を選ぶとよいでしょう。移動を考えると、多少の衝撃では破損しにくい素材が安心です。さらに、軽量な素材であれば、ラクに持ち運びができます。
▼鉄製
頑丈で熱伝導性の高い「鉄製」は、食材をまんべんなく加熱でき、ムラなくおいしい燻製が短時間で作れます。
ただし鉄はサビやすいので、使用後に水分をしっかり拭き取る必要があります。また重さがあるので、やや扱いづらい点もデメリットです。
▼ダンボール製
「ダンボール製」は、リーズナブルな価格が最大の魅力。軽量で折りたためるので、持ち運びやすい点がメリット。
気軽に温燻ができますが、ダンボール自体は加熱不可のため、熱燻はできません。耐久性が低く、長期間の使用には不向きです。
▼ステンレス製
「ステンレス製」は軽量で耐久性が高く、手入れも簡単なのがメリット。アウトドアで行う燻製作りに最も適した素材といえるでしょう。
▼陶器製/ホーロー製
「陶器製」は遠赤外線効果があり、食材の旨味を引き出す効果があります。「ホーロー製」は気密性が高く、熱や煙が逃げないので効率よく燻製が作れます。
どちらも重く衝撃に弱いというデメリットがあるため、自宅での使用に適した素材です。
Q3、アウトドア用の燻製器の選び方は?
タナさん
キャンプで使うなら、持ち運びやすい重量・収納サイズの製品がおすすめ。使用人数や車の積載スペースを考慮して、燻製器を選ぶとよいでしょう。また、燻製器の形状には、主に「コンパクトタイプ」と「縦長タイプ」があります。どちらも使い方は簡単なので、キャンプスタイルによって適したタイプを選んでください。
少人数で手軽に楽しむなら|コンパクトタイプ
少人数でのキャンプや車の積載スペースに余裕が無い場合は、場所を取らない鍋型の「コンパクトタイプ」の燻製器がおすすめ。
コンパクトなぶん一度に燻せる食材の量は限られますが、カセットコンロや卓上コンロを使えば、卓上でも燻製が可能です。
大人数分をまとめて調理するなら|縦長タイプ
グループキャンプやファミリーキャンプなど大人数でキャンプする場合は、たくさん食材が入る「縦長タイプ」の燻製器がおすすめ。
縦長タイプの多くは、高さが40~60cm程度で、食材をフックで吊るせます。大きめの魚や長めのベーコンをそのまま吊るし、ダイナミックな燻製料理が楽しめます。
縦長タイプのイメージ
〈編集部PICK UP〉燻製器、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数ある燻製器の中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの商品を紹介します。
- カワセ(Kawase)
-
BUNDOK かんたんスモーク工房チップ バーベキュー BD-489
- 税込み973円(Amazon)
-
アウトドアで燻製が楽しめるリーズナブルなセット
-
アルミ下皿・中皿・フタ×2、中網・下網×1、サクラチップ約100gがセットになった商品。チーズやサーモンなど5種類のレシピも記載されていて、燻製入門者におすすめです。
カセットコンロ・バーベキューグリルを使用する屋外専用の商品なので、室内で使用しないでください。
バーベキューやキャンプで、手軽に燻製を楽しみたい方にぴったりです。
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
重量 |
燻製方法 |
素材 |
---|---|---|---|---|---|---|
【筆者おすすめ】TOKYO CRAFTS マルポット |
熱効率がよく、旨味を凝縮できる |
直径25×高さ17.9cm |
約710g (ふた300g、本体410g) |
熱燻 |
本体/ステンレス、ふた/ステンレス、つまみ/天然木(チェリー) |
|
【筆者おすすめ】コールマン(Coleman) コンパクトスモーカー 2000031269 |
短時間で複数の食材を一度に燻せる |
約直径23.5×高さ20cm |
約835g |
熱燻 |
ステンレス、他 |
|
【筆者おすすめ】Snow Peak(スノーピーク) コンパクトスモーカー CS-092 |
魚をまるごとスモークできるサイズ |
約幅31.5×奥行22×高さ16.5cm |
1.5kg |
熱燻 |
本体/ステンレス0.5mm厚、ネット・汁受け皿/ステンレス、ツマミ/天然木 |
|
グリーンハウス(Green House) フードスモーカー GH-SMKB-SV |
容器にチューブを入れる、簡単なセッティング |
約直径6.8×高さ16.6cm |
記載未確認 |
簡易冷燻 |
記載未確認 |
|
パナソニック(Panasonic) スモーク&ロースター けむらん亭 NF-RT1100 |
調理時のにおいや煙が気にならない |
幅45.0×奥行き35.5×高さ18.5cm |
5.7kg |
熱燻 |
庫内セラミック備長炭コート |
|
ドウシシャ(DOSHISHA) もくもくクイックスモーカーS LCQS-S-02 |
色の変化がわかりやすい、透明ふた仕様 |
幅15×奥行き15×高さ15cm |
850g |
記載未確認 |
ふた/ガラス(耐熱ガラス)、調理皿/陶器、受け皿・台座/鉄、固形燃料置き・火消しふた/ステンレス鋼 |
|
ソト(SOTO) ソト スモークポット Don ST-127 |
すぐに始められる!温度計&レシピブック付き |
約直径23×高さ14.5cm |
約1.58kg |
記載未確認 |
鍋本体/耐熱陶器、ふた/磁器、金網/鉄(クロームメッキ) |
|
ソト(SOTO) 燻家 スモークハウス ST-114 |
手軽に始めたい初心者におすすめ |
幅23×奥行23×高さ52cm(使用時) |
記載未確認 |
温燻 |
ダンボール |
|
カワセ(Kawase) BUNDOK かんたんスモーク工房チップ バーベキュー BD-489 |
アウトドアで燻製が楽しめるリーズナブルなセット |
約32×26.5×11cm(下皿) |
約470g |
熱燻 |
皿/アルミニウム箔、網/スチール (亜鉛メッキ) |
|
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) アドバンス 折りたたみスモーカー M-6547 |
折りたためて持ち運びに便利 |
約幅24×奥行25.5×高さ40cm |
約2.5kg |
温燻・熱燻 |
本体・ふた・チップ容器/鉄(亜鉛めっき)、スタンド・網/鉄(クロムめっき)など |
|
ロゴス(LOGOS) 森林 スモークタワー 81066000 |
温燻・熱燻どちらもOKのアイテム |
約幅26×奥行25×高さ42cm |
約3.1kg |
温燻・熱燻 |
ステンレス、スチール |
|
ホンマ製作所 ステンレススモーカー F-240S |
上下2段に網を置ける縦長タイプ |
直径24.8×高さ44cm |
約2kg |
温燻・熱燻 |
ステンレス |
|
オークス APELUCA テーブルトップスモーカー APS7000 |
スタイリッシュなデザインのコンパクトな燻製器 |
全長23×幅18×高さ22cm |
約830g |
記載未確認 |
本体/鋼板、ふた・内ぶた・網/18-8ステンレス、チップ皿/18-0ステンレスなど |
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